テンションメーターのチェック

私のテンションメーターはパークツールも持っていますが主に使っていますのはデジタルメーターです。

デジタルメーターの解説書に2.0mmのスポークを100kgfで引っ張ると0.33を示しますと書かれています。それでいつも100kgf、0.33を示しているか調べています。これで概ねOKという感じで仕事を進めています。

私はテンションメーターをいつも正確さのチェックしておくことがいいホイール作りによいと思っています。

 

ホイール作りのYouTubeをアップしている人がおられます。ほとんどの方がパークのテンションメーターで測られています。申し訳ありませんがたぶん狂っているメーターと思います。売り物のホイールを狂っているメーターで測るのはいかがなものかと思っています。

 

パークのメーターははっきりいって正確ではありません。20%くらい狂っているのはざらにあります。私がキャリブレーションの依頼を受けた方のパークテンションメーターはみんな20%以上狂っていました。

 

メーターがなくてもホイール作りは出来ます。個人用ではメーター無しでいいと思うのですがやはりメーターで確認した方がいいと思います。100kgf、120kgfの示すポイントを正確に知ることが必要です。ああまた言っていると思われそうですが大事なことです。

お持ちのメーターが正確かどうかをお知りになりたい方は連絡先をコメント欄に書きこんでいただければこちらからメール致します。スポーク3本1500円で校正致します。送料は別です。いいホイール作りには正確なテンションメーターは必須です。

コメント欄は私が管理していますので外に漏れません。ご安心ください。

ノバテックのハブを買いました

ノバテックのハブを購入しました。写真右がその品物です。左がいつも買っているセラーからの品物です。価格的にはほぼ同じです。

品物は同じものですが右はシールが貼られてノバテックとわかるようになっています。パッケージも高級感あります。

左はブランドが分かりません。ビニール袋入りです。

右製品が届いたときはなにか高級な感じがしていいホイールが出来そうと思いました。

左は前から買っているので何も感じません。

面白いものです。

これは私の感覚ですので人によって違うと思います。

パッケージによって受け取り方が違うものですね。

このノバテックですが、左のビニール袋に入っている方が製品的にはアンチバイトガードがフリーについていますのでこちらの方が高級です。しかし製品から受ける印象は普通のハブという印象です。

買い手は

見た目に惑わされない+見る目を養う

売り手は

いい製品+見た目が大切

今回痛感しました。

ホイール談義をしました

前回紹介しましたプロショップの店長さんとホイール談義をしました。

この方のロードバイク、普段の練習用らしいですが10速のホイールでした。

 

11速ではないのですねと尋ねますとこれで十分です、との事。

 

11速のギア、全部使わないでしょう?それに10速の方がハブのオフセットの関係から11速よりも左のスポークテンションが高いし、古い型ですけれどスポークの張りはこちらの方がテンション差は少ないですよ。勿論11速も使いますが普段はこれがいいです。

 

店の隅に手組チューブラーの前輪が置いてありました。チューブラーが好きなんですと言われました。まだまだチューブラー派は沢山おられます。チューブラー好きとしてはうれしいですね。

 

ハブはDURA、芯棒をチタンに替えているとの事。違いが分かりますかと尋ねるとわかりません、でも気分なんです、気分で早くなるのです。はあ~、そういうものなんですね。

キンリンのTB25シルバーのリムで36穴を1穴飛ばし、18ホールで組まれていました。スポークは星の#15スターブライトです。ニップルはブラスでした。

 

スポークの事を聞きますとスターブライトはいいですよ、別に海外ブランドを使わなくても品質もいいし、競輪で使われているからいいのですよ。私なんかスポーク折れた事ありませんよ。しっかりテンション合わせて組んだらいいのです。ニップルも星のニップル、いいですよ、アルミにする人もいるが強度的にはブラスですよ。36個をブラスにするのと違うので18個ですからそんなに重くないのでブラスでいいです、安いし。

 

ひと穴飛ばしのホイールは個人的に嫌だったのですが実際使っている人の話を聞いたので自分用に作ってみようかと思いました。

 

私は10速で乗っています。

10速ですか?と別のショップでは馬鹿にされたのですがこの方は本音で話してくれました。30分も仕事を止めてしまいましたが気持ちよくいろんなことを教えていただきました。

