ファストフォワードはホイールのローレックス

ファストフォワードはホイールのローレックスです。

ヤフオクを見ていてファストフォワードのホイールが沢山出品されています。

とてもうまく説明されているのですが偽物が沢山出品されています。ビックリします。

 

現行品F4Rは20万円以上しますが3万円前後で販売されています。何故こんなに偽物が多いのか。何今頃こんな話をしてんねんわかっていることや、と叱られそうですね。

 

10年ほど前の話です、英国のプラネットXというwiggleみたいな販売店から20mmカーボンリムを買って超軽量ホイールを作ったことがあります。赤いロゴでplanet-xと書いてありファストフォワードのロゴとよく似ていました。ホイールをつけて走っていますと赤いロゴで目立ちますのでFFのホイールで走っているなとみられたものでした。

このリムはFFが仕入れていましたGigantexから仕入れたリムと言われていました。

当時は超円高の時代でしたのでこのカーボンリムは1万円ほどで手に入りましたので前後セット4万円ほどで作ることができました。

私もFFもどきのホイールを楽しんでいました。性能も結構しっかりして自慢のホイールでした。目立つのはちょっと気持ちのいいものです。

正規のFFは全く手組ホイールです。中華のカーボンリムにサピムスポーク、ハブはDT240です。ウリはビルダーの名前を書いて、シリアルナンバーで管理しているのです。

作りは特別に作られたハブを使うわけでもないし、ただいい職人さんが作った手組カーボンホイールです。しかしマーケティングはとても優秀です。性能以上のマーケティングと思います。私も10年前は欲しかったホイールです。目立ちますからね。

FFホイールは誰でも作れるホイールですね。だから中華の人に狙われて偽物が作られるのだと思います。

 

いまヤフオクを見ていましてFFのホイール(にぜもの)3万円スタートで出品されています。説明文を読んでもうまく書かれていまして中華ホイールですと書かれています。偽物とは書きませんが上手に中華ホイールですと書いています。ヤフオクルールに違反していませんよということです。

しかしホイールにはもろFFの赤いロゴシールが張られています。これはあかんやろと思うのですが偽物とわかっていて買う人があり売る人がいる状況です。入札も沢山入っています。ローレックスやルイヴィトンの偽物と同じですね。

 

買う人はとりあえずカーボンホイールに乗ってみたいと買ってみて性能はいま一つとわかりまたヤフオクで販売する言う状況ですね。だからヤフオクには中華FFがいっぱいですね。

買う人はとりあえず20万円以上のホイールで走っていると見え張れますから買うのでしょうね。走っているうちに物足りなくFFのホイールですとまた売りに出す。こんな状況でどんどんFFのホイールが売りに出るのですね。

勝手な想像ですが時速30kmで走る人にとってはこの中華FFで十分なんでしょうね。これが時速35km以上の人になるとこんなホイールは買わないのでしょうね。もっと目が肥えてホイールを見る目が肥えてこんな中華ホイールには興味がないのでしょうね。

残念なことですが偽でもイイからローレックスが欲しいと買いたい人があり売りたい人がいるからこの商売が成立します。

失敗作でもよく回る

3年以上メインで使っているホイールです。

チューブラーホイールです。

前輪

リム キンリン TB25 32h

ハブ シマノ HB5700 32h

スポーク ホシ スターブライト 2.0mm

ニップル アルミ 赤

後輪

リム キンリン TB25 32h

ハブ シマノ FH5700 32h

スポーク ホシ スターブライト 2.0mm

ニップル アルミ 赤

32h 3クロスの仕様です。手組ホイールの基本です。

キンリンTB25 は430gぐらいの軽量リムですが25mmの高さがあるので剛性はしっかりしています。アルミニップルを使っていますので外周部はとても軽く仕上がっています。

多スポークホイールですがトラブルの少ないホイールとして気に入っています。

ずっと気にしなかったのですが空気を入れるときになんか狭いなと思っていましたがわかりました。

スポークをリムに通す時に位置を間違えていました。1穴間違っていました。位相を間違えていたのです。後輪は正常にスポークを通しています。しかし前輪は1穴間違ってスポークを通した為バルブ位置がスポーク間の狭い位置になっています。

ホイールの回る性能には影響ないのですが見た目が悪いのと空気を入れにくいという欠点があります。

最初にスポークを通す穴を間違えてしまいました。組みかえればいいのですが1穴位相を変えるということはスポークの出と入りを変えることになるのでハブに傷がついた形になります。これはハブ穴を壊す原因になるのでもう組み替えすることはあきらめました。

