36mm高カーボンホイールの感想

先日記事にしましたが36mm高のリムで3G組のホイールを作りました。今使っているカーボンホイールは43mm高のカーボンホイールです。チューブレスで使っています。

この前後セットの後輪だけを36mm高のホイールに替えて試し乗りをしました。

43mmから36mmに交換しました

タイヤはクリンチャータイヤでヴェロフレックスのタイヤです。手持ちのタイヤをはめて乗りました。

36mm高はやはり漕ぎ出しは43mmより軽い感じがします。自宅を出ますとすぐに登りの坂道があります。わりと急な坂ですがいつもより軽い感じがします。リムが軽いとこんなに違うのかと驚きました。

ホイールを作っているのですがホイールのインプレを書くのは難しいです。うまく伝えることが出来ません。ホイールの感想を送っていただくお客様は上手な方が多く感性豊かで敏感です。微妙な違いをうまく表現されています。

乗り始めはなるほど違うと感じるのですがすぐに慣れてしまいます。タイヤでも同じでことが言えます。慣れる前にしっかり感じ取るようにします。

いつも走る淀川河川敷の道に出ますと信号がありませんのでスイスイと気持ちの良い走りです。パワーメーターのワット数は200前後を基準に走るのですが回しやすいです。これも43mmのホイールより軽いからかもしれません。ただスピードに乗ってしまうと43mmのほうが足を休めるというか楽な感じがします。36mmは軽いのですが回し続けるというか、43mm高よりは回さないといけない感じです。とても楽に回せますので普段からクルクル回す乗り方の方には反応が敏感な36mm高のほうが乗りやすい感じでしょう。少し踏み込んで250wに上げるときの反応は36mmのほうがキビキビとした感じで楽しいです。

残念ながら私は力がないので時速40kmでの感想は書けません。おそらくよく走ると思います。

いまは前輪が43mm高なので空力はいいと思います。グランツールなどのレースで前を高いリムで走っている選手を見たことがありますが、前を高くして後ろを少し小さい径のリムで走る利点はこんなことなのかと素人考えですが感じました。

ちょっと踏み込んで300wで走るときも瞬間にスピードが上がるので楽しいです。ずっと300wで走り続ける力がありませんのですぐに200wに戻ってしまいます。

10年以上前ですが初めてジップの303に乗った時の感覚を思い出しました。気持ちがいいです。

溶接跡が良く目立ちます

因みに私のフレームはTNIのアルミフレームです。溶接跡がよく目立ちいかにも安物フレームです。しかし沢山乗り継いできたわけではありませんがコスパは最高です。アルテグラの10速で乗っているのですが気に入っています。もう10年以上乗っています。パワーメーターが一番高いパーツです。低価格の自転車ですが十分楽しんでいます。

いつもお送りいただいているお客様のインプレとは違いうまく説明できていませんが36mm高のリムで作ったホイールは結構オールラウンドで使えると思います。普段オールラウンドのホイールなんて名前だけで使い分けないとダメですよと言っている私ですがこの言葉はひっこめないといけないかもしれません。いいホイールです。

テンションメーター校正器の問い合わせがありました

テンションメーター校正器に関してのブログ記事は何度も書いています。最近のブログ記事からと思いますが問い合わせがありました。購入したいということでしたがお値段的に商談は成立しませんでした。お知らせしました価格もそんなに格安ではありませんのでご自分で作るのが一番ですよと連絡しました。

テンションメーター校正器

私が作りました校正器はホームセンターをぶらぶらしてねじのコーナーでヒントを得ました。ターンバックルを使えば楽にできるとアイデアが浮かびました。試作品では試料のスポークは両側にネジを切っていないと使えません。スポークの両側にねじを切るのも一つのアイデアで我ながらうまく考えたものだと思っています。

部品は通販で購入しましたので送料代が結構高くつきました。これが一番のネックです。この点をうまく考えられたら格安に出来ると思います。

テンションメーターは校正器とセットでないと活躍できません。手組ホイールに興味のある方は是非とも校正器に挑戦していただきたいものです。

ゴキソホイールをお預かりしました感想

お預かりのホイールは24mm高のクリンチャーホイールです。前輪はラジアル組、後輪は左ラジアル右2クロスの1:1変則組です。ハブを持って回転させるとなるほど噂通りよく回るので驚きます。