Wiggle、CRCでシマノが買えなくなった

Wiggleでホイールを一度買ったことあります。私は自分でメンテナンスできるので購入しました。シマノのホイールです。今はシマノをwiggleで買えなくなりました。残念です。

 

勉強のためシマノのホイール買いました。スポークテンション、振れ具合、重量など調べました。下位グレードでしたが良くできたホイールでさすがシマノやと驚いた次第です。

 

この時考えたのですがやはり海外通販でホイールを買う場合振れ取台など持っていてある程度自分で触れる知識が必要だなと思いました。

購入したシマノホイールは若干振れがあったもののほんのわずかな振れでした。スポークテンションはあまり揃っていません。スポークテンション偏差を5%以内に抑えることは出来ないと思います。量産しないといけませんので短時間で作る必要があるのでしょう。

後輪のスポークテンショングラフです。

海外通販でホールを買う方は振れ取台を持つ必要アリです。

快く振れ取をしてくれる自転車屋さんが近くにいればいいのですが大概の自転車屋さんはよその品物はメンテしてくれないことが多いと思います。このためにも振れ取台とニップルレンチは必要です。

自転車屋がいない、自分で治せない人は2年使ってヤフオクで売ることですかね?

振れ取台にメーターを付ける

私は今振れ取台にパークツールの振れ取台を使っています。

メーターを付けて使っています。やはり精度が高いしホイール作りがし易いです。

メーター付きです

もう一台振れ取台が必要になりいい方法がないか探していました。

ネットでマグネット台を使っている方の写真を見ました。

台とメーターでそんなに高くなく手に入れることが出来ます。

振れ取台をスチールの物にするとか、振れ取台をセットする台を鉄板にするとか、磁石が使えるように工夫が必要ですがとても安価に振れ取台ができます。

安全安心のホイール

ずっと私のホイールを注目していただいた方より注文のメールが届きました。

このブログのコメント欄より連絡いただきました。ブログは私の管理下にありますので外に漏れることはありません。メールアドレス送って頂き連絡取りました。

『貴方のホイールが以前より大変興味を持ちました。サイクルショップ近くにあるのですが手組みホイールは製作しておりません、ですので私の考える理想のホイール製作をお願いしたいと思います、休日にクロモリのロードバイクで30キロ程のサイクリングを楽しんでおります、ですので安心安全の頑丈なホイールを希望します、リムはワイドリムの銀ピカでスポークもシルバーをお願いします、ハブはティアグラで良いかと思います、手組みホイールの事ははっきり言いまして詳しくありません、以上の私の希望で製作していただければありがたいです、時間は急いではいません、楽しみにゆっくり待たせていただきます。』

 

私から次の内容のホイールを提案してご注文いただきました。

 

リム H+SON TB14 32h

ハブ シマノ ティアグラ 32h

スポーク サピム RACE 2.0/1.8/2.0mm

ニップル サピム ブラス

前後共に 3クロス組

 

まさに手組ホイールの王道、32ホール3クロス組です。安全安心のホイールです。

転倒でスポーク1本折れても安全に帰れるホイールです。

昨今ハイテンションの少スポークホイールばかりが注目されていますがそこそこのスピードで安全にサイクルライディングを楽しむ方にはぴったりと思います。

 

この度しっかりとご自分の目指すライディングを知っておられる方からホイールを依頼されうれしくなりました。

 

ゆっくり待っていただけるということでホイールはできるだけ安価にお渡しできるように部品を手配しました。しっかりと喜んでいただけるようにしたいと思っています。ありがたいことです。

TB14 ピカピカのとても美しいリムです

リムが届きました

キンリンのリムを20本注文していました。

20本届きました

XR31T、XR31RTは風洞テストの結果も良好で(アメリカのhttps://novemberbicycles.com

が風洞テストを行っています)、重量は24mmワイド31mmハイトの割には485g前後と比較的軽量です。ワイドリムのため25mm以上のタイヤに適します。タイヤはロードでは25,28,32mm位まででしょう。剛性も十分満足いく強さがあります。

チューブレスレディーですのでリムテープにチューブレス用を使うとチューブレスホイールとして使えます。バルブとシーラントを用意するだけです。もちろんタイヤはチューブレス専用です。

 

