NHKの自転車番組チャリダーでホイールを作る場面がちょこっと出ていました。番組のなかでスポークを調整する場面があり興味深く見ました。ビルダーさんがスポークを弾いて音を聞きながらテンションを揃えているしシーンがあったのです。
スポークテンションを音で判断する方法は昔から行われています。私も同じことをするのですが音を出すのにギターのピックを使っています。これなら簡単に音をだすことが出来ます。手軽にスポークテンションを揃えることが出来るので振れ取り台の横にはいつもピックを置いています。ピンピンと弦をはねるようにして音を聞き分けています。
音を聞き分けてスポークテンションを揃えていくのですがこの方法には一つ欠点があります。それは何kgfで引っ張っているのかが分かりません。基準になる音が何kgfなのか知っておかないといけません。
テンションメーターと併用すればいいのですがパークツールのTM-1では正確な数値は期待できません。TM-1はとても誤差が大きいのが難点です。まずTM-1の校正が必要です。校正器はその気になれば簡単に作れます。正確に何kgfかを知る環境を整えれば音で聞き分ける方法はとても手軽で有益です。
音でスポークテンションを揃える方法はとても手軽ですがやっているとキリがないのです。いつまでも完ぺきに音が揃うまでと続けてしまうことがあります。テンションがきれいに揃っていなくてもホイールは使えますのである程度の妥協点を見つけてやめることも必要です。