ピストホイールのご注文

このブログにご連絡いただきました。手持ちのカーボンリム、ハブをお送りいただきスポークニップルはこちらで手配するというご注文です。

チューブラー用カーボンリム339g
チューブラー用カーボンリム349g
前輪144g  右はケースです
後輪用219g 右はケースです

リム:REYNOLDS ASSAULT SLG tu

ハブ:チェコ製Raketa Track Hub 前輪グリーン後輪ブルーの組み合わせ

スポーク:ピラーwing21 シルバー

ニップル:ピラーDSN 黒

前輪はラジアル組、後輪は2クロス組イタリアンで組みます。両切りハブですがギアは片側のみ使用ということなので、イタリアンで組むことを希望されました。JIS組ではありません。

wing21スポークについてはCX-RAYより少し重いので剛性が高くなります。少スポークホイールをCX-RAYで組んだホイールでは少し剛性が足りないと感じられる方にはおすすめです。

ピラーのDSNニップルは前からも後ろからもニップルを回せます。最終のテンション調整で締め増しにには後ろからニップルを回すほうが楽なので手に入れにくいニップルですが良さがよくわかるニップルです。

カーボンホイールの場合ほとんどのホイールは黒色のスポークが使われています。今回のご注文ではシルバースポークを希望されました。

前輪604g
前輪スポークテンショングラフ
後輪716g
後輪スポークテンショングラフ

出来上がりを見ますとオリジナル感がたっぷりです。手組ホイールの良さがよく出ています。ピスト用のホイールは完組ではほとんどない状況ですのでどうしても手組になりますが、逆に考えればオリジナルなホイールで楽しめるということです。

シングルハブとフリーハブのスポークアングルを比べてみる

ロードバイクは長年乗っていますが、恥ずかしながらシングルフレームの自転車には乗っていません。勿論シングルのホイールはお作りしていますが自分用ではありません。

最近フロントシングルでフレームをオーダーしましてシングルで乗ることの良さを知りました。リアは11速です。フロントがシングルなのでリアもシングルにしたら楽しいだろうと想像しました。

ピストライダーさんからホイール依頼がよくありますので作り手が乗っていないのも少し恥ずかしいと長年感じていました。

ミケのトラックハブとシマノハブのフランジ幅を比べてみると違いがわかる

最近トラック用のハブを手に入れましたので見比べてみました。写真を見るとよくわかりますがトラック用のハブはエンド幅120mmのハブです。下のシマノハブは130mmの通常のフリーハブです。

フランジ幅を見比べてみますとトラック用の方が幅広いことが分かります。仮にERD580mmの同じリムを使ってミケのトラックハブとシマノフリーハブとのスポークアングルの比較しますとよくわかります。スポーク長計算ソフトでこれは調べることが出来ます。

まずはトラック用のハブを見ていきます。

ミケハブのブレイシングアングルを見ると大きいことが分かります

次にシマノハブで通常のエンド幅130mmのハブを考えます。

シマノハブのブレイシングアングル

スポークがハブからリムに向かう角度(この角度をブレイシングアングルと呼んでいます)を比べるとトラックハブのほうが角度は大きいです。おまけに左右のスポークは広い角度でリムに向かっています。つまりリムを支えるスポークのブレイシングアングルは広いのでフリーハブを使ったホイールより安定度は高く、駆動においても力が逃げにくいホイールが出来るといえます。

シングルギアのホイールはディレーラーでギア比率を変えることはできませんがエンド幅120mmと狭いほうが実はホイールの駆動効率は高い訳です。

今まで食わず嫌いで乗らなかったシングルバイクですが、自転車としては極めてシンプルで余計な部品は要りません。姿はとても美しいと思います。

メンテナンスの面から見てもさわるところが少なく、難しいディレーラー調整も要りません。おまけにホイールの駆動効率が高いので踏み込んだだけの反応を得ることが出来ます。これはとても楽しいと思います。今年はシングルに挑戦することにしました。

前輪24H後輪28H 46mm高カーボンホイールの作製

ホイールを何度もご注文いただきましたお客様の紹介ということでご連絡いただきました。

ボントレガーホイールのスポーク替えを行いましたお客様のご注文です。ご紹介いただいたお客様のご注文なのでこちらのこともある程度分かっておられます。すんなりとお話は進みました。

