チューブラーホイールのスポーク交換

タイヤを取り外したチューブラーホイールを3回目の組み直しを行いました。スポークを細いスポークに変更です。ピラーのTB2015(2.2/1.5/2.0mm)を使います。

スポーク36本使って 781g

手組ホイールファンではスポークテンションを変えることで乗り味を柔らかくするというやり方は行いません。この方法はホイールにとって良いところはありません。駆動ロスが増すだけです。

ホイールの剛性を生かすにはスポークの張りを下げることも上げすぎることもよくありません。スポークテンションを上げすぎるとホイールの剛性が落ちます。さがりすぎるのもリムのスポークがたわみ折れる原因となります。スポークを均一のテンションにして最適なテンションに張ることが大切です。

難しいことに最適値はこの値というような決まった数値がありません。この範囲がいいだろうというようなあいまいな数値です。私は100~110kgfで収まるようにしています。しかし決して70kgfということにはしません。緩いスポークテンションはホイールにはよくありません。

細い弾力あるバテッドスポークは力を逃がすことが出来るので結果的には地面からの衝撃を柔らかくできます。いわばショックアブソーバーの働きをしてくれます。

今回の組み替えではスポークを取り換えると同時にハブのグリスアップも行いました。シマノハブはまめにグリスアップを行いますと育っていきます。回転が滑らかになります。

このホイールは約10年前に組んだホイールですがこれで組み替えは3回目です。最初は2mmのストレートスポークでした。このスポークを選んだのは安価なのが理由です。

2mmスポーク36本 277g

次にDTのバテッドスポーク(2.0/1.8/2.0mm)に交換しました。この時点ではまだスポーク交換が乗り味を変えるのにとても有効手段とはあまりよく知りませんでした。ホイールの軽量化という理由で交換しました。スポークは36本ありますのでこのDTコンペティションも私にはオーバースペックです。

Ford博士の理論からバテッドスポークの有効性を科学的な論証から知ることが出来ましたので進んで交換に至りました。

1.5mmスポーク36本 174g

今回のスポークは中央部が1.5mmのスポークは体重から考えましても最適です。ロングライドにぴったりのホイールになりました。ホイール重量も大きく最初の2mmスポークの時からは約100gと大きく軽減されています。最初に述べましたようにバテッドスポークの効果でリムの変形を少なく出来ます。

いまのところ後輪はDTのコンペティション(2.0/1.8/2.0mm)で作っています。これはこのままにしておこうと思っていますが将来は左側だけ細いスポークに替える予定です。

ホイールは多スポークホイールなのでトラブルでスポークが1本折れても少し振れが出るくらいで楽々自宅に帰れます。輪行にはこんなホイールが必要です。地面からの衝撃は吸収してくれますので疲れにくいホイールになりました。細いバテッドスポークをうまく使って、剛性を大きく落とすことなく軽量化を図るスポーク交換はとても有益な方法です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です