私の道具について⑾

ERD計測スポーク

 

スポーク長を計算するときに必要な数値です。リムの内径を測ってニップル2個分を足した寸法がERDですがもっとわかりやすい方法があります。いろんなブログで紹介されていますが私にはこれが一番わかりやすい方法です。

 

  • スポークを2本用意します
  • ネジの部分から正確に200mmの寸法でカットします。カット面はやすりで削り

200mmちょうどに調整します。

200mm正確にカットしたスポーク
  • このスポークに使用するニップルをしっかり最後までねじ込んで下準備が終わりです。
  • リム穴にこの200mmのスポークを通します。ちょうど反対側にもう一本通します。しっかりとスポークの下にノートなどをはさみ高さを合わせます。そしてスポークとスポークの間の距離を測ります。

    スポークホールに通す
  • このリムの場合199mmとなっています。スポークの長さが200+200+199でこのリムのERDは599mmです。

    200+200+199  ERD599mm
  • 念のため位置を変えて測り、平均値を出します。
  • ワッシャーを使用するときはワッシャーをセットして同様の方法で測ります。

    ワッシャーをセットして測る
  • リムのカタログにERDが表示されていますが全てご自分で測ることが大切です。実測が肝要です。カタログ値は当てになりません

 

余談ですが10年ほど前の事です。メカニックを売りにしている方にホイールを依頼しました。キンリンXR300のリムで作っていただきました。このメカニックさんERDの測り方を知らなかったようです。リムを持ち込んで作製依頼したのですがカタログからのERDでスポーク長を計算されたようで出来上がったホイールはスポークのネジの部分が見えているホイールでした。少しスポークが短い仕上がりでしたがこの時はビギナーでしたので喜んで帰りました。

私もそれからすこし賢くなりましてこのメカニックさんにERDの測り方をおしえてあげました。

私はメカニックですとホームページで謳っている人も結構知らないことがあるものです。なんでも勉強ですね。

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