体重、乗り方などお好みをお聞かせいただき2,3案を出してプランを決めていきます。メールでやり取りするのですがご質問もいただきます。こんな時はどうなりますか?というようなことの連続です。お客様、ビルダー共に楽しい時間を得ることが出来ます。

詳細は次の通りです。

リム 46mm高28mm幅 穴ナシカーボンリム 前輪24h 後輪28h

ハブ ミケ プリマート 前輪24h 後輪28h

スポーク wing21 黒

ニップル SquorxPro ブラス 黒

前輪は2クロス組、後輪は3クロス組で組みます。通常では前輪にはラジアル組が多いのですが横剛性の高いクロス組にしています。

リムの入荷には少し時間が掛かりますが別注なので市松模様の柄にしています。ブレーキ面はオプションで強化タイプにしています。このためリムには方向性があります。

ミケハブの特徴は使用のベアリングが大きいことです。重量は前後で約430gありますので軽いハブではありません。台湾の軽量ハブと比べますと130gほど重くなります。ハブ選択には軽さを取るか丈夫さを取るかですが、この判断は乗られる人の体重で決められるのが良いかと思います。

スポークはピラーのwing21です。形状が飛行機の翼の形をしているので風洞実験では扁平スポークより空力では数ワット成績がいいといわれています。サピムのCX-RAYよりほんの少し重いので剛性はwing21のほうが高いようです。少スポークで作り上げるホイールの場合スポークの重量、本数が大きく性能に影響します。確かにサピムのCX-RAYは万能スポークで高級ホイールにはよく使われていますがサピムCX-RAY一択ではありません。スポークの選択は意外と難しいです。

ニップルはDTのSquorxPro ブラスです。ねじ中に固着防止剤が注入されていますので安心です。高価なニップルですがそれだけのものはあります。

組み方で後輪28穴3クロス組はスポークの角度が接線になりますので駆動効率はいいといわれています。前後ともにクロス組はクラシック感があり見た目にも特別感を感じます。

前輪746g 2クロス組
後輪928g 28本左右3クロス組
前後1674g 軽くはありませんが力が逃げないホイールです

乗り手のパワーをしっかり伝え、空力が良いホイールが出来上がりました。インプレが楽しみです。

やっぱりいいタイヤは違う

前に紹介しました敏速ライダーさんが使われているタイヤはコンチネンタルのGP5Kです。理由を伺いますとやはり早いということになるようです。コーナーでのグリップ感、転がり方すべて違うと仰っていました。

ヴェロフレックスの高級タイヤで走っています

久しぶりにベロフレックスの少し高価なタイヤをインストールしているホイールで走りました。自分で作ったホイールが沢山ありますのでいつも適当に選んでいます。最近はチューブラータイヤです。いつも走る淀川沿いを走りましてやはり「違うな」と思いました。久しぶりなので違いがよくわかります。柔らかい乗り味、グリップ感は確かに常用のコンチネンタルの練習タイヤ「ジロ」とは違います。

もともと走力がないのでハイスピードで走り続けることなんて出来ません。淀川沿いなので平坦で高低の変化はありませんがやはり乗った感じは違いました。乗り味はすぐに慣れてしまうのですが高級タイヤはやはり練習用のジロと比較して違うと思います。

性能の違いはよくわかるのですが値段が約3倍も違うのでやはり勿体ないと感じてしまいます。このためパンクしますと1万円消えていきますのでどうしても安物タイヤになります。「ええもんはええ」と関西では言うのですが普段は安物タイヤばかり使っています。

知り合いからいいアイデアをいただきました。前輪は高いタイヤにして、後輪は安物で走ればよいと教えてくれました。コーナーではグリップが効くタイヤでないとダメなので、前輪だけ奢っておけばよいと教えてくれました。この方法は昔から言われていることですが値上がりが激しい昨今には防衛策としていい方法と思います。