よく見ないとわからないのですがホイールとしては失敗作になります。ホイールの性能はとてもいいのでずっとそのまま使っています。タイヤを張り替えるときにテンションアップの調整を行っています。全体としてはハブが重いので重量のあるホイールですが踏み込んだ時の反応のいいコスパのいいホイールです。安価でよく回る入門チューブラーホイールとしてお勧めします。

前輪よりコツンコツンと変な音

ロードバイクに乗っていて何か変な音が聞こえてきました。止まって何か当たっているのかなとバイクを持ち上げて車輪を回しますと何も聞こえてきません。また乗りますと一定間隔でコツンコツンと音がします。最初何かわかりませんでした。色々調べてみてやっとわかりました。タイヤチューブのバルブの部分が原因でした。チューブのバルブ部分を固定するナットを締めずにいました。

ナットは1gですが外周部に1g狂うとバランスが崩れると思いナットをつけずにそのままで使っていました。

1g

現にナットのないチューブもあります。音の原因はこれです。ここから音が出ていました。

VALVINATORという名前でビニールの製品が売られているのを知りました。しかしバルブが動かないようにすればいいだけの事なので何か代用できないかと考えて電気工事の絶縁テープを使うことにしました。この様にします。

大阪のウエムラサイクルで教えてもらった方法に水道管のシールテープを使う方です。この方法も簡単で有効です。リムのバルブ穴に合わしてバルブ金具にシールテープを巻くだけです。ホームセンターに100円ほどで売っている一番小さい巻きを買ってきていつも携帯しています。

エンヴィのメンテナンス依頼がありました

以前ホイールを販売した方より連絡があり別のホイールの振れ取をしてほしいと連絡がありました。できるだけの事はしますが手に負えない場合は送料代金お返しいたしますと返事しましたら送られてきました。

 

エンヴィ フロント35mm/リア45mm

ハブ   クリスキング 20/24h

スポーク サピムcxray シルバー

ニップル インナーニップル

 

上記のホイールでした。高級ホイールです。セットで20万円以上のリムとハブは7,8万円、スポークは1本350円と材料だけでも30万円以上します。弁償するのは大変ですので慎重に行いました。

エンヴィホイール
フロント 570g 軽い
スプロケットがついて982gです

前後共に若干の振れはありますが気にするほどではありません。テンションを調べますと下のグラフの様な状態でした。

スポークテンションはびっくりするほど緩い状態でした。特にフロントは緩い。緩いスポークはスポーク折れの原因になります。

ほとんど振れは無いのですがスポークテンションは緩いということは作った人のテンションメーターが狂っていたか、メーターなしで作って振れ取だけを一所懸命行って作り上げたホイールでした。リムの剛性を生かせていません。

フロント 左58kgf右57.4kgf テンション偏差 左21%/右11%

リア   左46kgf右104kgf テンション偏差 左26%/右47%

右に極端に緩い部分があり左も全体のスポークテンションが揃っていません。

ゆっくりテンションアップを行いました。

エンヴィのリムは固く普通のカーボンリムと比べても音が違います。剛性が非常に高いリムです。

前輪 テンション修正後 左108.5kgf 右106.9kgf 偏差1.8%右3.3%

後輪 テンション修正後 左55.3kgf 右130.0kgf 偏差左4.1%右4.6%

2時間ほどで図のようになりました。

フロント100kgf/リア120kgfの目標でしたがリム剛性が高いのでテンションは少し高めにしました。

最小の振れ且つ最大限のスポークテンション均一化を目標に、ころ合いのいいところで納めました。

中古ホイールを買われたのか、使っていてこのような緩い状態になったのかはうかがっていませんが、中古ホイールでしたらこの様なリスクがあるということです。見た目だけではわかりません。

数日前に中古ホイールのリスクの事を書いたすぐにこんな話が起こりました。

手組ホイールのおすすめ

ホイール作りはプラモデルを組み立てるようなもので誰でもできます。もちろん出来栄えはどなたも同じとは言えませんがハマれば結構楽しい作業です。振れ取は心の振れ取とはうまく言ったものです。

私は約10年前自称プロメカニックと言っている人に誰でもできますと言われて始めました。以来面白くて色々勉強しました。ホイール作りは難しいといいますがゴルフみたいなもので誰でもできるがプロになるにはそれなりに努力がいるというとこです。

