音を聞き分けてスポーク調整

テンションメーターを使ってホイール作製を行っています。メーターは校正器を使って出来るだけ正確にテンション値を測っています。パークツールのTM-1は相対値を測るにはいい道具ですが絶対値を出して精度の高いホイール作りには向いていないと思います。

スポークテンションですが一般にはハイテンションが良いと思われがちです。しかしあまりのハイテンションで調整しますとリムの強度が下がります。各スポークが中央に引っ張る力の度合いが高過ぎるのはリムによくありません。カーボンリムでしたら注意書きが張られていますが通常120~130kgfまででおさめるように指示されています。

スポークテンションを出来るだけ均一になるように調整しています  デルの古いパソコンを専用にしています
ホイール作りの最終段階ではギターピックを使って音で調整が楽です

ホイールは何度も繰り返してスポークテンションを調整しますが、最終の調整ではほとんどスポークの張りに変化がありません。この段階になりますとテンションメーターをあてるのが面倒になりますの音で聞き分けています。

ギターピックではじき、音が揃っているとほぼ同じスポークテンションということが分かります。

音の違うところだけスポークを調整すればいいのでとても簡単です。

しかしこの音で調整を最初から行うとなりますと大変です。出来る人もおれらるかもしれませんがこれは厄介と思っています。

テンションメーターとギターピックの併用で調整していますが時短で効率良くホイールを組み上げるにはお勧めです。

DTリムRR521,ティアグラハブでホイール作製

リム、ハブをお送りいただきスポークは手組ホイールファンで提案ということでお作りします。

部品の詳細は次の通りです。

リム DT RR521 

DT RR521 DB 532g

ハブ シマノ ティアグラハブ RS470セット

シマノ RS470ハブ 32H

スポーク 前輪 ブレーキ側 DTコンペティション黒(2.0/1.8/2.0mm)

     前輪 反ブレーキ側 DTレボリューション黒(2.0/1.5/2.0mm)

スポーク 後輪 ギア側 DTコンペティション黒(2.0/1.8/2.0mm)

     後輪 反ギア側 DTレボリューション黒(2.0/1.5/2.0mm)

ニップル 前後共にDT SquorxPro ブラス 黒

ニップルワッシャー DTリム付属のワッシャーを使用

組み方はシマノ方式で組みます。シマノホームページで組み方を図で解説しています。

シマノホームページより  前輪 逆イタリアン  後輪 JIS
リムに付属のアルミニップルSquorxPro

ニップルはリムの付属品としてDT SquorxPro アルミニップルがついていますが今回のホイールには使いません。別にブラスニップルを希望されていますので黒のSquorxProを使用します。

リムに付属のニップルワッシャー  今回はブラスニップルに使います

スポークはDT製品で組み上げています。軽量化にはバテッドスポークが有効です。剛性アップのために前輪ブレーキ側、後輪ギア側には中央部が1.8mmのコンペティションを使っています。

各スポークは出来るだけスポークの張りを揃えて組み上げています。こうすることで長く使っても振れが出にくい仕上がりとなります。スポークテンションが揃うことで前に進む駆動力が各スポークに均一に加わりますので効率よく力が伝わります。

前輪888g
前輪スポークテンショングラフ
後輪1085g
後輪スポークテンショングラフ

組み方の出来栄えは見た目では分かりません。きれいに振れ取りが出来ていれば全く分かりません。スポークテンションと振れ取りは別物です。ペダルを踏み込んだ時に違いがわかります。これがホイールを難しくしているところかもしれません。

馴染みだしを何度も行っています。振れが出にくいホイールに仕上がりました。お客様には喜んでいただけると思います。

DT RR521リムにティアグラハブの組み合わせ

カーボンホイールをご注文いただきましたお客様より連絡いただきました。今回はアルミホイールの作製依頼でした。リムはDTのRR521,ハブはシマノRS470ハブを使ってほしいと部品持ち込みです。スポークは手組ホイールファンで提案してほしいとのこと。

