昨年カーボンホイールをお納めしましたお客様のご友人からこのブログにご連絡いただきました。
トライアスリート仲間からの紹介してもらいましたということです。
そうです、お客様はトライアスロンをなさっています。トライアスロンですので平地がメインですが登りもお好きで平地と登り半々でトレーニングされているようです。
いいホイールを提案してほしいということでしたのでまずは当方の定番ホイールを紹介しました。
36mm高と46mm高、幅はどちらも28mm幅の穴なしリムを使ったディスクホイールです。この2種類は定番的なホイールです。スポーク、ハブの選択で値段は変わってくるのですが一番のお勧めはTNIのREVOハブを使いスポークはピラーのウィング21で組み上げるホイールです。ニップルはブラスです。
以下の組み合わせです。
28mm幅46mm高 穴なしはー本リム 24穴
ハブ TNI REVOハブ
スポーク ピラーウィング21 黒
ニップル DT Squorxpro ブラス 黒
出来上がりは前輪704g、後輪828g 前後1532g
とても軽量に仕上がりました。
スポークテンションはできるだけ均一に張っています。振れ取りは最小になるように仕上げています。振れ取り台のメーターで見ますとプラスマイナス0.1mm前後のフレで仕上げていますのでほぼ真円に近い仕上がりです。
手組ホイールでは使うスポークの特徴が分かっていますので剛性が足りなければスポークを太くして剛性を上げることが出来ます。
力のある人、体重のある人が乗りますとブレーキがこすれたりします。これはホイールの剛性不足が原因です。こんな時スポークの太さをければホイールの剛性が上がります。
前輪も同じことですが剛性が足りなければまずは後輪右スポークを少し太くします。
左右サピムのCX-RAYなら右ドライブ側スポークをCX-Sprint、DTならエアロコンプに交換です。ほんの数グラムの違いですが間違いなくホイールの剛性は上がります。
まだ足りない場合はCX-RAYすべてを取り換えて左右CX-Sprintかエアロコンプに交換です。まだ足りない場合コンペティションに交換すればよいかと思います。
ホイールの剛性はスポークの総面積に比例します。ホイール全体から見ますと10g~20gの増加で剛性は大きく変わるわけです。
トライアスリートの客様にはこのことをご説明しています。
手組ホイールの良さはお客様の体重、乗り方にあわせて組み上げていくことが出来ます。完組のブティックブランドホイールは幅広いお客様を相手に作り上げたホイールです。誰も欲しがるホイールですが乗り手にぴったり合っているかはわかりません。ホイールには相性があります。高いホイールがすべていいホイールではありません。高価なホイールが乗り手に合っていなければ単に疲れるホイールといえます。
誰もがレースに出るわけではありません。レースに出ない人にはレース向きのホイールはアンマッチかもしれません。こんなことを考えながら組んでいくのが手組ホイールと思っています。