XR31RTは後輪用で3mmオフセットしています。つまりスポーク穴が3mm片方にずれているのです。これが何を意味するかと言いますと後輪のスポークテンションを是正するのに役立っています。

ホイールが8、9速、10速とスプロケットが増えるに連れてハブの構造が変わってきました。今や11速が標準となっています。11速になるとハブの構造が大きく変わりました。

スピロケット1枚増えたために左スポークテンションは大きく変わりました。右スポークはキンキンに張っているのに左が緩いホイールとなったのです。左が緩いということはホイールの駆動パフォーマンスが下がることになります。

 

ハブの構造は11速そのままで左スポークのテンションを上げるにはリムの穴の位置を左にずらすことで左スポークテンションを上げることが出来ます。

 

リムの穴の位置がずれたリムを使うことによりスポークの左右スポークテンション差を少なくするのです。シマノホイールのRS21など下位グレードのホイールがよく走ると評判がいいのもこのオフセットリムを使っているからです。

 

下図を比べていただきますとよくわかります。

オフセットリムを使うと右2/左2クロス組で理論上では左49%が左62%と大きく是正されています。

3mmオフセット

3mmオフセットリム使用で左テンションが大きく変わることが分かります。

スポークの組み方を右2/左3クロスで組んでも51%で2%ほどしかスポークテンションは変わりません。この組み方で劇的に変わるなら世界中のホイールメーカーが使っています。しかしながらやらないよりはましです。過度に期待してはダメということです。

こういう理由で後輪はオフセットリムをお勧めしています。

 

現在の11速ハブの構造ではオフセットリムを使う、2:1組で左のスポーク本数を半分にして左右のスポークテンション差を是正する方法が考えられます。また1:1組では右テンションを目いっぱい上げて相対的に左も上げる方法も考えられます。

 

あとは目的別にホイールの特性を考えることかなと考えています。前回提案したように多スポークは多スポークの利点があります。少スポークホイールは空力がいいとかそれぞれの利点を生かしてホイールを考えたらいいと思います。

輪行に使うホイール

ロードバイクで輪行を計画しています。

4月にしまなみ海道を走る予定しています。

人数は4,5人の予定です。

 

私のバイクはクロモリで行く予定です。いつも輪行で遠出をするときのホイールは32hか36hの所謂多スポークホイールで行きます。

フロント36h 美しい3L3T組ホイール
リア36h 美しい3L3T組ホイール

少々重くてもホイールは32ホール、36ホールのホイールの利点は

疲れにくいことです。数の多いスポークが地面からの振動を吸収してくれますのでハンドルを長く持つことによる疲れが出にくいことが一番に上げられます。

また、落車とか何かのトラブルでスポークが折れても乗って帰れることが多いことです。スポークが多いと安全性が高くトラブルに強いことが上げられます。

輪行で遠くに出かけるときに注意することは無事に帰ることです。もちろん通常のツーリングでも安全に帰ることが一番大切なことです。しかし遠方にて山の中での落車でバイクトラブルが起これば大変なことです。

この2点が重要です。

疲れにくく安心安全のホイールは多スポークホイールです。少々の空気抵抗は犠牲にしても無事に帰れるホイールが必要と思います。

私は空力を意識した少スポークのホイールは近郊で、遠方への輪行は多スポークホイールで色々と乗り分けています。

何本もホイールは要りませんが輪行される方には多スポーク、少スポークとホイールの乗り分けはお勧めです。

近所のプロショップの店長さんと話しました

10坪ほどの店構えでもう15年以上バイクショップをされている人が近所におられます。

来店客は主にママチャリの修理がメインの仕事ですがショップの中にはシマノの部品が山のように積まれています。ネットで大いに販売されているのでプロショップとしては知る人ぞ知るの自転車屋さんです。

 

この方は有名なナカガワさんのフレームで組んだロードバイクで走っておられます。

 

コンポーネントの話でためになる話を一つ。

 

仕事柄シマノのDuraを使っていますが105で十分です。ティアグラもいいですよ。ヨーロッパのプロ選手は105やアルテグラですよ。ほんの一握りの人がDuraなど高級ブランドの提供受けていますがたいていは105、アルテグラで走っているのですよ。ブレーキの利きなんて見分けられる人いませんよ。本の紹介では違うと書かないとスポンサーから叱られるが実際はわかりませんよ。こんな事言ったら商売に支障きたすからいえませんがね。

