銀輪ホイールのご注文いただきました。
オーナー様は現在クロモリロードをオーダーされていますのでオーダーフレームの出来上がりにあわせてのホイールです。
なかなか銀輪リムを手に入れることは難しくいろいろ探しました。キンリンリムのXR26T/RTでは銀輪リムを作っていますので取り扱っている会社を探しましたらうまく見つかりました。ハブ、リムともに入手でき作らせていただくことになりました。
リム、ハブ、スポークはピカピカでクロモリロードにはぴったりの組み合わせです。
シルバーハブはバイテックスRAR12,RAF12の組み合わせです。
スポークは前輪にサピムのLaser2.0/1.5/2.0mm、後輪左はサピムのD-light2.0/1.65/2.0mm、右はDTコンペティション2.0/1.8/2.0mmを使うことにしました。
スポークを使う場所に応じて選んでいます。まさに手組ホイールの良さがよく出ています。前輪にはショックアブソーバーの働きをするLaser、後輪は剛性を高めるために太いスポークを使うという組み合わせです。
使用するキンリンのリムは非常に軽量ながら剛性があります。キンリンのホームページを参照しますと使用アルミが違うようです。高さも26mm高で重量も460g前後です。空力も期待できるリム高です。
スポークテンションには最大の注意を払って作製しています。テンションのバラつきは5%以内に仕上げています。スポークのバラつきを押さえることで前に進む力をロスすることなく伝えることができます。素材を生かすうえでホイール組の一番大切なところと考えています。
前輪716g後輪907g 前後1623gです。ワイドリムで多スポークホイールとしては非常に軽量です。後輪にはオフセットリムを使っていますので左スポークテンションは通常よりも10%以上高い仕上がりです。これは駆動ロスを減じることにつながります。
2:1組のように組み方で左右テンション差を少なくするために凝った造りにしなくても左右のプルスポークを総動員して駆動に参加させる方法はとても理にかなった方法と思います。もちろん2:1組を否定しているわけではありません。それぞれ長所短所があるわけでこれが最良というものではありません。価格、重量などバランスが必要です。
特殊なハブを使わなくても好結果を得られる方法としてオフセットリムを使うことは最良の解決策と思います。
オフセットリムを使用したXR26T/RTは重量、高さなどとても良い塩梅です。これから大いに使っていこうと思います。ロングライドに適したいいホイールが出来上がります。