新しいスポークを調べる

最近新しいブランドのスポークを使っています。このスポークはいつも買っているセラーが勧めてくれました。

ピラーHPより

ピラーのTB2015です。Jベントスポークで根元2.2mm中央部1.5mmねじ部分2.0mmのスポークです。

スポークの詳細はピラーのホームページを参考にしていただければと思います。

中央部の細いスポークはねじれ易いので扱いが難しいですが中央部がショックアブソーバーの役割をしますので地面からの衝撃を吸収してくれます。乗り味が柔らかくなります。

スポークの多いホイールには最適のスポークです。

105kgfで引っ張っています

さてホイールを作って完成したのですが私のテンションメーターでは105kgfの力でスポークを引っ張っていることになります。初めてのスポークなので確認することにしました。

104.9kgfですが105kgfとします

テンションメーターの換算表では105kgfと出ていますので再確認ということで校正器でも確認いたしました。

テンションメーターでは0.38mmの歪み

校正器にTB2015スポークをセットして105kgfに引っ張りましたらテンションメーターでは105kgfを表す0.38mmの数値が出ています。

ほぼ合っていると確認しました。

自作ホイールを自分で楽しむにはここまで行う必要ないと思いますがやはりできるだけ良いホイールを作るということではいい方法と思います。

正確な数値を知ることはとても大切です。トラブルが少なくて力が逃げないホイールを作るにはスポークテンションの正確な絶対値を知ることが良いホイールへの近道でとても重要なことと思います。新しいスポークも校正器で調べています。

スポークのストレス取りに使う棒

ホイール作り於いてスポークのストレスリリーブにこのような棒を使っています。使い方はスポークの間に入れてひねるだけです。簡単な作業で済みます。

ボディーブラシの柄を使っています

海外のビルダーさんも同じように小さい棒を使っている人を見つけました。この人はハンマーの柄を使っているようですがなかなか使いこんだ色をしています。ここまで使いこむのは相当なものです。

立ってホイールを組む

朝のNHKの番組で作家の櫻木梨乃さんが出演されていました。

ご自分の仕事部屋も紹介されています。小説は立って書いているとか、そうです、立つと仕事がはかどるのですね。

立ちながら仮組を行っています

私のホイール作りは立って作業しています。これは記事にするほどのことなのかと迷いました。

ホイールを作るのにはどうってことがない話ですが立って仕事をすると守備範囲が広くなりとても作業がスムーズにはかどります。いま企業では立ちながら会議を行う会社もあるようです。短時間で間違いが少ないということでお知らせしたほうがいいと思っていました。これも一つのtipsです。

振れ取りも立って作業しています

 

DTswissのYouTubeを見ていますとビルダーたちは立って仕事をしています。別にどういう姿勢で組み立ててもいいのですが立って仕事をすると作業はとてもはかどります。

 

別に急いで作業を進めることではないのですがとても集中してできるので間違いが少ないように思います。立って作業すると確かに作業効率は良いですね。

 

ずっと仮組までは座って膝にリムを乗せて作業していました。

 

今は立ながら作業をしているので動ける範囲が広いです。このためニップルにグリスを塗ったりする作業がとても素早くできます。スポークを床に落として作業中断ということもありません。スポークでリムを引っ掻いたりして傷をつけてしまうことも何度かあったのですが立って作業をするとこんな失敗もしなくなりました。

後輪はセンターをずらす

以前クリンチャー・チューブレス後輪ホイールは右に寄る記事を書きました。

センターが右に寄ることを知ってからはホイールの仕上げにはセンターを事前にずらせてお渡ししています。もちろん理由も書き添えています。

6.64mm
6.21mm

6.64-6.21=0.43  約0.2mmのずれ

クリンチャーホイールはタイヤインストール後にはスポークテンションが10~15%スポークテンションが下がります。リムのビードが影響しています。これはどんなに高級なホイールでも同じです。スポークテンションは下がります。この数値はタイヤ、リムの剛性によって違いますので正確な値はわかません。

 

しかし右にずれることは間違いありませんので私は0.2~0.3mmほど後輪を最初から左に寄せています。こうしておけば最終調整はブレーキ側で調整すればいいわけです。

ここまでこだわる必要がないと思われる方がおられるでしょうがわかっていることならば事前に対処しておけばいいという考えです。

 

センターゲージにはデジタルメーターを取り付けていますので正確に測れます。振れ取り台にもメーターを取り付けていますので数値管理は容易です。

シールはがしの情報をシェア

リムに貼られているシールを外したい時があります。

私もシールはがしはこのブログで以前記事にしたことがあります。皮手袋をして片手にはヒートガンをつかってこすり取るという原始的な方法でした。

皮手袋でこすり取る

もっと洗練された方法をホイールのご注文いただきました方より教えていただきました。ブログの記事にしていいですかとおたずねしましたらOKいただきました。プロの方より教えていただいた方法です。