532g 重いと言えば重いリムですが剛性があるとも言えます 重いリムはよく走る
付属のアルミニップル 
付属のワッシャー リムベッドを強化します

送られてきましたリムを点検しました。DTのリムはニップル、リムワッシャーが付属します。どのリムを注文しましてもDTリムにはニップル、ワッシャーが付属しますので少し得した気分になります。

付属ニップルはアルミSquorxProニップルでした。お客様はブラスニップルをご希望されましたので今回はブラスでお作りします。

ワッシャーを使ってホイールを作ることはあまりありませんがリム穴部分を強化する意味では効果がありそうです。スポークをハイテンションで組み上げる場合リムベッドにかかる力は大きいのでワッシャーで補強することは有効と思います。

完組ホイールのリムです スポーク穴の周りを厚く残しています 他の部分は軽量化のために削っています 

完組ホイールでリム穴部分を強化するために穴部分を厚くしているリムを見かけますが考え方としてこの方法を取り入れた手法と言えます。しかし軽量化のためにリムを削ってスポーク穴部分を残しているこれらのリムはリムの強度が増しているのか疑問が残ります。

ワッシャーで強化する方法は有効と思います。リム本体を削って軽くしていませんので剛性は担保しています。ワッシャーで穴部分を強化していますのでこの方法はとても合理的と考えます。

ティアグラハブ 

ハブはシマノのティアグラハブを使用します。はっきり言いますとシマノのクラス分けでは下層のハブです。しかしハブ回転ではクラス分けは出来ません。わかっている人はこのハブを使います。上位グレードと同じカップアンドコーンの構造でベアリングも同じです。調整をしっかりすればDURAもSORAも同じと考えています。

機械ものの回転に松竹梅のクラス分けは出来ません。調整出来ているか、いないかの違いです。お客様はしっかりこの理屈をご理解されていますので実利重視でティアグラハブを選ばれました。お見事です。

スポークの選択ではほんのわずかですが空力の影響を受けるため丸スポーク、扁平スポークとクラス分けが存在します。レースにでて1秒の差で勝ち負けが決まるということでもない限りは大きな差はありません。しかし僅差が出ることは確かです。

扁平の高級スポークは一般の丸スポークと3倍くらいの価格差がありますので乗り方で選ばれるのが良いと思います。お客様は一般スポークを選ばれました。目的がはっきりされています。

急ぎませんと言っていただきましたのでゆっくり時間をかけてお作りしたいと思います。

ミニベロホイールのリピート注文

3回目のご注文になります。リムとハブをお送りいただきました。スポーク、ニップルは手組ホイールファンでご用意いたます。

アレックスリム R390 326g
ミニベロ用 ディスクハブ 101g
DT350 ストレートプルハブ リムブレーキ用

ホイールの組み立てはスポーク選択と長さを決めることがキーポイントになります。今回のミニベロではスポークはストレートプルのスポークを使います。とてもスポークが短いので手に入るスポークは限定されます。

一般には短いスポークは特注になりますので各メーカーにオーダー注文をしないといけません。これを受けてくれる商社は少ないのが現実です。こんなことから手配しやすいスポークは2㎜径のスポークとなります。今回はサピムのLeaderを使っています。

カット処理で長さ調整ができるスポークということでこの2㎜径のスポークは使いやすいスポークです。今回はシルバーのスポークをカットして準備しました。

ストレートプルのスポークで成功するには正確なハブ計測と正しいリムERDが必要です。スポーク寸法が間違いなければ比較的容易に仮組が出来ます。Jベントスポークで作るホイールより早く出来ると思います。しかしストレートプルのハブ計測ではスポークオフセットという数値が必要です。ハブは2クロス組が多いのですが3クロスのハブもあります。この点も注意が必要です。今回は前輪、後輪ともに2クロスでスポーク長を出しました。

今回のミニベロも作るにはハードルが高いホイールでした。

前輪587g
前輪スポークテンショングラフ  出来るだけ均一になるようにテンション調整を行います
後輪712g 
後輪スポークテンショングラフ  出来るだけ均一になるように調整を行います