46mm高カーボンホイールの作製

カーボンホイールをご注文いただきましたお客様のご紹介でご連絡いただきました。紹介の紹介という感じで輪が広がっています。ありがたいことです。

ご注文のホイールはリムブレーキ用で46mm高28mm幅の定番ホイールです。ブレーキ面は強化タイプを使っています。

ブレーキ面は強化タイプです 市松模様柄は存在感たっぷりです

別注でリムを発注しますので時間はかかりますが特殊な柄のリムも作れます。今回は一般的な無地ではなく格子柄で発注いただきました。とても存在感があり、どこのホイールと尋ねられることは間違いありません。以下詳細です。

前輪661g
後輪853g

リム 46mm高28mm幅カーボンリム 穴ナシ チューブレス用

ハブ ノバテックA291SB 20H、F482SB 24H

スポーク ピラーwing21 

ニップル SquorxPro  ブラス

カーボンリムは穴ナシリムを使っています。チューブレスホイールとして使えます。チューブレスですがシーラントは必要です。パンクしてからシーラントを入れる方もおられます。いずれにしましてもシーラントは必要です。

スポークはピラーのwing21でサピムのCX-RAYより少し重量があります。DTのコンペティションより軽く、CX-RAYより少し重いスポークです。CX-RAYでは少し剛性が足りないと感じられる方にお勧めです。

スポークの選択はとても難しいです。スポークで乗り味が変わるのがよくわかります。乗り手の力に合っていないと疲れるホイールとか硬すぎるとか感じるものです。スポーク自体の選択肢は多くはありませんが乗り手にあわせることが重要です。剛性が足りないのも多すぎるのもホイールには適しません。

スポークテンションのバラつきを少なくすることが重要です
振れ取りとスポークテンションの均一化が大切です

ホイールの組み立てでは注意点はスポークテンションです。出来るだけ振れを少なくしてスポークが均一になるようにしています。スポークの均一化が駆動ロスを減らします。

出来上がったホイールは前輪661g、後輪853g、前後1514gと非常に軽量で市松模様は存在感があります。手前味噌ですがブランドホイールに負けないホイールです。

コストパフォーマンスの高いホールということでは今までのお客様が納得していただいています。ライドグループの皆さんのホイールがすべて手組ホイールファン・ホイールになればいいなと思っています。

ボントレガーホイールと手組ホイールの試乗比較

この度ホイールの乗り比べをしていただく機会を得ました。約4年前に試作した手組ホイールファン製作のキンリンホイールとボントレガーのアルミホイールの試乗比較です。

ボントレガー パラダイムエリート 前輪677g
ボントレガー パラダイムエリート 後輪842g
XR31RT 1070g 28H ティアグラハブ使用
ドライブ側 1クロス組ヘッドイン
左非ドライブ側 3クロス組

試乗していただくライダーさんは軽く35km巡行できるパワーの持ち主です。この方に乗り比べていただきました。実はボントレガーホイールのオーナーさんです。

キンリンホイール後輪は2019年6月4日の記事で発表しているXR31RT28Hです。前輪は同じくXR31T24Hラジアル組です。後輪は左3クロス、右1クロス組と変則組です。ドライブ側が1クロスなのである意味イソパルス組みに近い組み方です。スポークテンション比率を計算しますと高い数値が得られるので試作しました。

ボントレガーのホイールはこのブログ2023年2月20日の記事にしています軽量ホイールです。スポークの剛性が不足していましたので太いスポークに取り換えています。

パワーライダーであるお客様にお預けしていました手組ホイールとスポークを組み替えたボントレガーのホイールの乗り比べは興味深い結果となりました。インプレをお送りいただきましたのでブログ記事に使わせてほしいことをお願いしましたら快く承諾していただきました。以下インプレです。

ボントレガーパラダイムエリートとキンリンホイール(ハイトが31ミリ)を乗ってみたので、感想をお伝えする約束だったので連絡しました。

今回のインプレ項目は、以下の通りです。

1.平坦巡行

2.ヒルクライム

3.なだら下りでのもがき

4.ダウンヒル

5.コーナリング

6.ブレーキ操作

1.平坦巡行について

 やはり重量があるためなのか、ゼロスタートはボントレガーに軍配が上がった感じです。しかし、速度に乗るとキンリンホイールの圧勝です。転がり出すと、キンリンホイールの方が早く35キロまで上がり巡行が可能でした。さらに、追い抜いてきた人に反応出来てついて行く事が出来ました。35キロから更に加速も凄まじくニンマリしてしまいました。余裕だぜって感じでした。相手は40キロで走っていたのですが、着いていくのが楽勝で先頭交代しても40キロを保つのがボントレガーより明らかに楽に楽でした。そのまま走っていると、相手はちぎれてしまいました。

