テンションメーターなしで組んだホイール

久しぶりにテンションメーターを使わずに前輪ホイールを組んでみました。

結論から言いますと、縦横のフレをとりきれいに回るホイールが出来ましてもテンションメーターなしではやはりまともなホイールは組めません。前輪ですので左右のニップルを均等に回していけば組めるはずですが実際はなかなかうまくいきません。経験を積んでも手の感覚だけでは難しいのが現実です。

XR31T、シマノハブで組みました

このブログでテンションメーターなしで組んだという記事を21年1月17日に出しています。約2年経ち少しは上達しているのですが、やはりメーターなしではしっかりとしたホイールは組めないということです。

組むスピードはとても速くなりました。振れのないホイールは約1時間で組み上がります。しかしプロとしましては早く仕上げているとは言えないようです。上手な人は30分で組み上げます。まだまだ修行が足りません。

ダイヤルゲージと手の感覚だけで作って調べた最初のテンションデータです

ゆっくりなのはニップルにグリスを塗りながら着実に作っているのが理由ですが、早く作れるということはニップルを無駄に回していないということでホイールの丈夫さアップにつながります。何度も締めたり、ゆるめたりすればニップルのねじ部分は弱くなるということです。特にアルミニップルの場合は注意が必要です。とはいうものの腫れ物に触るというようなものでもありません。

縦ブレ横ブレをダイヤルゲージで管理

上のグラフを見ますと振れ取り台に取り付けたダイヤルゲージと手の感覚を頼りに組んだホイールですがテンションメーターを使ってグラフ化するといかに人の感覚は頼りにならないかがよくわかります。

組み上げた後さらに1時間ほどメーターを使いながら調整施したホイールのスポークテンションが次の通りです。

テンションメーターを使って仕上げたホイールのスポークテンションデータです

何度も馴染みだしを行って各スポークは出来るだけ均等に張り、フレは最小になるように仕上げています。同じ言葉の繰り返しになりますがスポークを握っただけでは分からないものです。正しく道具を使えばいいホイールが出来上がります。テンションメーターなんかいらないと豪語する人は神の手を持っておられると思います。

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