ホイールのスポークを針金で結んで半田付けする手法が昔からホイールの強度を高めるとして行われてきました。

今やこの手法は完組メーカーではほとんどなされていません。手組ホイールを販売されているビルダーさんと個人でホイールを組んでいる人が行っているように思います。
Jobst Brandtさんというアメリカのスタンフォード大学で学ばれた伝説的なエンジニアさんがThe Bicycle Wheelという本を出されています。ネットでどなたかがアップしていますので興味のある方は読まれたら勉強になります。
ブラントさんがスポークのソルダリング(針金で巻いてはんだ付け)は有効かという実験をしています。
結論としましてはリム、スポークの強度が増した結果、針金でくくってもくくらなくてもホイールの強度に関してほとんど影響しないとしています。微量に変化はあるがこのソルダリングは大きく影響しないと結論しています。
このThe Bicycle Wheelという本を出されて以来ブラントさんの影響が大きいのかソルダリングはやらないという人が増えたとか。
海外でも日本でもいろんな自転車フォーラムでこのソルダリングの話題は出てきます。まあ昔から論じてこられた議題です。手組ビルダーさんはソルダリングをやる人が多いです。あるビルダーさんから伺いました。競輪ではソルダリングは減ったようです。
私はこのソルダリングは行うのですが効果のほどはよく分かりません。どちらかというとブラントさん寄りです。
手作り感が高くホイールを作りこんでいるという感じがよく出ていますので行うことがあります。


いちばん細い銅線をホームセンターで買ってきました。はんだ付けの道具は百均で購入しました。100円では買えませんでしたがこんなところで買えると驚きました。
ユーチューブでこのソルダリングの仕方を説明している方がいます。How to Solder Wire Tied Spokesです。Jet bicycle wheelsというところのビデオですがこんなやり方もあるのかと参考になりました。はんだコテを使わずバーナーでやっているところが面白いです。