ボントレガーでも40キロは出たのですが維持するのが大変な感じでした。

 速度が上がると、ある程度重いギア比にしないとスピードを維持が出来ないのように思っています。重いギアで回すため剛性が低いと、力が逃げる感覚があります。高速を維持するのには、剛性が必要になることが分かりました。

 速度が上がりきって巡行に入ると、スポークテンションが均一になっている恩恵を受けて惰性で速度が維持しやすい印象でした。

高速巡行するのも、剛性が大事なんですね。

コースは関西医大~御幸橋を使用しました。

ボントレガー:平均34.6㎞

キンリン:平均37.3㎞

結構差がつきました。風を考慮してコース往復の平均を出しています。

2.ヒルクライム

 ボントレガーに軍配が上がりました。やはりスポークを太くして剛性が上がったのが大きかったです。ボントレガーは、常時80回転くらいでいけた感じです。勾配が10%を越えても何のその、6%くらいであればスイスイいけちゃいました。しかし、ダンシングではまだ抜ける感じがありました。そのため、ほとんどダンシングは使いませんでした。

一方キンリンも、負けてる訳ではありませんでした。やや重さは感じたものの、登ることは出来ました。さすがに8%を超えたあたりから重さを感じるようになりました。ですが、いいところもありました。ダンシングが気持ちいいくらいに、グイグイ進みました。これはかなり大きな収穫でした。シッティングでもう一枚ギアを軽くして、回転上げて登ると、化けるかもしれません。勾配がきついところは、ダンシングでのりきると良さそうな気がします。ダンシングが気持ちいいのは、キンリンの方が、剛性が高いから力が逃げないのだと思います。

コースは柳谷(島本側)です。

ボントレガー:15分37秒 平均17.1㎞

キンリン:16分2秒 平均16.6㎞

3.なだらか下りでのもがき

キンリンホイールの圧勝です。

後輪のかかりがいいので、どんどん加速しろと後押しされてる感覚でした。これは凄いです。こんな感覚は、初めてでした。めちゃくちゃ気持ちよかったです。

ボントレガー:最高速52㎞

キンリン:最高速64㎞

これもまたかなり差がつきました。

キンリンの方がスルスルと回転が上がって、速度にのるのが早かったです。これは面白いホイールだと思います。

4.ダウンヒル

これもキンリンの勝ちでした。

空力と回転性能をみるために、ダウンヒル中はあえてペダルを漕いでません。

明らかにキンリンが速かったですね。

ボントレガー:最高速51㎞

キンリン:最高速61㎞

なんと10㎞も差が着きました。

 空力だけの差ではないように思います。前輪後輪ともに、スポークテンションが均一なのもアドバンテージになっていると思います。

 ボントレガーは、前輪はスポークテンションが揃っていないので回転性能にロスが生じてるのではないかと考えています。

5.コーナリング

これもキンリンの圧勝です。

 コーナーで自分が描いた線を、思いのままにトレースできるのでめっちゃ気持ちいいです。アンダーも出ないし、よれることもないので安心してコーナーに入って行けます。その結果、ダウンヒルで恐怖心が出ないのでタイムが良かったです。

 一方、ボントレガーはコーナーでややよれる感じとフロントが引っ掛かる感じがして、スピードが落ちます。恐怖心が出るので、ブレーキをかけるタイミングが早いです。

コースは柳谷東下りです。

ボントレガー:4分4秒 平均36.1㎞

キンリン:3分33秒 平均41.4㎞

 キンリンホイールは平坦のコーナーでもよれることなく、曲がって行くのでコーナーでスピードが落ちませんでした。その結果、コーナーの立ち上がりが速くスムーズに加速していきました。これはクリテリウムで、かなりのアドバンテージになると思います。凄く有難いホイールだと思います。

