ご提供いただきましたDuraホイール7850を分解しましていろんなことを学ばせていただきました。今回はリムについてみてみたいと思います。
DURAリムの重量は443g、ゾンダも445gとほぼ同じ重要です。作り方も穴ナシリムです。リムの内側にはニップル穴がありません。リムの内部に穴がないということは通常の穴ありリムと比べてどのくらい強度があるのかは正確なところわかりませんが強度が穴アリと比べて高いということは想像できます。
ニップル穴の部分はどちらもアルミリムを削らずに残して穴のない部分を削って軽量化を図っています。削る前のリムの厚みは結構ある感じがします。ニップル穴の部分を残して他の部分を削るということは作るのに手間のかかったリムであるということです。
ホイールに作り上げていく作業ではDuraホイールは特殊なプラグを用意して外からスポークを通すという組み上げ方法を選んでいます。方やゾンダは通常のニップルをマグネットで運んで組み立てる方法です。
作業工程を考えますとDuraホイールのほうが外からニップルを締めるので楽と思います。カンパのようにマグネットを使う方法は材料費が安く済みますが熟練のビルダーさんでないと難しいと想像します。
どんな方法で作業しているかわかりませんが仮組まではシマノ方式のほうが楽のようです。カンパのようにマグネットでニップルを外に引っ張り出す作業は時間が掛かる感じがします。あくまで想像ですので実際はとても簡単にやっているのかもしれません。そうでないとゾンダの価格は安いと思います。
DURAは特殊な部品を使い、ゾンダは普通の部品を使っている、これだけ考えても面白いし国民性というか文化的な違いを感じてしまいます。愚直に技術を推し進める無骨なシマノ、方やセクシーなホイールを売り込み上手なカンパ、どちらも素晴らしいです。しかし3G組はうまく考えたものだとつくづく実感します。