今ピストバイクを組んでおられる方よりこのようなメールをいただきました。
現在ロードピストバイクを作っております。手組フロントホイールを検討しておりまして手持ちのハブでお願いできないかと思いメールさせて頂きました。
手持ちのハブはスズエの36Hハブなのですが、24Hリムで組む事は可能でしょうか?リムはまだ未定です。

キンリン社のXR31T24穴リムを提案しましたらお客様も同じリムを考えておられました。31mm高24mm幅で非常に剛性が高いリムです。空力の援護も受けることが出来るおすすめのリムです。

ハブをお送りいただきました。リム、スポークは手組ホイールファンでご用意してお作りいたします。
今回のホイールは36穴ハブに24穴リムという変則組です。24穴ハブを使った場合左右フランジには穴が12開いています。使うハブは18穴です。

細かい説明は省きますがスポーク長計算ソフトSPOCALKに2.17クロスで計算しますとスポーク長が出ます。スポーク長はソフトが計算してくれるので数値を入れるだけです。
得られた数値からスポークの伸びなどを考えてスポークの長さを決定します。慣れた人には簡単なことですが通常のホイール作りよりは難易度が高いかもしれません。
使用するスポークはサピムのRaceにしています。剛性が高くLaserほど取り扱いは難しくありません。ショックアブソーバーの働きもしてくれる優秀スポークです。ニップルはSquorxProで組んでいます。ニップルの後ろから力を加えることが出来ますのでとても扱いやすいです。勿論通常の12mmニップルで十分使えますが、締め増しには後ろから締めるほうが勝手いいと思います。
縦ブレを取ってから横ブレにかかります。緩めで縦横の振れを取り、もう一度締め増しして縦横の振れを取るという手順で何回かに分けてますとうまく仕上がります。ただ、振れが取れてもスポークテンションはそろっていません。テンションが揃うように最終仕上げを行うことが必要です。




文章で書きますと簡単な作業ですがこれが出来ない自転車屋さんが多いのも事実で結構難しいと思います。
リムテープを巻いて出来上がりです。うまく出来ました。