6.ブレーキ操作

 これもキンリンホイールの方が勝っていました。前輪の剛性が関係しているのでしょうか?感覚ですが、キンリンホイールの方がいいように思いました。ダウンヒルでのブレーキも反応がよく、当てききも良かったです。なので安心してコーナーに入っていけました。

7.まとめ

 僕は身長と体重があるので、ヒルクライムはあまり得意ではありません。なので、平坦は得意な方だと思います。よって、僕個人ではキンリンホイールの方が好みです。比較結果からも、キンリンホイールの方が自分に合っているように思います。かといってボントレガーが悪い訳では無いです。凄く良くできたいいホイールだと思います。特にスポークを太くしてもらって、凄く良くなったので物凄く嬉しいです。ヒルクライムが楽しくなりました。ありがとうございます。

 ただ、キンリンホイールの方が自分に合っているので気持ち良くのれたので、気に入りました。ボントレガーよりも値段的にもかなり下回るので、かなりコスパはたかいと思います。

 最後にはなりましたが、こんなに貴重な機会を与えて頂いてありがとうございました。ホイールを乗り比べるなんて、なかなか出来ないことなので凄く楽しかったです。また機会があれば、やってみたいです。その際は、宜しくお願いします。

お礼を言っていただきましたがこちらこそありがたいです。手組ホイールファンのホイールはハブがティアグラハブです。リムも比較的手に入りやすいリムでいわば汎用部品を使っています。手組ホイールでも高性能のホイールは出来るということ証明していただきました。

自転車の重量増やすだけですよ!

15年以上前のことです。ロードバイクのビギナーだった時ですが、予備のタイヤチューブを買おうとバイクショップに立ち寄りました。ショップのオーナーさんが私のバイクを見てなんでこんなものつけているのですかと聞かれました。

15年以上使わないDHバー

TTバイクのDHバーのことでした。私は前傾姿勢で走るのが大変でこれに頼っていますと答えますと、自転車を重くするだけじゃないですか?これをつけるより体幹を強くすることですよとグサッとくるアドバイスをいただきました。この忠告に恥ずかしくなってDHバーは取り外しています。

私だけの感想ですが、バーを外してからずっとサイクリングロードで観察しているのですがTT用のDHバーをつけたライダーさんは女性ライダーさんと年配ライダーさんが多いなと思っています。勿論こちらも年配です。

このバーを取り付けて楽々と早く走るバイクを見受けますがTTバイク用としてセッティングしている競技の人が多いと感じています。断然多いのは年配さんと女性です。自転車向きの体が出来ていないのでしょう。人のことは言えませんが…

長い間このバーは部屋の隅に転がっています。ドロップハンドルはいろんな姿勢で乗れますのでもう使うことはないと思います。楽に乗れると購入しました。カーボン製で結構高価な買い物でした。

自転車の重量増やすだけですよ!というアドバイスいただいたときはすこし傷つきましたがロードバイクは見た目もシンプルで美しくなりました。今は頑張らない程度に体幹を鍛えて正しいセッティングをすればいらないな思っています。

メーターから解放される

ずっと自転車には速度や回転数、パワーを測れるパワーメーターいろんな係数が分かるものをつけていました。自転車はオタクではありませんが数台あります。

右のガーミンは古いメーターです パイオニアのパワーメーターも感動しました

どのフレームにもメーターをつけています。回し方がグラフでわかるパワーメーターを取り付けたとき感動したことを覚えています。クランクの回し方を可視化しているので買ってよかったと思いました。自転車にはずっと計測器を取り付けて乗っていました。

閑話休題、

最近アルミフレームの自転車をオーバーホールしました。部品をすべて取り外しフレームのペイントが剥げた部分にはタッチアップを行い、各部品はきれいに洗ってグリスを塗り、ワイヤー類は取り換えました。

メーター類は何もつけていません

この際このフレームだけはメーター類を取り付けないように決めました。計測するものが何もありません。

何故このようにしたかといいますと、ホイールのご注文いただいたお客様にメーター類はすべて外しました、というお客様がおられます。メーターがないと不便でしょ?と伺いますと、スピードに解放されて気持ちがいいとのお答えでした。

