ホイールの組み方のコーチに行きました話の続きです。
リムのバルブホールを起点にリムにマジックで番号を打つことを勧めました。
これは慣れればいりませんがスポークに番号を打つことでどの位置が緩い、左に寄っている、右に寄っている、縦ブレの位置の修正など場所が特定しやすいのです。
この番号をもとに表を作りテンションを測ります。
このテンション表をもとにどの場所を修正すればよいのかがわかりやすくなりますよとお勧めしました。これも慣れればいりません。
私はパソコンを横においてデータを入れてグラフにして逐次確認しながらホイールを作っているのですが、私のやり方が最良であるわけでないので個人にあった方法を見つけられたらいいと思います。
新品のパークツールのテンションメーターを出してこられこのメーターで測りました。
順番にスポークをチェックしてこういう風にしていきますと説明しました。
私も自分の使っているテンションメーターを持っていきましたので私のメーターでは数値70kgfを示しました。新品のパークツールのメーターと比べ数値は94kgfです。あまりの違いにびっくりされたようです。
私のメーターは校正していますので仮に誤差がありましても5%以内の誤差です。パークツールのメーターを信じて作業を終わると100kgfで作ったとしても実際は75kgf前後のテンションンになります。これではゆるゆるのスポークテンションといえます。
初めてスポークを触る人にはメーターで100kgfと示されたらこれは100kgfと信じてしまいます。いやこれは少し緩いとわかる人はまずいないと思います。
今回のコーチングでテンションメーターが言葉は悪いですが新品でもあてにならないということをわかっていただいたようです。
このメーターではスポークテンションを揃えるには有効ですが絶対値を知ることはできないということです。
私は売り物のホイールを作っていますのでしっかりテンションの管理をしないといけませんが自分用のホイールでなら別にテンションが揃っていなくてもいいわけです。振れ取りができていればいいのです。緩んで振れが出てきたらまた直したらいいだけです。そんなに気にしなくてもいい話です。
ただしっかりとスポークテンションを適正な値まで上げて揃えることがスポークの寿命を延ばしスポーク折れなどのトラブルを少なくする方法であることは間違いありません。