シルバーホイールのスポーク組み替え依頼を受けました

このブログに興味を持っていただきましたお客様よりご連絡いただきました。

使っておられる銀輪ホイールのスポーク組み替えをご希望です。細かい打ち合わせ後、ホイールをお送りいただきました。ホイールは銀輪ホイールです。

この丁寧なパッキングに感心しました
丁寧な梱包で安心です

写真はお送りいただきました時のパッキングです。うまく廃箱を利用してお送りいただきました。これなら安心です。なかなかこのようなパッキングはできないものです。

存在感ある銀輪ホイールです

ホイールをお送りいただきますといつもスポークの状態を点検いたします。

前輪912g
スポークテンションが強弱強弱でバランス取れています 前輪なので駆動には大きく影響しないが振れは出やすい
後輪1125g
スポークテンションは強弱強弱となってる 駆動ロスが出る

お預かり時点でのホイールの仕様は次の通りです。とてもオーソドックスな内容です。長く使えるホイールと思います。しかしお客様のご希望を考えますと2mmのスポークでなくても細いスポークで充分剛性を担保出来ますし、乗り味が柔らかくなるとともに軽量化にもつながります。

重いリムは丈夫で剛性が高い 決してマイナス要因ではありません

リム アラヤA713 32h 前後共

ハブ シマノ105 HB-5800,FH-5800 共に32H シルバー

スポーク CNスポーク 2mmストレートスポーク シルバー

ニップル ブラス シルバー

前輪912g後輪1076g、合計2037g

前輪のテンション状態は強弱強弱でバランスがとれています。 後輪のテンション状態もテンションは強弱強弱でバランスがとれています。ホイールはほとんど振れもなく見た目はよくできているホイールです。しかし残念ながら外見と違って改良点は沢山あります。

グラフを見ればよくわかります。スポークが強弱強弱と星型でバランスとれています。ここが問題です。単純に振れ取りだけをすればこのようになりがちです。振れ取りから一歩進んでスポークはテンションを均一にすることが一番大切です。

注意点は次の通りです。

①ホイールのスポークを細いスポークに交換して剛性を減らすことなく軽量化を図ります。         ②スポークの張り方に最大限注意を払いスポークテンションが均一になるように、振れを最小になるように仕上げます。こうすることで長く乗られても大きく振れが生じることなく安定して使えるホイールになります。

スポークは

前輪 ピラーTB2015(2.2/1.5/2.0mm)

後輪 左ピラーTB2015

右ピラーTB2018(2.2/1.8/2.0mm)

後輪右ドライブ側には左より少し太いスポークを使い剛性を高めます。

スポークテンションを出来るだけ均一になるように組み上げました。

前輪912gから845gに 67g減量
振れを最小にしてスポークテンションを均一になるようにします
後輪1125gから1076gに  49g減量
振れを最小にしてスポークテンションを均一になるようにします

私の経験では

このホイールを使ってみると驚くほどスピードが改善されたということはないと思います。近場で短時間試すかぎり今までとほとんど変わりない普通の乗り味でしょう。

しかしロングライドになりますと感じ方が大きく変わると思います。理由は地面からの衝撃が緩和されるからです。細いスポークはショックアブソーバーの働きをしますので乗り味が柔らかくなります。柔らかいからといいましても剛性が落ちたわけではないので芯はしっかりしています。おまけにホイールスポークが均等に張られているので狂いが生じにくいという利点もあります。劇的な変化で良さが分かるわけではありませんが長く使われると新しい発見があるという感じです。

お客様はどのように感じられるか楽しみです。

前輪845g 後輪1076g 合計1921g

116g軽量化できました。

スポークでホイールは変わります。ホイールを作れる方は試されたら良いかと思います。組み替えの出来ない方はご連絡ください。安価にホイールが改良できます。

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