カーボンホイールをご依頼いただきましたお客様より今使っておられるフルクラムのレーシング3のスポークテンション調整の依頼を受けました。
約10年使われているこのホイールですがほとんど狂いもなく4,5ヶ所触っただけです。非常によくできたホイールで感心しています。機械ものは当たり外れがありますが当たりのホイールと思います。
自転車屋さんに新しいホイールを考えていると相談しますと必ずゾンダかレー3ですねと返事がきます。それだけ信頼感のあるホイールですが今回チェックいたしましたホイールの仕上がりはなるほどよくできていました。
計測しますとスポークは2.0/0.95/2.2/2.0㎜の扁平スポークでした。面積的には2.09㎡です。前16本後ろ21本ですので総面積は2.09*37=78㎟です。
フルクラムのホームページでは乗り手の体重リミット109kgと書かれていますが最大80kg前後までの体重かなと考えます。スポーク数が少なすぎるのが理由です。
お預かり品の重量は前輪678g後輪928g合計1606gと決して軽くはありません。以前ゾンダ後輪を分解し記事にもしましたが恐らくリム重量も軽いリムではないと想像します。ハブも重いハブです。ホイールは軽いからよく走るというのではないことを証明しています。
レー3はとても良いホイールなのですが約半額以下でレー3に負けないホイールを作れますので私は買うことはないです。負け惜しみではありません。しかしあげるのでレー3かゾンダかと聞かれたらレー3を選ぼうと思います。仕上がりがゾンダより良さそうです。
理由は見た目がセクシーだからですが、勿論ゾンダも同じでカッコイイです。見た目も性能の一つです。