ホイール作りにおきましてニップル穴にオイルを注すことは欠かせません。しかしながら完組ホイールはニップルホールにオイルを注すことはどうもしていないようです。なぜならふき取らなくてはいけませんので仕上げ段階で手間がかかるのです。
この理由でおそらくニップルホールにオイル注しは行われていないと思います。時間の節約です。
ニップルを回してスポークテンションを上げていくときにはニップルを円滑に回すためにはほんの少しのオイル注しを行うことで解決できます。
このひと手間はベテランのビルダーさんなら必ず行っていることです。またどのホイールの教科書本にも記載されています。
しかしオイル注しを行うとどうしてもリムがべたべたしてきます。油が漏れてリムがべとつくのです。あとでしっかりふき取らなくてはいけません。自分用のホイールなら少々油がついてもかまわないことですがやはりできるだけきれいに仕上げたいものです。
解決方法として最近ではグリスを使っています。
ニップルをスポークに通す前にひと手間かけるのです。ニップルインサーターを使ってスポークに通す前にグリスを刷毛でひと塗りしています。ほんの少量グリスを塗ることでニップルの滑りをよくします。グリスですので油分が漏れ出ることを防いでくれます。
こうすれば
あとでリムの油分をふき取る手間も半分以下に収まっています。時間が節約できそして出来上がりも良好です。
この方法をやられていない方には是非ともお勧めしたいです。手間もそんなにかかりません。急がば回れです。とてもきれいに仕上がります。