 

ざっとこんな感じです。

 

道具を揃える。    3万円

リム、ハブを購入   1万6000円

スポーク長の計算

スポーク発注                  4000円

 

道具に関してはミノウラなどの安価な振れ取台があります。ニップル回し、テンションメーターなどを揃えます。予算約3万円。

リムは2本で1万円、ハブはティアグラで6000円、スポークはホシのスポークで約4000円です。ホイールを組むのに約5万円かかります。もっと安価にそろえることもできるかもしれませんがまあこんなものです。

 

1万円でしっかりしたホイールを購入できる時代に5万円もかかるのはちょっと考えてしまいますが趣味の世界はちょっと違います。

写真が趣味の方で自家現像するのとよく似ています。同じ写真を2回楽しむ、取って楽しみ現像して楽しむこの感覚に似ています。自分で作ったホイールに乗るのは特別のうれしさがあります。

ちょっと覗かれても良いかと思います。

中古ホイールのスポークテンション

中古ホイールを求める際まずブランドを考えてしまいます。次に振れは出ていないか心配しますが、一番に考えないといけないことはスポークテンションだと思うのです。

 

見た目がよく、振れも出ていない。しかし長く使われたホイールは確実にスポークテンションが緩くなっています。掘り出し物買えたと思っても新品の時の状態が分かる人は少ないと思うのです。

スポークテンションが緩くなれば前へ進む力にロスが発生することは否めません。ベストのパフォーマンスを得ることは難しいと思います。

でもこれは見ためではわかりません。走行距離3000km走りましたと書かれてもわかりません。あなたが3000kmでも前の方は何キロですか?と尋ねたくなります。

自分の使用目的がはっきりしていて

1 テンションアップなど新品の時の状態に戻すことができる方

2 メンテのできる人(自転車屋さん、知人)が近くにいる人

はホイールハンティングをされたら楽しいと思います。

 

ブランドに惑わさては失敗します。中古ホイールは玉石混交です。

私は35kmで走るのが精いっぱいでどんなホイールで走っても同じような実力ですがこれ進むな!くらいはわかります。

偉そうにいうな!と叱られそうですが何度も失敗してきたから書いています。

スポークが折れた経験

10年前にホイールのスポークが折れた経験があります。

今になって思うのですがホイールはスポークテンションを緩めにしておきました。フロント80kgfリア100kgfで仕上げました、柔らかい乗り味を喜んで乗っていました。実際柔らかい乗り味だったのですが5,6回乗った時です、リアの左スポークが折れました。ビックリしました。事故にならなくてよかったです。

 

折れた原因は何なのか考えますと

 

1 スポークテンションが緩い

2 スポークテンションが均一になっていない

3 材料が悪い

 

などが考えられます。

 

DTチャンピオン アンブロッシオ クロノ シマノ105 32hで作ったので3はないと思います。

 

折れたのはリアでしたので右100kgfなら左は45kgf、10~20%狂っていれば左は35~40kgfで非常に緩い状態です。

おそらくスポークは緩くてテンションが揃っていなかったのだと思います。

 

この時私は縦横の振れ取を最優先に考えていました。振れ取はとても大事なことですが振れ取りを行ったところでやめました。もう一歩進んでテンションを揃えていたらよかったのにと思うのです。

シマノホイール購入

シマノホイール購入

 

手組ホイール派として研究の為シマノホイールを求め良い所、ここはダメと調べるためにシマノの下位グレードRS010のホイールを購入しました。前後セット1万円ほどで販売されています。

 

私が買ったのは

前輪

リム   21mmワイド 内寸15mm 深さ25mm 20h クリンチャー

ハブ   専用ハブ  20h

スポーク  2.0mm  ラジアル組

ニップル   ブラス

重量  843g

 

 

後輪

リム   21mmワイド 内寸15mm オフセットリム

深さ25mm 24h クリンチャー

ハブ   専用ハブ  24h 10/11速兼用 ブラック

スポーク  2.0mm jベント 2クロス組

ニップル  ブラス

重量 1103g

 

前後合計1946g

 

結論

非常に優秀なホイールです。ワイドタイヤを試すとかヒルクライム用としてもっと軽量のホイールさがしておられる方には向いてはいませんがこの破壊的な価格のホイールはよく回り普段使いとして素晴らしいです。但しスポークテンション調整が甘いのでフレが出やすいです。ハブ調整やホイール作りの練習台としてもおすすめ。

