キンリンリムXR31T/RT28・32Hでホイール作製

もの凄いパワーを持っておられる方よりご連絡いただきました。FTP350wということでびっくりしました。自転車歴は17年とベテランのライダーさんで、プロ以上のアマチュア選手として活躍されました。今はレースには出られていませんが自転車のことはとてもよくご存じです。

今回の提案ホイールはキンリン社のXR31T/RTリムを使った前輪28H後輪32Hのホイールです。一般にはパワーのある方は軽さよりも剛性を希望されます。リムは500g前後の24mm幅31mm高のこのブログでは定番のリムをご案内しました。

スポークはバテッドスポークの弾力を利用することで2mmスポークの太いスポークを使わなくてもパワーを伝えることが出来ます。前輪には中央部が1.5mmの細いスポークで組みました。後輪もバテッドスポークをうまく組み合わせます。左は1.5mm、右に1.8mmで組んでいます。

ハブはノバテック・ハブを使用しています。性能は必要十分で価格もリーズナブルです。

今回使うXR31T/RTリムは約500gありますので重量は軽いリムとはいえません。しかしリムは剛性がとても大切です。重いリムということは剛性があるということです。

地面に接するリムは凹んでいる

自転車のリムは地面に接しているところは常に凹んでいます。この凹みの連続で前に進んでいるわけですが凹みが小さいと駆動ロスが当然小さいのでよく進むということです。リムに剛性が大切な理由はこのリムの凹みを小さく出来るということにあります。

多スポークホイールはスポーク数から生じる空気抵抗を危惧されがちですが、リムを28本、32本と数多いスポークでリムを支えることになりリムの変形を小さくしますので前に進む力はロスなく進むと考えます。

リム高が31mmありますのも利点です。空力の援護を得ることが出来ますのでスポークが多いと空気抵抗が増えるというマイナス点をカバーできるのも良いところです。

前輪740g
振れは最小になるように スポークテンションは出来るだけ均一にしています
後輪951g
振れは最小になるように スポークテンションは出来るだけ均一にしています

ホイール作りで一番大切なポイントはスポーク調整と考えています。クランクを回して前に進む力は各スポークを通して前に進みますがこのスポークテンションがバラバラに張ってあれば均等に力が加わらないので駆動ロスが発生します。力を減じることがないようにスポークテンションを均一に仕上げることを重視しています。

上記の注意点をしっかり守って作り上げました。

前輪740g後輪951g前後1691gと軽量です。多スポークホイールでこの重量はとても軽いと思います。今回のホイールですが普段使われているホイールと比べたレポートをいただけそうです。これは大いに楽しみです。

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