なかなかゴキソホイールをさわれる機会などありません。このホイールの点検依頼いただいたことに感謝しています。

1:1組 左ラジアル、右2クロス組

乗ったことがありませんので勝手なことは言えないのですがこの組み方を何故こうしたのか知りたいものです。ホームページにも書かれていません。通常は1:1組では左右2クロスですが左ラジアルにするとどう変わるのか知りたいです。縦剛性が高くなるということを聞いたことがありますが実際にはどうなのか教えていただきたいです。

ナローハブはハブセンターオフセット値が小さいので左スポークテンションを高く取れます。つまり左右のスポークテンション差は小さくなります。このホイールもその通りでとても左テンションが右の60%以上のとても高い仕上がりです。しかしリムに対してのスポーク角度、ブレイシングアングルは小さくなります。

あまり角度がないということは、つまりツッパリ棒でぐっと支える状態でないので横剛性は少し弱くなります。つまりコンタドールのようなグイグイとダンシングするタイプの乗り方ではシュータッチする恐れがあります。左テンションは高いけれどナローハブは横剛性が少し下がる恐れがあります。

対策としてナローハブでは左右のフランジ径を大きくしてブレイシングアングルを大きくすることが多いです。おまけにフランジを大きくするとスポークが短くなりますので剛性アップにもつながります。この辺りの良し悪しを工学的に詳しく知りたいものです。

欠点のないホイールはありません。どこかを我慢しているものです。ハブは恐ろしいくらいよく回りますのでウィークポイントはどこなんでしょう。

ちなみにゴキソという名前ですが今までどういう謂れがあるのかわかりませんでした。たまたま最近話題になっている中公新書の「荘園」という本を読んでいたところ作者の伊藤俊一さんが名古屋の御器所小学校を卒業したとこの本に書かれていていました。御器所という地名から10世紀には尾張国衙(こくが  国司の統治下にある土地)の陶器を生産する部署があったようです。お客様もゴキソの由来をよくご存じで、今もその地には御器所神社があり勝守り(かちまもり)をいただきにまいれる方が多いようですと教えていただきました。御器所の名前が本に書かれていて、それを読んでいた時にゴキソホイールの再調整の話をいただきましたので何か不思議な縁を感じます。ハブは10世紀まえから脈々と続く職人集団の心意気が感じられるハブでした。

テンションメーターと校正器

パークツールのテンションメーターTM-1はとても便利なもので使いやすいです。普段はデジタルテンションメーターを使っているのですが仮組の時などに大まかなテンションを知っておきたい時には手軽なので使っています。

ばねのねじを回して調整しています

私のTM-1は信頼できます。校正器を使ってTM-1のばね部分のねじを回して調整しているのです。必要なところが正確であればいいので、例えばコンペティションの100kgf、110kgf、120kgfを正しく読み取ればいいのです。

TM-1の調整は校正器があればそんなに難しくはありません。新しい交換表を作るか、パークツールの交換表に合うようにねじを回すだけです。

スポーク4種類すぐに校正できるようにしています

ブログの記事を参考に校正器を作ったと連絡いただいたことがありますが校正器は部品を揃えるのが面倒なだけで自作すればそんなに高価なものではありません。

販売してもいいかなと考えまして試作品を作ったのですがその都度スポークを取り換えずに済むように今は4種類のスポークをいつでも使えるようにしています。まあ校正器は簡単に作れますのでお勧めします。私のように4つも要りませんが一つあればとても安心できます。作るのが面倒な人はご連絡ください。

ゴキソホイールを再調整

ゴキソホイール再調整の機会を得ました。

ご依頼主はホイール作りのキャリアがある方で、ご自分で調整してみようとこのホイールに挑戦されたようです。ホイールを作れる方なのでご自分で調整してみようと思われるのは当然です。しかし残念ながらうまくいかなく困っておられたようでした。やはりカーボンホイールは難しいのかもしれません。

ゴキソのホイールはとても興味深いホイールです。ハブはとても重いのですがよく走るそうです。でも乗ったことがないのでよくわかりません。

前輪ホイール 793g
後輪ホイール 1024g

ホイールは完組ですが手組ホイールと同じです。ハブのサイズがホームページで発表されていますので詳細はよくわかります。

さて、ホイールはお客様がご自分で調整されたのでオリジナルの状態ではありません。いつもお預かりしたホイールはスポークテンショングラフを取るのですがデフォルト状態が分からないので残念です。しかしお預かり時のグラフを作りましたので示したいと思います。

