レーシングスポルトの後輪ハブについて

フルクラムのレーシングスポルトホイールセットが格安で英国通販で販売されていました。ホイール価格が台湾系ハブセットの値段なので購入しました。

後輪ハブは2:1組、左8右16のハブです。このハブを使ってホイールを作ろうと思いました。到着してすぐに分解いたしました。写真がこのハブです。

重量は350gあり正直重いなという印象です。しかし中級シマノハブとほぼ同じなのでがっかりする重さでもありません。

ハブを計測しました。

左FTCが46.7mm右FTCが18.3mm、左フランジ径35mm右フランジ径59mmと測ってみて驚きました。センターオフセットが非常に高い数値です。

計算ソフトに入力してみますと左52対右100のスポーク比率がまた驚きです。これでは何のための2:1組なのかわかりません。ただ通常の1:1組の場合では52は高い数値です。スポークの角度も左9.5度数値は高いのですが右は2.5度です。右角度は急な値です。

2:1組の目的はハブの11速化により左スポークテンションが右スポークテンションの半分以下になってしまうのでこの欠点を補うために考えられた組み方です。

このハブはどういう意図で考えられたのか知りたいものです。

オフセットリムを使って組み直すと数値がよくなります。改善点の多いホイールですが価格は安い。

“レーシングスポルトの後輪ハブについて” への4件の返信

  1. コメント失礼致します。
    かねてより2:1スポーキングのホイールについての知見を拝見したかったので、このハブをどう料理するのか期待大です。

    総重量が約1900g。リアハブが350gあるとして、リム重量は…510gくらいでしょうか?

    1. けいぞう様 コメントありがとうございます。10年以上前のことですが2:1組のホイールに興味がでましていろいろ調べました。通常のホイール計算ソフトではスポーク長が出ませんのでエクセルで計算することにしました。計算が終わってもスポークの伸びとかがあるのでスポーク長の失敗が多くありました。スポークカッターを早く購入したのもこのためです。今は2:1組も計算ソフトが発表されていますので楽ですね。
      レーシングスポルトのリムは500g前後のようです。このホイールですが後輪をオフセットリムで販売すればいいのになと思っています。どうしてこんなに安いのか不思議です。後輪をxr31RT、AL31w(同じものです)に変更すればエアロ効果も得られスポークのブレイシングアングルも改善されると考えています。約6000円の追加で見違えると踏んでいます。

  2. こんにちは、最近色々と精力的に更新して居る様で何よりです。
    どの記事にコメントするのに迷いましたがこちらの記事にコメントします。
    このホイールは完成車両用に装備するものです、メーカーとして不具合は避けるのは当然の事で低コストで最低限のクオリティをクリアした物と思います。
    最低限とは問われたらNDSのスポークがトラブルを起こさないと答えます。
    ただ、このホイールが結構流通して居るので問題が多いのでは無いかと思います。
    無論、*様の力量は承知して居ますのでオフセットリムで組み代えれば現状のホイールよりより良い物に成るとは思いますが市販の流通スポークでは適正に組んだレーシング3には届かないのでは無いかと言うのが本音です。
    此は私が以前2:1で色々と取り組んで最終的にイタリアのマルキシオの完成ホイールのアルピナスポークを流用して組んだ経緯で話しました通りです。
    左右のスポークテンションを接近させる手法は有りますがそれが走行性能に反映させるのが難しいですね。

    1. いつもコメントありがとうございます。
      コロナのおかげで家にいることが多くブログを割と頻繁に更新しています。しかし災い転じて福はまだ遠いようです。
      何とかこのレーシングスポルトがよくならないかと今組み直しています。リムを手持ちのキンリンのXR31RT24Hに変更しました。
      計算では70:100の比率になります。
      もうすぐ出来上がります。出来上がりましらまたブログを通じて報告いたします。

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