TNIのワイドリムでホイール作製

お客様よりご連絡いただきました。リピーターの方です。TNIのワイドリムが手に入るのでホイール作製依頼です。

長らくTNIのリムが欠品でした。1年くらい待っていましたがトライスポーツでは輸入が始まったようです。いろいろなところから販売され始めています。これは手組ファンには朗報です。

お客様からはハブ、リムをお送りいただきました。

スポーク、ニップルは私が用意します。

ハブはシマノのティアグラ、ソラシリーズで作ります。

ホイールの組み合わせは次の通りです。

リム 前後ともに TNI AL22W 28h 後輪はオフセットリム

ハブ 前輪 シマノ ソラHB-RS300 28h

   後輪 シマノ ティアグラ FH-RS400 28h

スポーク 前輪 サピム Laser 20./1.5/2.0mm 黒

     後輪 右 サピム Laser 20./1.5/2.0mm 黒

        左 DT コンペティション 黒

ニップル ピラー DNSニップル シルバー

ハブはシマノの下位グレードハブです。前後6000円ほどで手に入ります。価格はDuraハブの1/6~1/7の値段です。では性能はどうなのかということです。個人的には同じスピードで走れると思っています。重量的にはDuraハブや台湾の軽量ハブと比べますと重いです。重いは頑丈ということができます。アルテグラハブ、105ハブとはほぼ同じです。ハブの仕上げは大きく違いますので見た目は違います。上位ハブははっきりとそれなりの存在感があります。しかし中身を実質本位で考えますとシマノの下位グレードのハブはとてもよく回ります。

シマノハブの良いところは上位も下位グレードも手抜きしていないことだと思っています。高級ハブと下級ハブではスピードが違うのかといいますと私には同じです。それは違うよという人もおられるかと思いますが私が感じるのは同じです。ただ下位グレードのハブは新品時にはハブの調整が必要のようです。ハブを育てるというか、自分の好みにアタリ調整をされたほうがいいようです。

お客様は玄人好みのプランを立てられています。

リムはコスパの良いワイドリムを選択し前後ともに28穴です。シマノハブは28穴なら販売されています。細いスポークで乗り心地をよくされています。ハブは安価でよく回るハブです。スポークはショックアブソーバーの働きをするLaserスポークと、1.5㎜の細いスポークを沢山使って乗り心地をアップしています。後輪ドライブ側には剛性を高めるために1.8mm径のスポークを使います。スポーク数が28本ありますとお客様の体重では十分剛性を得ることが出来ます。

組み立てを当方にお任せいただきました。

後輪 1015g 外周部が軽いので漕ぎ出しは軽い
スポークテンションはできるだけ均一に
前輪 774g 細いスポークで地面からの振動を吸収
スポークテンションはできるだけ均一に

スポークテンションの均一化を図りテンションのバラつき度を5%以内に収めています。

この5%以内のばらつき度を評価していただいてホイールを組める方からもご注文していただいています。ホイール作りより乗るほうが楽しい方はご連絡いただければ幸いです。

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