ミニベロホイールのスポーク調整は難しいというのが印象です。ニップル回しで反応がシビアなため少しの回転ですぐに振れ具合が変わります。少しずつ回すのが良い方法です。700cのリムと基本は同じですが扱い方を小さくすることです。

出来るだけスポークのテンションが揃うように組み立て、出来るだけ振れが少なくなるように調整しました。スポークは大きなホイールと同じくらいのテンション調整で組み立てています。出来上がりホイールは喜んでいただけると思います。うまく出来るとまたご注文いただけます。何度もご注文いただけてありがたいです。

ミニベロホイール後輪のご依頼

一度お作りしていますリピートのお客様よりご依頼いただきました。

ハブ、リム持ち込みでのご注文です。

アレックスリム 323g
DT240 193g

リム アレックスリム DA22 24H

ハブ DT240 24H

スポーク サピムLeader ストレートプル 黒

ニップル SquorxPro 黒

どのホイールも部品の計測は正確でないといけませんがストレートプルの場合特に注意が必要です。DTのハブの場合ホームページで分かりますので作業は早いです。今回はホームページのデータを使っています。

リムのERDを測ってスポーク長計算ソフトに数値を入力しますとすぐに必要な長さが出ます。

念のため他のソフトでも計算しています。2種類のソフトで算出した数値はほぼ一致していますので決定としています。

今回のような小径車のホイールはスポークが短いのでバテッドスポークでは必要なスポークのサイズは販売していません。長さが特殊になりますので手に入りやすい2mm径のスポーク、DTならチャンピオン、サピムならLeaderをカットして使います。Jベントのスポークは手に入れやすいのですがストレートプルのスポークはなかなか難しいです。

前の記事に小径車は難しいと書いていますが今回も結構難しい作業でした。小径車も700Ⅽもスポーク調整では同じで、スポークテンションを出来るだけ均一にすることは変わりません。テンションが揃っていればリムのフレは出にくいということです。この調整はとても大切ですがスポークが短いとニップルを少し回しても直ぐに反応しますので難しいと思います。

後輪679g

小径車のホイールは名の通り小さいので簡単そうに見えますがシビアなテンション調整は難しいです。街乗り用のホイールと割り切ったら簡単です。振れ取りだけならすぐに出来るホイールですが40kmで走る小径車オーナー様もおられますのでいい加減な調整ではよく回るホイールは出来ません。

グランジのレンジャーリム650使用アルミホイール作製

3年前にお作りしましたホイールを分解してハブを取り出し新しいホイールを作るご注文です。

ホイールを分解してハブを取り出します リムはアラヤのリムです

新しいリムはグランジというブランドのレンジャーリム650を使います。

489g

ハブはアタリが出ていましてとてもよく回ります。シマノハブの良いところはこんな点かもしれません。手入れがしっかりしていますととても長持ちします。シールドベアリングは取り換えれば新しくなりますがカップアンドコーン式はグリスアップの手入れが必要です。慣れればどちらも簡単ですが、シマノの方が面倒という人もおられます。シマノの場合道具はコーンレンチだけですので手軽ですがシールドベアリングの場合は特殊な道具がいりますので厄介かもしれません。

FIXを使って腐食防止を行います

今回使用するスポークは中央部が1.5㎜の細いスポークを使います。後輪ギア側は1.8mmのスポークで剛性を上げています。スポークにはFIXという塗料を塗っています。腐食防止とニップルの回転予防に役立ちます。段ボールの片側をはがして波状にしてスポークを乗せると便利です。急ぐ場合はヒートガンで暖かい風を送り乾かします。通常は一日放っておくことにしています。

ニップルは後ろから締め増しが出来るDTのSquorxProニップルを使っています。後ろから専用のトルクスレンチで締めますので楽にできます。どのくらい回したかを確認しやすいのでとても使いやすいです。ダブルスクエアやこのSquorxProのように後ろから回せるニップルは少し高価になりますがお勧めいたします。

