以前ゾンダ後輪をカーボンホイールにリメイクしましたことを書きました。このブログ記事を読まれた方よりご連絡いただきました。
お客様はジャンクのゾンダ後輪ホイールを手に入れられたようです。使い道のないゾンダホイールの再生となりました。
ゾンダの後輪リムは30mm高です。カーボンリムは36mm高なのでスポークをカットすればゾンダリムからカーボンリムに移植できます。リムはG3用として別注の穴なしリムをオーダーしました。
分解したゾンダのドライブ側スポークは1mm厚の扁平スポークでした。非ドライブ側のスポークは0.95mmのスポークで左右の太さを変えています。右側の剛性を上げて作っています。
ホイールを作るうえでテンションメーターは欠かせませんが今使っているメーターのテンション換算表では1mm厚のスポークがないのでスポークテンション校正器を使って1mm厚の扁平スポークを実際に130kgfで引っ張りテンションメーターを使って測ることにしました。
メーターは0.3mmの値になればいいわけです。
スポークテンションを上げてホイールの右側のテンションを予定の値になるように仕上げてフレを取り、センターを出せば完成です。
時間をあけてストレスリリーブを何回も行い、狂いが出ると微調整の繰り返しを行うことで完成します。文章で書くと数行ですが難易度の高い作業となります。
お客様はロードバイクの上級者です。ハブはきれいにオーバーホールされていました。部品のフリーはご自身で管理されておられます。これを取り付ければ完成です。前輪は前の記事にしています、ストレイトプルスポークのプライムハブを使って20穴の穴ナシリムで作ったホイールで1セットとなります。
前輪20H後輪21Hのホイールが完成しました。使えなかった部品が生き返り新しいホイールとなりました。これは高級ホイールです。