 

とても正直な人です。

 

軽さを求めるならDuraですがね、実際、ハブに関してもティアグラのハブで十分ですよ。長いこと使うのならDuraでしょうけれど、ティアグラのハブを頻繁に変えればいいのですよ。回転は変わらないですよ。

 

私と同じ意見です。

 

Duraハブの軸棒とアルテグラハブの軸棒は若干違うのですがこれを見分ける人はいませんよ。高いからいいというわけでもありませんよ。これを言ってしまうと商売に影響するので大っぴらには言えませんがね。

 

私もそう思います。

 

今日は気持ちの良い話が出来たので何か買おうとティアグラのハブを一つ買って帰りました。店頭でハブのチェックをしてくれました。

少しゴリ感があるけど自分で触るのも愉しいことだからこのままにしときますとの事でした。面白い店長さんです。

今使っているホイールの紹介

今メインで使っていますホイールを紹介します。

前輪

リム  キンリン  XR31T  18h

ハブ  シマノHB6700 18h

スポーク サピム CX-RAY    ラジアル組

ニップル  アルミ

タイヤ Hutchinson Intensive2 Tubeless Folding Road Tyre25c

 

後輪

リム  キンリン  XR-31RT   3mm オフセット  24h

ハブ  Bitex  24h 10/11兼用

スポーク  左右サピム CX-RAY    2クロス

ニップル  アルミ

タイヤ Hutchinson Intensive2 Tubeless Folding Road Tyre25c

 

チューブレスで使っています.

 

ホイールはゴルフ用のウエイトを貼ってバランスを取っています。おまじないかもしれませんが少しでもいいということはやっています。

タイヤは少し高めのタイヤです。普段用なのであんまり高いタイヤもいらないのですがHutchinsonは使ったことがないので試してみました。

 

アメリカのhttps://novemberbicycles.com というホイールメーカーが風洞テストを行ってとても良い結果を出したキンリンXR31Tです。ZIPP303に負けない成績です。今はこのリムを使ってのホイールをこのメーカーでは製品を販売していません。理由はいろんなメーカーがこの手のホイールを出したからと思うのですが手組派にとってとても優秀なリムであることは変わりません。

 

私はこのリムを使ったホイールを20セット以上販売しています。

 

巡行速度を35km以上で走れるハイアマチュアの方々よりオールラウンダーのホイールと高い評価をいただいています。

 

後輪はオフセットリムを使っています。3mmオフセットで後輪左スポークのテンションを下げることなく強く張れることが出来ています。

11速になってハブのセンターオフセットの数値が大きくなり右スポークテンションと左スポークテンションが大きく違うようになりました。右テンションが高いのに左がユルユルというようになっています。これを是正するのにはリムホールを3mmセンターをずらすことにより左テンションを高くするようにするのです。3mmずらすことで10kgfほど左を上げることが出来ています。

これにより前へ進む駆動力のロスを減じることが出来るのです。

 

リムの形状による空力の良さとオフセットリムによるスポークテンションの是正が大きく前へ進む力を減じることなく伝えることが出来ると考えています。

 

私の足は貧脚ですがいつも走るコース、往復50kmをずっとガーミンのメーターでアベレージ27kmをだすことを目標に走っていました。このホイールで走ってからは27kmを下回ったことはありません。

 

ガーミンメーターでAV.27kmということはほとんどの距離を30km以上で走っていないとこの数値は出ません。このホイールを使ってからはずっとAV.27km以上で走っています。遅いと笑われる数値ですが私なりに結構頑張っています。

 

このホイールに乗っていて感覚的に空力が効いているのかなと感じます。リムが優秀で力が逃げなく伝わる感じです。チューブレスもいい感じです。

 

今回はホイールの宣伝のようなブログですがキンリンのXR31T、XR31RTの組み合わせはとても良いホイールを作ることが出来ます。F18/R24、F20/R24、F24/R28、F28/R32、F32/R32などいろんな組み合わせができます。

 

今、私のホイールはF18/R24ですが、体重80kg以下の方にはお勧めです。今の時速アベレージを最低1km以上は上がることでしょう。このリムはいいです。おすすめします。