前輪スポークテンション 角ばっているところで振れ取りバランスが取れている
後輪スポークテンショングラフ  リムが左に寄りすぎて前輪のようなテンショングラフです

元がはっきりわかりませんので私が普段作製しているスポークテンションに調整することにしました。

前輪は約110kgf、後輪ドライブサイドは125~135kgfで仕上げます。お客様にはニップルを回しやすくするためにオイルを一滴注すことの了解を頂きました。

ニップルはインターナルニップルなのでリムの外側より回します。

スポークのねじれを防ぎながらニップルを回すのですが慣れればこのニップルは簡単で扱いやすいニップルです。しかしリム穴からニップルを回すのは少しコツがいると思います。ハードルを高くしている一因のようです。

再調整には一度全部スポークを緩めて新しく組み上げていきます。遠回りのようですが早道です。

後輪ホイールは右から左に組むのが一番うまくいく組み方と思います。まず右ドライブ側を緩めのテンションで組み上げて縦ブレを取りその後左非ドライブ側のニップルを回してリムをセンターに寄せていくのが楽です。左に寄せていくと自然に右テンションは上がります。

簡単に言いますと後輪は右から左です。わかる人にはよくわかるコツです。秘伝のたれで自転車屋さんは絶対に教えてくれません。ホイール作りでうまくいかない人は試してください。

正確に測れるテンションメーターも大切です。チェックしながら組み上げていきます。

上手な人は30分くらいで組めますが精度の高いホイールにするにはやはりじっくり時間をかけるのが一番です。早いだけが上手なのではありません。

完成後の前輪スポークテンショングラフ
完成後の後輪スポークテンショングラフ

完成です。元のオリジナルはわかりませんが私なりのテンション構成で仕上げました。

一日置けばどのくらいテンションが変わるか?

今作業中のカーボンホイールの組み立てが終わり一回目のストレスリリーブ(なじみだし)も終わりました。

いつもホイールは一日、二日おいてから再調整していますのであまり気にしなかったのですがどのくらい変化しているのか見てみました。

仮組1回目
2回目のグラフ ストレスを取っています

ホイールは仮組の時に一回、仮組終了で一回と2回ストレスを取っています。

今日3回目になるのですが測ってみました。

1日前のデータと大きく変わりませんが次のグラフのようになります。

3回目のグラフです 少しドライブ側が緩みました

やはり少し変わっています。1日置くとなじむというかキンキンに張っていたスポークも休息取ったようです。129kgfから126kgfと少し緩んでいます。右ドライブ側を少しテンション上げて戻すことにしました。

ストレスリリーブ(なじみだし)でリムを床に於いて踏みつけるような手荒いことをする人がいますがこれは厳禁です。スポークを握ってなじみだしするのが一番リムに優しい方法と思います。10年ほど前ある自転車屋さんがこうするんや!と教わったことがありましたが一番リムにひどいことをしていることが後でわかりました。スポークを握る方法が一番良いと思います。

このホイールは3回目のなじみだしです。ここまでするとほとんど変わりません。しかし後もう一回行います。長く使われても振れは出にくくなります。偉そうなことを言っていますがちょっとした疑問の積み重ねと思っています。

手組ホイールを調整

とあるショップでご注文されたホイールですが受け取られた際に何か出来上がりに違和感があったようで乗らずにおられたようです。ネットで手組ホイールに関して調べていたら当ブログにあたりご連絡いただきました。ホイールの再調整のご依頼です。

お受けするときはいつも失敗したときの弁償も考えてお受けしています。今回は何とかこなせると思い、再調整お受けしました。

ホイールの内容は次のようなものです。

前輪
赤と緑のコントラストが印象的です

【フロントホイール】                                            

①リム MAVIC CXP-PRO 32H・クリンチャー

②ハブ ONYX    Vesper ROAD FRONT HUB         32H ・ハブシェルカラー:Green Anodized・アクスルカラー:Red Anodized・スチールベアリング

