お客様より次のメールをいただきました。
ハブ(HB-7600 36H)のみ持ち込みで、ピストのリアホイールのお見積りをお願いいたします。 条件としては、クリンチャー700Cで23~25Cのタイヤを使う予定となっております。
希望としては
・安くて丈夫が優先
・重さや走り出しの軽さなどは全く気にしない
・見た目も全く気にしない
お送りいただきましたハブは36穴ハブ HB-7600はトラック用の両切りハブでした。しっかりしたいいホイールを提案します。
リムはTNIのAL300、スポークはピラーのTB2018(2.2/1.8/2.0mm)バテッドスポーク、ニップルはDTのSquorxProブラスでこちらで用意しています。


シマノハブのサイズはシマノのホームページから数値を知ることが出来ます。シマノハブのサイズ値は信頼できるので実測していません。今回はセンターオフセット値が5.25mmありますので左右のスポーク長は僅かに違います。
スポーク長の計算は変則クロス値が計算できるエクセルを使ったSpocalcという計算ソフトを使っています。今回は2.17クロス組です。エクセルのシェルにハブサイズと2.17組みを入力するだけでスポーク長が出ます。Spocalcはスポークの伸び率などは計算しませんので使うスポークに応じて長さの調整が必要です。
ハブは左右18穴ありますがこのハブを片側12本で使います。6穴は飛ばして使いません。ハブ穴の3穴をひとグループとしてスポークを通していきますと普通の組み方と同じです。

ホイール作りに慣れていて理屈が分かる方なら組み立ては簡単です。前もってすべてのスポークをハブに通して組んでいく方法では組みにくいかもしれません。スポークを一本ずつハブに通して確認しながら組み上げていく方が楽に組めると思います。
ハブは両切りでしたので見た目は左右対称に見えますがセンターオフセットがあります。左右のスポーク長は僅かですが違います。勿論スポークテンションも左右同じではありません。


組み方はJIS組みにしています。ギア側のプルスポークはハブの内から外に出す(ヘッドイン)の組み方です。言葉での説明はわかりにくいのですが実物では簡単です。
今回のように36穴ハブを24穴で組めることが分かればいろんな組み合わせが出来ます。後輪は36本で剛性を保ち、前輪スポークを24本に減らして軽量化と空力アップするとかも考えられます。36穴リムがなくて使わずにあるハブも24穴で利用出来ます。








































