キシリウムSLのスポーク調整

キシリウムホイールのスポーク調整をご依頼です。

マビックのキシリウムは1999年の発売で大成功収めたホイールです。発表以来少スポークで見た目の存在感あるホイールが完組ホイールを牽引していくようになりました。1本だけの赤スポークは強烈なアクセントで、確かに今見てもカッコいいホイールです。

太いスポークに赤スポークが1本 存在感抜群です

お預かりの状態ではホイールテンションはドライブ側約145kgf~150kgf、とてもハイテンションでした。センターも左に0.7mm寄っています。勿論この状態で使えないことはありませんがドライブ側のテンションを下げて均一にしました。後輪は右から左がセオリーなので右が決まるとおのずと左テンションが決まります。

ホイールの剛性はスポークテンションを上げることで得ることはできません。リムの剛性とスポークの種類(太さ)で決まります。高すぎるスポークテンションはホイールの剛性を下げてしまいますので注意が必要です。ただこれが正解値ですという数値はありませんので難しいところです。一般には120~140kgfといわれていますが手組ホイールファンでは120~130kgfにしています。

ドライブ側ラジアル  非ドライブ側2クロス
出来るだけスポークテンションを揃える

キシリウムSLのスポークはアルミです。スポークテンションを出来るだけ正確に測って調整するにはテンションメーターが必要です。幸いにも使用しているテンションメーターの交換表にはキシリウムという欄がありますのでこの交換表を見ればある程度はわかります。しかし正確な数値は仮に130kgfならこの数値で引っ張ってあるスポークをテンションメーターで測ればよいわけです。手組ホイールファンでは校正器がありますのでアルミスポーク現物を130kgfで引っ張って測ることにしました。テンションメーターを当てる位置によって多少の誤差は出るかもしれません。しかし概ね信頼できると考えています。各スポークテンションは出来るだけバラつきがないように心掛けています。

キシリウム アルミスポークを測る

スポークを握ってテンション値がわかるものではありません。人の感覚はいい加減なものです。ハイテンションであればよいホイールと考えている人も結構おられるようですが適度なテンションで仕上げることが肝心です。

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