ポリエシャン

 

これをつかえば比較的簡単揮発性の低いものです。
1000円以下で買えます。

剥がして残ったのりを拭き取る感じです。

ウエスがいいかな紙系はお勧めできません。

ラッカーシンナーを使うと残ったノリが溶けてしまい、とるというより、のばすみたいな感じになります。

ポリシヤエンは揮発性はシンナーに比べて低く、おもに革製品の汚れ落としや接着剤剥離に使用しています。
匂いはシンナーやトルエンより弱い?と思います。

私は、仕事上嗅ぎ慣れているのであくまで主観ですがもしかしたら、マニキュアの除光液でもいけるかも?100匀で買って試すのもいいかも?

 

いい話はシェアしたいと思います。

後輪ハブの分解

カーボンホイール後輪の回転にゴリ感がありハブを分解することにしました。このホイールは私個人用のホイールですので気兼ねなく作業を進めました。うまくいかなければハブを取り換えればいい話です。

外したフリー 爪4つ リング ゴムキャップ
中にベアリングが2個入っています

2本のアーレンキーを使って両サイドのキャップを外します。フリーも簡単に外すことができます。フリーには4つ爪がついています。これはリングで止めていますのでこれも外します。油分、汚れをきれいにふき取ります。

フリーを外したところ
汚れています

フリーを外した写真を見ていただきますとよくわかりますがグリスが茶色くなっています。きれいにふき取りました。

スライドハンマーは便利です

次にシャフトをゴムハンマーでたたいて抜き取ります。ハブ本体に圧入されているベアリングはスライドハンマーで抜き取ります。

 

フリーのベアリングはポンチとスライドハンマーを使いました。すべて分解しました。

すべて分解してきれいにしました

順番を忘れないように並べています。

 

ハブの分解にはやはり専用の道具が要ります。道具は高価ではありませんので興味のある方は揃えられたら良いかと思います。

アンカーボルト、水道用の部品も使っています

アンビルの上に置く小さな台は水道用の部品を使っています。こうした小物はホームセンターでぶらぶらしていて見つけることが多いです。普段から代用品を考えていてこれなら使えるなとアイデアが浮かぶことがあります。

 

さて、ハブの構造は簡単ですのでゴムハンマーでたたけばベアリングは外せます。つぎはベアリングのインストールです。

 

私は補助金具を使ってベアリングを叩きながらインストールしています。ねじの力を使って圧入する道具もありますがたたいて入れていくのも楽です。最初たたくときの方向が難しいですがゆっくり水平にたたけばいいことです。うまく真っ直ぐ入らないとわかるとすぐに中止してやり直しです。初動がいちばん大切です。

音が結構しますので昼でないとダメですね。アンビルの下には布切れを敷きホイールにはバスタオルのようなものをかけて音をできるだけ抑えるようにしています。ご近所、家庭内で仲良くする知恵ですね。

ゴリ感が取れたホイール

1時間くらいかかりました。久しぶりにハブベアリングのインストールを行いました。やはりちょっとした道具は必要です。これらの作業は難しいことではありません。ハブの構造は簡単ですのでその気になればできます。その気とは勇気ですね。壊しても大丈夫と思ってやれば意外と簡単です。ホイールを作るよりずっと簡単です。

一日置いて再度調整

 

ホイール完成

昨日ホイールを完成させました。次のグラフを見ていただきたいです。後輪だけの説明ですがよくわかっていただけると思います。

完成時のグラフ

完成しました時はしっかりとスポークのストレスをとり各スポークもテンションがほぼ均一に仕上がっています。これだけ見ますととてもよくできていると思います。

再度ストレスリリーブ後

一日置いてみました。スポークのなじみだしをもう一度行います。私の参考書ではストレスリリーブと書かれています。ホイールの参考書は日本語で書かれた本は販売されていません。体系的にホイールのことについて書かれた参考書がないのでネットではいろんな人がいろんな経験をもとに発表されているのかもしれません。間違っている方法、理論が跋扈している感じがします。

 

話がそれてしまいました。

ストレスリリーブをもう一度行いました。このストレスリリーブですが私の方法は皮手袋をはめてスポークをぎゅっと握る方法です。両手でスポークを握って3,4周回ります。床にホイールを置いて踏みつけたりはしません。踏みつけるとジョイント部分を痛めることがありますので絶対やってはいけない方法です。

wheelbuilding 7thより

ストレスを取りました。スポークテンションがまたぐっと下がっています。もう一度締めなおして次のグラフになるようにしました。この時の注意点は少しずつ行うことです。一度にグイっとニップルを回すことはいけません。私は経験からこのぐらい締めるとこのぐらいテンションが上がるとわかりますのでニップルを回しますが一度にやってしまうことはしません。少しずつメーターで確認しながら行います。そんなに手間ではありません。