ホイールの組み方は王道の3クロス組です。

銀輪リムにシルバースポーク、ハブもシルバーで組みますと存在感がたっぷりのホイールに仕上がります。出来るだけスポークの張りを均一にして、振れを最小になるようにします。テンションメーターは必須の道具です。データを取るのは時間が掛かりますが急がば回れで意外と早くで出来上がります。メーターがない場合振れ取りはできますが各スポークテンションが揃わないので駆動効率が悪く、振れも出やすいホイールに仕上がります。

前輪826g
前輪スポークテンショングラフ
後輪 1058g
後輪スポークテンショングラフ

出来上がりのホイールです。美しいホイールに仕上がりました。喜んでいただけると思います。

38mm高の中華カーボンホイールを購入しました

安価な中華カーボンホイールを勉強のために買ってみました。勉強と思えば安いものです。部品をばらして再利用もできます。

前輪 650g
前輪 ラジアル組 スポークが太いので剛性は高い
後輪 844g スポークが太いので剛性は高い 
後輪24H  右ギア側12本は2クロス組 左非ギア側12本はラジアル組 

ホイールを購入しますと先ずはスポークテンションを調べます。

結果は次のグラフ状態で分かります。

前輪は振れがない出来上がりですが、スポークテンションのバラつき度は約10%でした。使われているスポークは6.5gの扁平スポークですのでとても硬い乗り味になります。このスポークは2㎜径の丸スポークと同じものです。

後輪も大きいフレはありません。しかしスポークテンションを調べますと驚きました。テンションのバラつきはとても大きくアマチュアのビルダーが作ったホイールのようです。

やはり安価なホイールは驚くばかりのグラフとなります。メーカーは短い時間で少しでも沢山作るということで仕事をしています。部品自体は悪くないのですが仕上げに時間をかけていません。振れさえなければ良いという見た目重視の考えです。

安価な中華カーボンホイールはコストダウンを図るため安価な太いスポークを使われています。これは剛性が高いホイールに仕上がりますので特別悪いことではありません。しかし一般的な日曜ライダーさんには高負担で疲れやすいホイールとなります。

このホイールはスポークテンションの調整に問題があります。スポークが強弱強弱と張られていて、グラフを見ればよくわかりますがこの仕上がりではお勧めできません。駆動効率が悪くスピードは踏み込んでも伸びません。スポーク折れの心配もあります。後輪スポークテンションが緩くて不揃いでは偏ったスポークに負担がきますので折れやすいです。

手組ホイールファンではこのホイールを分解してスポークを細くしたいと思っています。太いスポークなので剛性がありすぎるのでもう少し柔らかくします。じゃじゃ馬ホイールを手なずけるには先ずはスポーク替えです。スポークテンションを出来るだけ均一になるようにして振れが出にくいホイールに仕上げるつもりです。

この中華カーボンホイールは振れ取りやスポーク調整を自分で出来る人なら、もしくは調整をやってくれるショップのメカニックさんを知っている人ならよいホイールと思います。

ERDは実測する

3年前にご注文いただきましたホイールを組み替えてほしいとご連絡いただきました。ホイールと新しいリムを一緒に送られてきました。

3年前に納品しましたホイールです 銀輪リムと一緒にお送りいただきました
グランジ レンジャーリム650 489g

新しいリムはグランジのレンジャーリム650という銀輪リムです。リムベッドにはERDのサイズまで印字されている剛性高いリムでした。

ERD 544.5mmと書かれています  実寸は553mmでした

リムの表示にはERDサイズが544.5と書かれています。

残念なことですがこの数値を信じてスポーク長を計算してホイールを作りますとスポークが約4mm短い数値となります。これでは組むことが出来ません。実際にERDを計測しますと553mmでした。

グランジ レンジャーリム

ある自転車部品を販売するホームページを見ましたところ同じリムが販売されています。同じようにERDの表示がありました。このホームページでは550.5と書かれています。輸入された時のロットがこの表示だったようです。リムによって輸入時点でサイズが違うようです。