 

リムについて

後輪リムにオフセットリムを使用しています。リム穴が片方に寄っています。リム穴が中央の場合左スポークテンションが緩く比率として左0.45~0.5右1の割合になります。しかしオフセットすることにより左テンションが約0.6:1となり左が大幅に上がります。このことは駆動力のロスを減じ効率アップにつながります。

このオフセットリムを前後で1万円~2万円のホイールに使われるようになり手組ホイールは駆逐されるに至りました。

 

 

スポークテンションについて

このシマノを求めて一番残念と思ったのはテンション管理です。縦横振れもなく非常によく作られています。売り物にするのに一番買い手が気にするのはフレです。そして重量。大量に生産されるホイールでは最低限のテンション管理ができていれば良とされます。なにせ1万円のホイールですから。

 

下図が購入したときのテンションです。この状態決して悪くないです。振れも出ていません。振れ優先に作られています。しかし長く乗っていると緩いスポークからニップルが緩み、振れが発生、駆動ロスが発生するのです。1万円で販売するホイールにそこまで時間をかけられません。数が勝負のホイールですから。

前輪購入時のテンション よくできている

調整後のテンション  ほとんど変わらない

私は買ってからスポークテンションを調整し振れを最小にテンションを最大限均一にしています。

後輪購入時点のテンション  後輪は左右のテンションがちっがうので難しい

調整後のテンション  じっくり調整し振れも少ない テンションも揃う

これでOKです。

WiggleのH+SON手組ホイール感想

Wiggleで手組ホイールが販売されています。

 

H+SON ARCHETYPE 、アルテグラハブ、サピムRaceという内容です。しっかりと作られているのかずっと出品が続いている品物です。

今はどこを向いても同じようなホイールですのでリムデザインも洒落ています。オシャレなホイールとして人気あるのでしょう。完組ホイールにはないホイールです。

 

私は何度もこのリムで組んだ事があるのでわかるのですが、リム重量は490g前後あります。軽すぎず重すぎずの重量です。アルミリムの場合軽すぎるリムは前へ進む力が逃げるのか剛性が足りないと思います。その点このリムは剛性があるリムでよく進みます。

 

ハブはシマノのアルテグラを使っています。重量はあるのですがカップアンドコーンでグリスアップなどのメンテナンスをしっかりすれば本当に長く使える良いハブです。

 

スポークはサピムのRaceです。サイズは2.0/1.8/2.0mmでDTのコンペティションと同等品です。いわゆる定番スポークを使い、組み方は前後共に3クロスで手組ホイールの基本中の基本的なつくりです。

時速40kmでぶっとばすにはスポークに対する空気抵抗が邪魔をしますが35kmまでくらいの巡行には最適なホイールです。いわゆる多スポークホイールですので空気抵抗には弱いのですが、地面からの振動を吸収する力があり長時間乗っていても振動による疲れが出にくいホイールです。ロングライドにピッタリです。

 

重量があるのはハブが重たいからで軽量ハブを使うともっと軽量化を計れますがメンテナンス性などの事を考えると一長一短です。

ホイールを選ぶのに重量は大切なファクターですが使う目的でいろんな選択肢があります。

 

レースには出ないが良く回るホイールに乗りたい。メンテナンスフリーで手間がかからなく新しいワイドタイヤにも対応したホイールを探しておられる方にピッタリの製品です。

価格は現在66335円で日本にはいるときに2000円ほど関税はかかりますが送料は無料です。レーティング・サマリーは4.5/5で★4.5の高評価です。

性能が良くみんなと違うホイールという事で良く売れているみたいです。長く続いているということはそういう事でしょう。

 

ここからが私の本題です。

自分で作ればどうなるか?

リム2本 15000円

ハブ アルテグラセット 16000円

スポーク、ニップル 64本 7000円

合計38000円

シマノハブはとても良いハブです。下位グレードも性能が良いと思います。しかしDura以外はほぼ同じと思っています。そこでティアグラのRS400で組みますとハブが6000円ですので10000円安くなって性能はほぼ同じ。28000円です。

Wiggleの手間代は約30000円です。この金額は職人さんの手間賃が入っていますから妥当と思います。いろんな海外のビルダーの出している価格を検討してもまあまあと思います。