ホイールを取りに来られました。お客様はいつも車で来られるのですが今回は自転車です。
あいにく雨でしたが後輪部分に自作の金具を取り付けて持って帰られます。
荷物台に左右に分けて取り付けるようになっています。うまく工夫されました。因みに乗ってこられた自転車は自作フレームです。これは驚きました。フレーム自作される人には初めて会いました。
ホイールも作ったらどうですか?と伺いますと、作れますがやはり上手な人にお願いしたほうがいいと思いました、ということでした。フレーム作るのとホイール作るのとは少し違うようです。このお話はホイール屋としてとてもうれしい話です。餅は餅屋のようです。
お渡ししましたチューブラーホイールは多スポークホイールで疲れにくいですよといいますとそりゃいいですね、と喜んでおられました。
チューブラーホイールは構造上ビードがありません。このためリムを締め付けるということはありませんのでスポークのテンションはタイヤをはめても変わりません。
クリンチャーの場合、ビードがリムを締め付けるので柔らかいリムならスポークテンションが15%くらい下がってしまいます。このテンションダウンがチューブラーホイールの場合ないのでホイールの性能はタイヤインストール後でも同じです。性能が変化しないというのがいいです。こういうところがプロに歓迎されるのかもしれません。