マビックオープンプロとミケハブでホイール作製とそのインプレ

お客様よりマビックリムをお送りいただきました。リピートオーダーでハブ、スポークは当方で提案します。

マビックオープンプロ 32h

リムは再利用です。この場合癖がついているリムが多いので注意が必要です。どうしても振れ取りとスポークテンションが一致しなく大幅に妥協しないといけない場合もあります。

振れをきっちりとるとテンションが全く揃わないのです。こんな場合はどちらかといえばスポークテンションを優先します。少しくらいの振れは我慢してスポークの張りを揃えるほうが駆動効率はいいと考えています。ただ何事もいい塩梅がありますのである程度の妥協は必要です。幸いにも今回お預かりしましたリムは癖もなくうまく作り上げることが出来ました。

ミケハブ 32hシルバー

ハブはミケハブのシルバーを在庫していましたので提案しました。クラシックなホイールにはぴったりの色です。ミケハブは少し重いハブですが丈夫ということでもあります。良いところはベアリングが大きいのも良いところです。滑らかな回転で安定しています。

ピラーホームページより

スポークは32本と多スポークホイールなのでスポークは細いスポークを使っています。ピラーのTB2015というトリプルバテッドスポーク(2.2/1.5/2.0mm)を使いました。

Jベント部分が2.2mmありますので通常の2mmスポークと比べて強度は高く中央部が1.5mmなので地面からの衝撃を吸収する働きをしてくれます。

スポークテンションを可視化しています
出来るだけスポークテンションが均一になるように調整しています
出来るだけスポークテンションが均一になるように調整しています

いつものようにスポークテンションを出来るだけ均一になるように作っています。ホイール作りでは振れ取りがまず優先されますが肝心なところはスポークテンションの揃っているかということです。見た目だけ良くてもだめということです。

2か月乗られてインプレをお送りいただきました。多スポークホイールの良さを感じていただいたようです。

以下の通りです。

 5月に組んでいただいたホイールを履いて何度かロングライドに行きましたので、遅くなりましたが感想を。 以前購入したワイドリムのホイールと比べると柔らかめな乗り心地かなという印象でした。 巡航維持や路面との接地感はワイドリムの方が有利に感じます。 ですが登り、ダンシング、発進から巡航速度まで上げていくときの反応はかなり軽快です。数字ほどの重さを感じません。 実際には前後で1600g台の重量なので下りでもヒラヒラするような不安定さはほとんど感じませんでした。 山をメインに走るコースだとかなり調子良いです。 長距離を走ってみると、全体的にマイルドな乗り心地でありながら低速域では機敏に反応してくれる印象でした。 今回も良いホイールを組んでいただき誠にありがとうございました。

ビルダーとしてホイールを作らせていただきますがいつもどう感じていただいているか考えます。今回のように教えていただきますと勉強になります。ありがたいことです。

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