再調整後のグラフ

完成したときのテンショングラフです。これで出来上がりです。この間の仕事はそんなに時間が掛かっていません。少しの手間ですが完成度が違います。

オフセットリムの向きを間違えた

ハブが9速10速11速とギア数が増えるとハブの構造も変わりました。オフセットの数値が増えるわけです。右スポークが張っている割には左が緩い状態になります。11速では右スポークテンションの半分以下になります。これはハブ幅が変わらない限り仕方のないことです。この構造的弱点を改善する方法にオフセットリムがあります。リムのセンター位置を数ミリずらす構造です。キンリンのリムではオフセットリムの品ぞろえがありますので後輪はほとんどオフセットリムを使います。

 

話が長くなりましたが、このオフセットリムを使用してホイールを作っていました時リムの向きがあるのに逆の向きで作ってしまいました。左スポークのテンションを高めるつもりが超ゆるゆるテンションになってしまうところでした。

リムを重ねてスポークを移動させるだけ

暑さでボーっとしていたのか気づいたのは仮組が終わった時でした。組み直しです。

 

通常は全部ばらすのですが同じリムがあれば簡単にやり直しができます。

同じリムでもう一つ作る予定でしたので同じ穴数のリムを正しい向きで写真のように穴位置を合わせて固定します。

移動させるリムから新しいリムに順番にスポーク、ニップルを移動させていきます。これは簡単です。もうスポークは組んでありますからニップルインサーターを使って移動させるだけです。2,30分で移動は終わります。あとはホイールを組み上げていくだけです。

 

このやり方はリム交換の時に使う方法です。ホイールをばらすと再度組み上げるには時間が掛かりますが移動させるだけなら簡単です。ちょっと気を抜いたらとんでもない遠回りになります。単純な作業ほど気を付けないといけません。

簡易振れ取り台の提案

友人から振れ取り台が欲しいと相談されたのですが新しく買うほどのこともないようでしたのでこんな方法もあるよと勧めたやり方です。

自転車をひっくり返して振れ取り台がわりにする方法もありますが場所を選びます。

私が提案した方法はバイクスタンドを利用する方法です。

フロントには後輪クイックにスペーサーを使う

用意するものは

バイクスタンド

定規(30cm)

タイバンド2本

色テープ

前輪用に不要のボールペンなどで作ったスペーサー(3cm)

写真を見ていただいてわかりますように30cmの定規に色テープを貼ります。

間隔はテープではリムの幅に近い幅で巻いています。テープを指標にします。

あとは定規をバンドで止めて終わりです。

センターを出すには自転車に戻しながらにするかセンターゲージを用意する必要があります。ミノウラのゲージは安価ですが手軽にするには段ボール紙で自作する方法もあると思います。

簡易的に振れ取りをするならこれで十分です。これで友人からはとても喜ばれました。

スポークテンションを揃える

XR31RT 24hリムで後輪ホイールを作っています。

 

後輪スポークは右から左にと以前このブログに書きました。

後輪ホイールは先ず右側のドライブサイドのスポークテンションが揃うようにテンションを上げていきます。左は最初の緩みだけを取った後はさわりません。右側だけ縦ブレを取りながらニップルを回します。8割ぐらいの完成を目指します。

 

縦ブレを取ってからリムを左側に寄せるようにします。今度は左側だけを少しずつニップルを回してリムのセンターを出していきます。右側はさわりません。左側だけを少しずつニップルを回してリムセンターを出していきます。

縦ブレ横ブレが取れきれいに回るホイールに仕上がります。この作業で一度ホイールは完成します。見た目は完成しています。縦ブレ横ブレもできるだけ取ることができました。一度テンションを測ってみます。

矢印の位置のテンションが低い

上のグラフがこの状態です。スポークのテンションは全く揃っていない状態です。しかし各スポークのテンションはばらついていますがホイールの回転はとても滑らかで振れがありません。

10年くらい前では私のホイールはこの状態でした。ホイールの振れを取ることばかり専念していました。残念ながらスポークテンションは振れが取れたらしっかりと揃うと思っていました。

 

ホイールの振れは各スポークのバランスが取れると振れが取れます。つまり上図の状態でも振れが取れたホイールになりますので満足してしまいます。

スポークテンションを揃える

ここで一歩進めて次に状態になるようにすることが肝心です。テンションメーターが活躍する番です。ピンとスポークを弾いて音を聞きながらテンションを揃える方法もありますが一般的にはメーターを使うほうが楽なように思います。

 

各スポークのテンションが揃っていればホイールの前へ進む力が減じることなく進みます。緩いスポークが折れるということも防げます。ホイール作りではスポークテンションを揃えることが大切です。