レイノルズ32カーボンホイールの調整と組み替え

軽量チューブラーホイールの前輪調整と後輪をピストホイールに組み替えをご依頼いただきました。お客様はピストクリテリウムのレースに出ておられる方です。

レイノルズ32 前輪483g
お預かり時の前輪スポークテンション
前輪スポークテンション調整後のテンショングラフ
レイノルズ32 チューブラーカーボンリム266g
Brotures トラックハブ 267g

32mm高のチューブラーリムは266gと超軽量です。前輪はテンション調整を、後輪はBroturesというショップのオリジナルハブを使ってピストホイールを作製します。

リムはインターナルニップルを使います。最近のリムではインターナルニップルを使うリムはあまり見受けることがありません。おそらく風洞実験で通常のニップルを使うリムと性能の違いがないことからインターナルニップルを使うリムが少なくなったようです。

インターナルニップルを使うリムの注意点は正確なリムERDの計測にあります。あとはスポークの伸びとかを考えてスポーク長を出します。ニップルからスポークが突き抜けないような長さに決定するにはやはり経験が必要と思います。

リム穴の後ろからニップルを回します。ドライバー式のニップル回しでは何回転まわしたか分かりにくいのでインターナルニップルの扱いは難しいです。しかし結局は慣れの問題です。

ハブは両切りハブなので左右のスポークテンションは同じになるように仕上げますとセンターは出ます。前輪と同じです。

後輪スポークはDTのコンペティションを使っています。中央部が1.8mmのスポークで作りましたので剛性は上がりました。お客様には高価な扁平スポークでなくても良いということで丸スポークを提案しています。スポークの代金が安くなった分、タイヤにお金をかけると良いでしょう。

後輪 638g 左右2クロス組
後輪スポークテンショングラフ

前輪のスポーク調整と後輪ハブの交換でピストホイールが出来上がりました。ご感想が楽しみです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です