秋に行われる鈴鹿サーキットレースに使いたいということでご連絡いただきました。
当初のご希望ホイールは手組ホイールファンでは定番のリム高46mmのリムブレーキ用のホイールです。
体重を伺いましてからホイールは前輪36mm高16穴、後輪46mm高24穴を提案しました。軽量化と剛性アップを得る方法として前輪リム、後輪リムの高さを違える手法はよく取られる方法です。しかも在庫しているリムなのですぐに納品できるホイールです。内容は次の通りです。
リム 前輪36mm高28mm幅 穴ナシリム 16穴 ブレーキ面強化
後輪46mm高28mm幅 穴ナシリム 24穴 ブレーキ面強化
ハブ 前輪 バイテックス RAF12 16穴
後輪 バイテックス RFR12 24穴
スポーク 前後共に DT コンペティション黒
ニップル DT SquorxPro 黒ブラス
当初は前輪16穴ということを少し心配されていました。しかしゾンダの前輪は16Hですのでゾンダと同等の剛性を得るスポーク使うことを説明しましたところご納得いただきました。

リムはブレーキ面を特殊加工で強化されていますのでブレーキがよく効くリムです。今までのお客様のご感想ではディスクに負けない効き方です。安心度が増します。前輪16穴,後輪24穴です。ホイールの剛性はスポークの太さで調整しています。
スポークテンションについては、スポークテンションが高いから剛性が上がるというものではありません。中心部に引っ張る力が大きすぎるとリムに過剰な負荷がかかりリムの変形を招きます。リムメーカーが推奨するスポークテンションは前輪100~110kgf、後輪125~135kgfです。しっかりと振れを取り、スポークテンションの均一化を図ることが大切です。テンションを揃えるにはグラフにしますとよくわかります。


出来上がりです。



前輪648g、後輪848g、前後1496gと軽量に仕上がりました。何度も馴染みだしを繰り返して仕上げています。フレが出にくいホイールです。