ホイールはタイヤをインストールしますとスポークテンションは下がります。タイヤの種類によってテンションの変化は違います。
チューブラーホイールはいちばん変化が少ないです。チューブラーのタイヤによって違いますが0~5%ぐらいまで下がるときがあります。
クリンチャータイヤの場合10~15%スポークテンションが下がります。一番下がりが大きいのはチューブレスタイヤです。チューブレスの場合15%~30%ぐらい下がってしまうことがあります。
このようにチューブレスではビードがリムを強く締め付けるので大きくテンションが下がります。この下がることについてはあまり知られていないようです。
性能の変化についてはあまりデータがないのが実情です。タイヤをはめるとこれだけのテンションが下がりますと詳しく発表されていないようです。
性能の点でそんなに影響ないのかもしれません。はっきりわかりません。しかしスポークテンションが緩くなると駆動効率が下がるのはなんとなくイメージできます。
新品のホールが1年、2年使いますとなんとなくぬるくなるというか力が入らない感じがするのはわかるのですがこれもはっきりしたデータはありません。感覚で話している感じです。
ここにオーダーいただいたホイールのスポークテンショングラフがあります。キンリンのxr31RT 28h サピムCX-RAYで作った後輪ですがテンションはこのようになりました。
左74.9/右120.6kgf
タイヤをインストール後のグラフ
左61.3/右102kgf
IRCのフォーミュラー lightをインストールしました。インストール後のスポークテンションは右ドライブサイドが120から102kgfと下がりました。下がるのを予見してスポークテンションは高いテンションにしています。下がって100kgfをキープしたいからです。ホイールのセンターは右に0.5mmぐらいずれます。
クリンチャーではここまで変化しないので最初はびっくりしました。
ホイールの性能にはあまり影響ありませんのでブレーキ部分で調整していました。
しかし右にずれるのが分かっているのでチューブレスに乗るのであれば最初から少し左に寄せておけば最初から気持ちよく乗れます。
一度センターを出してからスポークの左側のニップルを1/4回転ほど回して0.5mmほど左に寄せておけばよいと思います。
もちろんタイヤをインストールしてから再調整するのがいちばんですができないこともありますのでいろんな状況に応じて対処するしかないのですがスポークテンションは下がってホイールは右に寄るということは変わりません。