今までのブログ記事を参考にしていただいたようでDTのRR411軽量アルミリムを使ってのホイールをご注文いただきました。
乗り手の体重と乗り方にあわせた手組ホイールは既成ホイールとは違った良さがあります。
今回はハブを持ち込みいただきました。リムとスポークはこちらでご用意いたします。ホイールの内容は次の通りです。
リム DT RR411 前後共32H 後輪リムはオフセットリム
ハブ シマノ 105 HB-R7000 FH-R7000 32H
スポーク 前輪 TB-2015 2.2/1.5/2.0mm シルバー
スポーク 後輪 左TB-2015 2.2/1.5/2.0mm 右コンペティション2.0/1.8/2.0mm シルバー
ニップル ダブルスクエア 黒
スポーツ系の自転車ではシルバースポークを使ったホイールは見かけることはほとんどありません。お客様はシルバースポークをご希望されました。
このブログでは何度も多スポークホイールの利点を述べています。完組ホイールでは前輪20後輪24本のホイールのような少スポークホイールが多いのです。当然スポークは太いスポークを使って剛性を上げています。前20・後24のホイールを2mmのスポークで作るとスポークの総面積は前輪62.8mm²、後輪75.4mm²です。
今回のホイールでは前輪56.6mm²、後輪68.9mm²とスポーク数は前後で64本ありますが面積的には完組ホイールとほぼ同じです。
少スポークホイールの剛性を維持するにはスポークが少ないのでスポークを太くするしかありません。乗り味はとても硬いホイールに仕上がります。
多スポークホイールでは細いスポークを多くして体重を支えるます。この時スポークはショックアブソーバーの働きをしてくれます。ホイールの剛性も確保します。
スポークの面積では少スポークのホイールとほぼ同じです。乗り味では多スポークホイールに軍配が上がります。
今回のご注文ではお客様は多スポークホイールを選択されました。ロングライドに向いた疲れにくいホイールの良さを感じていただけると思います。