③スポーク SAPIM CX-RAY284㎜ ブラック・14G・2クロス/イタリアン組

④ニップル DT SWISSブラスニップル      ブラック 2.0 16㎜

⑥リムテープ     SCHWALBE       ハイプレッシャーリムテープ 700C×18㎜

⑦チューブ Panaracer R`AIR 700×18-23C・仏式48㎜

⑧タイヤ            Vittoria CORSAグラフェン2.0      700×23C ブラックスキンサイド・クリンチャー                                  

後輪
高級ハブです 左3クロス組 右2クロス組

【リアホイール】                                     

①リム MAVIC CXP-PRO 32H・クリンチャー

②ハブ ONYX    Vesper ROAD REAR HUB 32H ・ハブシェルカラー:Green Anodized・アクスルカラー:Red Anodized・スチールベアリング

③-1 ドライブ側スポーク DT SWISS        Competition 285㎜(スポークが長かったらしくカットされたとの事。カット後の流さは280㎜程だと伺っております) ブラック・14G・2クロス/イタリアン組

③-2 反ドライブ側スポーク         SAPIM CX-RAY288㎜ ブラック・14G・3クロス/イタリアン組

④ ニップル DT SWISS ブラスニップル ブラック 2.0 16㎜

⑦ リムテープ SCHWALBE ハイプレッシャーリムテープ 700C×18㎜

⑧ チューブ Panaracer R`AIR 700×18-23C・仏式48㎜

⑨ タイヤ          Vittoria CORSAグラフェン2.0      700×23C ブラックスキンサイド・クリンチャー

ホイールはご自分でプランを立てられビルダーさんに注文されました。

ご自分の体重、乗り方、フレームとの相性など考えてオーダーされています。ホイールの勘所を押さえた素晴らしいホイールと思いました。

お送りいただきましたホイールはハブがアクセントになっています。単なるアクセントだけではなく性能にこだわる高級ハブでした。存在感のある玄人好みのこだわりホイールに仕上がっています。

いつもお預かりしたホイールは最初にスポークテンションチェックを行います。

まず後輪です。

右テンションが平均約147kgfでした 以上に高いのでリム、ハブには良くありません

果たしてお客様が違和感持たれるはずでした。ショップからはドライブサイドを120kgfで仕上げたと報告されたようですがびっくりのスポークテンションで平均約147kgfでした。

このテンションでハブが壊れることはないのですがやはりハイテンションであるのは間違いありません。長い時間乗り続けるとスポーク、リムの経年変化に影響します。おまけにスポークテンションのバラつきが大きいです。駆動ロスが拡大するのは否めません。

次に前輪ですが、今度は逆にとても約90kgfと少し緩いのです。センターも出ていません。左右のテンションは左約84kgf、右約90kgfです。おまけにスポークテンションが揃っていません。強弱強弱と連続しています。少しくらいバラつきがあっても乗れますがやはりホイールにとってはよくありません。特定のスポークに疲労が進み折れなどのトラブルの元になります。また振れも出やすくなります。

やはりスポークテンションは揃っているのが一番です。

再調整しましたホイールのテンショングラフです。できるだけ揃え、出来るだけ振れを押さえています。この言葉とおり特別なことはしていませんが丁寧さが必要です。

スポークテンションはできるだけ均一にしています
異常なハイテンションを下げて左右均一に仕上げました

結果ですが、今まで納品しましたお客様から沢山インプレお送りいただきまして理解したことをいいますと、

◎圧倒するほどに変わるということはないのですがなんとなく進むようになったとよく言われます。

◎コーナーのラインが取りやすくなった、安定しているという言葉もいただくことが多いです。

劇的ということはないのですが乗った感覚はよくなります。均一に張ったスポークには均等に力が加わります。リム、スポークに偏った過度な負担がかからないのでトラブルなく長持ちします。このことが一番の利点と思います。

お客様のインプレをまた紹介したいと思います。

ゾンダ後輪ハブでG3カーボンホイール作製

ゾンダの後輪ハブを使って36mm高カーボンホイールを作りました。もちろんゾンダと同じニップル穴のないリムをオーダーしました。

リムはリムメーカーに寸法をしっかり指定して作ってもらいました。左非ドライブ側には純正スポークを切って使い、右ドライブ側はコンペティションにしました。純正スポークは扁平部分が邪魔をしてスポークカッターが使えません。ねじは切れますので1本ごとに切ってスポークを用意しています。今回の作業はスポークカッターがあるから出来る仕事と思います。なければ難しいでしょう。