ERD ニップルの頭~ニップルの頭までの距離

もともとリムの有効サイズは実測するものですのでホイールを自分で組む方には注意が必要です。実寸が記入されていても信頼は出来ません。ERDはご自分で測ってみるのがとても大切です。

Pillar1423スポークについて

中華カーボンホイールを購入してからはいろいろ内容を調べることが増えました。低価格のカーボンホイールにはピラー1423という扁平スポークがよく使われています。

EliteWheelより

廉価版のEliteWheelはPillar1423スポークを使用しているとアピールしていますが、このスポークは260mm長6.5gです。この重量は2mm径の丸スポークと同じで、とても剛性高いホイールに仕上がっています。安価で剛性が高いのはいいことですが剛性がありすぎるホイールは乗り手を選びます。

パワーライダーにはとても良いホイールですが一般には硬すぎるのでは?と思います。これは好みの問題ですので決めつけはいけません。しかしガチガチのホイールは疲れやすいのは事実です。

上記のイラストではPillar 1423と大きなロゴで宣伝していますのでCXRAYのような高級スポークと同等と考えてしまいます。実際は2mmの丸スポークを扁平にした太くて重いスポークと理解しておくのが良いと思います。。

力のあるライダーさんが求めるホイールは高剛性のホイールですが、剛性のありすぎる場合、普通の日曜ライダーさんには疲れやすいホイールと言えます。

何度も買い替えることが出来る人はいいのですが一般には1フレーム2ホイールが出来れば良しとする人が多いと思います。安価なホイールは魅力的ですがしっかりと選びたいものです。

中華カーボンホイール前輪の分解とスポーク替え

乗り味を柔らかくするために太いスポークを細いスポークに取り換えます。通常はこのような面倒なことは要りませんが硬いホイールは疲れますので柔らかくすることにしました。ほんの少しホイール重量は軽くなるだけですがスポークを替えると違いははっきりします。

TOKENホイールと同じ構造しています

今回のハブはベアリングが大きい珍しいハブです。じっくり観察しますとTOKENホイールと同じハブでした。

エンドキャップを外して軸棒を抜き取ってからスポークを取り出します

①分解するにはハブ軸を抜き取り必要があります。

ハブ軸棒 エンドキャップは外せるほうと固定されている方があります

②エンドキャップを引っ張り、ハブ軸棒を抜き取りますとスポークが外せます。片方のキャップは軸棒に固定されています。外せるほうのキャップを取り外し、反対側を引き抜けばうまくはずせます。キャップを外した軸棒を押し出してもいいです。

③軸棒を抜き取らない限りスポークは外せません。

取り出した太いスポーク 18本115g
新しく交換するスポーク 18本89g 26gの軽量化 これだけで乗り味は変わります

④使われているニップルは16mmブラスニップルです。ブラスなので再利用出来ます。

16mmブラスニップルが使われています

⑤新しくニップルを用意する場合、14mmニップルを使うのであればスポークは1mmほど長くした方が良いと思います。今回は取り出した同じ長さのスポークです。ニップルは15mmのSquorxProを使っています。

⑥ハブにスポークを通して通常の組み立てでホイールは完成します。

出来るだけスポークテンションを均一になるようにします

⑦難しい点はハブ構造の理解です。

ハブをじっくり観察しました。ストレートプルスポークを使うハブはスポークの頭部分の止め方に工夫されています。DTハブやノバテックハブは簡単にスポークを抜き取りことが出来ますが今回のハブのように軸棒を抜かないとスポークを外すことが出来ないハブがあります。この点が難しいと言えば難しいところです。現物を見てこの文章を読むとすぐに理解できると思います。

太いスポークを使っているホイールで長時間乗られても疲れないライダーさんはパワーがあります。スポーク交換などいりません。長年同じものを使っていてホイールとはこんなものと思っておられる方にはホイールの硬い、柔らかいの違いは分かりません。何事も比較して、真似をして、はは~んなるほどと分かります。試乗会などに行かれたら良いかと思います。