解放されて気持ちがいい?とは面白い答えでした。競争が気になって仕方ないのに自転車に乗ってまでスピードを競うのではいや!というわけです。メーター外して走られたらどうですか?また違った感じで乗れますよ!とアドバイスいただいたことを思い出しました。

フラットペダルをつけました

整備しなおしたアルミフレームの自転車ですが何もついていないシンプルバイクです。ついでにペダルもビンディングペダルからフラットペダルに替えました。

昨日、メーター類が何もついていない自転車でいつも走る30kmを走ったのですが面白い感覚でした。スピードにとらわれない乗り方もなかなかいいものです。他の自転車に追い抜かれても全く気になりません。気持ちの良い風や風景を感じることが出来ました。なかなかうまく表現が出来ないのですがゆっくり自転車を楽しむことが出来ました。早く走りたいという気持ちから解放された2時間でした。この乗り方もいいものです。

DT240ハブが届きました

カーボンホイールのご注文いただきましたお客様よりDTのハブが届きました。

ハブはお持ち込みのご注文です。リムは注文中なのでホイールの完成はこの月末になる予定です。手組ホイールファンでは部品の持ち込みはOKです。持ち込み費用は掛かりません。高価なハブも先にお送りいただけるのは信用していただいている証拠と思っています。

新品のハブをお送りいただきました

DTハブは何度も使っていますが、とてもよくできているハブなので紹介したいと思います。

前輪116g 左右のフランジ間が78mmで広い フランジ径も43mmと非常に大きい
後輪213g シマノハブが350gです

メンテナンスがし易いハブです。YouTubeでDTハブのメンテナンスが解説されていますので困ることはありません。ベアリング交換まではしなくても日常のグリスアップはご自分でされたら良いかと思います。

キャップを引き抜くだけでグリスアップは容易にできます

ご自分で出来るようにDTもYouTubeに動画を上げていますので参考にされるのが良いでしょう。こまめなメンテで無駄な費用を省くことが出来ます。

ハブを調べてみますとフロントの左右フランジ幅が大きいです。フランジ幅が68~70mm前後のハブが多い中でこのハブは78mmあります。8~10mm長いです。このフランジ幅が広いことは横剛性に大きく影響します。

フランジ径が台湾ハブでは30mmが多いのです。しかしDTハブでは43mmと非常に大きいのでスポークがリムに向かう角度が大きくなるわけです。この角度をブレイシングアングルと呼んでいます。塀のツッパリ棒を想像していただければわかりますがこの数値が大きいと横剛性が高くなります。

高価なハブですが細かく数値を見ますと非常にバランスが取れた優秀ハブだと感じました。前輪用116g、後輪用213gと非常に軽量です。もっと軽量ハブもありますが軽すぎるのもやはり剛性に影響します。こんなことからも良く考えられています。

リムがまだ届きませんがホイールが完成しましたらまた報告したいと思っています。

シムで位置調整する

クロスバイクの後輪ホイールですが最上段にシフトしますとかすかに音がします。シャリシャリとチェーンがスポークに触れて出る音です。バイクに乗らずに空で回すと擦れないのですが体重がかかるとリムは少し移動するのでしょう。かすかにこすれる音がします。乗れないことはないので面倒でそのままにしていました。この最上段のギアを使わなかったらいいと不精な解決方法でした。

1パック10枚入りです

最近のことですがシムを使えば良いというヒントをいただきました。シムを使えばディスクブレーキのローターやスプロケットの微妙な位置調整がとても簡単に行えます。

シムリングを検索して内径35mm外径42mm0.2mm厚10枚パックを購入することにしました。スチールとステンレスの2種類あり、今回はステンレスを選択しました。

シムをスプロケットの位置調整に使いましたがディスクブレーキのローターにも使えます。ほんの少しローターの位置をずらしたいときがありますがブレーキ側を動かせないことの方が多いのでこのシムを使うのはとても有効です。

シムでローター位置を調整することなどシマノのホームページを見ても書いていません。いわば裏技です。知っている人は昔から行っているでしょうがなかなかこういうことを知る機会は少ないものです。また、こうすればいいと思いついてもシムをどこから手に入れたらよいのかなどハードルが立ちはだかります。検索すればどこにあるのかわかる時代なのでこの探す力も大切と思っています。