スポーク長の出し方はとても大変でした。ハブ実寸を計測したのですが一発でうまくいきません。スポークオフセット値の撮り方が難しかったです。組み立ててはばらす作業を何度も行いました。少しずつデータを取って仮組が終わりました。

仮組が終われば後はニップルを締めこんでいくだけです。通常の作業です。出来上がりはよくできたと思います。

①リムの手配

②スポーク長の計算

③穴なしリムを使う

④厄介な組み立て

ゾンダハブ使用カーボンホイール
後輪882g
カーボンリムはスポークテンションを揃えやすい

とてもハードルが高く作り甲斐のあるホイールでした。出来上がりは882gです。以前購入のゾンダ現物は874gでしたのでほぼ同じ重量です。左右のスポークテンション比は約72:100です。通常のハブでは左が右の半分以下ですのでとても優秀です。 リム高が少し高くなり、外周部がカーボンで軽くなりスポークが重くなったということはホイールの剛性が上がり且つ空力がアップしたと考えます。

1346g超軽量アルミホイールのインプレをいただきました

ヒルクライムは不思議なスポーツです。しんどいけれど達成感がとても大きいと思います。皆さんがのめりこまれるはよくわかります。下りは注意が必要ですがレースとしては割と安全です。

さて、キンリンのXR200ナローリムでヒルクライム用として特化したホイールのご注文をいただきましたお客様よりインプレお送りいただきました。1300g台のホイールはやはり武器となると思います。ホイールは8月にご注文いただきましたがご都合があって最近乗られたようです。

前輪586g
後輪760g

以下インプレです。

組んで頂きましたホイールを、今日やっと履いて走ることが出来ましたので簡単ですがインプレさせていただきます。
本日、150km、2800mupのライドで、組んで頂きましたホイールを使用してみました。
タイヤはVittoria Rubino Pro Speed G+ 23c 新品、バイクはScott addict 2015、 ホイールの比較対象はキシエリPRO SLになります。
登りですが、やはり軽さは正義ですね。客観的に判断してもキシエリより速く登れました。また、嫌な振動も無く、滑るように回ってくれます。工作精度を感じさせてくれました。 ケイデンス90弱位でクルクル回しながら乗るのが気持ちいいホイールと思います。
平地巡行は真っ直ぐ走る分には大丈夫です。ただ、リムハイトが無いし、軽いのでスピード維持は楽ではないですね。
下りですが、タイヤなのかホイールなのか分かりませんが、ヒラヒラし過ぎて正直、怖いです。コーナーでバンク角が1発で決まってくれません。平地巡行でもヒラヒラ感はありました。

結果としては、ヒルクライム専用ならオススメします。ゾンダ買うよりコレ買って余ったお金をタイヤやスプロケットに回した方が幸せになれますね。半目、今日のようなライドだと、トータル的にはキシエリの方が楽に走れますね。登り以外は結構、気を遣います。タイヤのせいかも知れませんが…

私は登り専用に組んで頂きましたので満足しています。 (AL22Wだと、もっと安定してくれますかね?)

お客様はヒルクライムに特化されていますのでキンリンのXR200リムは結果的によかったようです。しかしホイールはこれ1本でオールラウンドOKとはなかなかいきません。今回のご注文のように的を絞ったホイールはとても上手なやり方で楽しいホイールと思います。ホイール沼は広くて深くなかなか一度入り込むと抜け出ることはできませんが趣味の世界ですのでいろいろ楽しむのが一番と思います。

ゾンダスポークを測って見ました

ゾンダのスポークを測りました。278mm10本で約60gです。私はスポークをグラム数で区分けしていますのでゾンダのスポークは6gスポークです。

ゾンダ 右ドライブ側スポーク 10本 59.5g

扁平スポークなのでCX-RAYのように見えるのですが軽いスポークではなかったです。重いスポークでコンペティションとほぼ同じです。コンペティション284mmを10本測ってみました。62gです。6グラムスポークです。

コンペティション黒10本 62g

ゾンダは前輪16本後輪21本のスポークを使っています。こんなに少ないスポークで剛性を出すにはやはり重いスポークでないと剛性は保てません。

折れたり、ゆがんだりしてスペアスポークを手配しないといけないとき高価なスポークを購入しなくても6gスポーク、コンペティション黒を代用すれば使えます。純正スポークを購入しなくても見た目さえ気にしなければコンペティション黒で十分代用できると考えます。