キンリンXR31T/RT F24 R28ホイールをご注文いただきました

プロモーションになりますが当ブログを読んでいただいた方よりこのブログに連絡いただきました。

コスパの良いホイール購入を考えておられた方です。

 

以下の通りです。

 

ブログを一通り読ませて頂きました。
その上で私にあったホイールをご提案していただければと思いご連絡させて頂きました。
使用目的は、通勤で走っています。
チューブレスのホイールで、25cのチューブレスにする事と、スポークのアクセントに少しカラーを加えたいと考えています。
よろしくお願いいたします。

 

幸いにも車で1時間半くらいのところにお住まいの方で日を合わせてお会いすることになりました。

 

提案のホイールとはスポーク数が違うのですが(F18/R24)一度試されますかと貸出用のホイールを2週間ほどお貸しして試しに乗っていただくことにしました。

 

何度か乗られたのかお返事いただきました。

 

今週は雨がちな天気が続きましたが、本日やっと晴れたので試乗しました。

流石に、おすすめのホイールだけあって素晴らしいの一言です。

平坦路は、ギアを1枚重たくしても、今までのケイデンスとかわらなかったこと。

上り坂は、立ち漕ぎしなくても走行出来、下り坂は、転がりが良いことから、どんどん加速してくれました。

 

こんなことからホイールをご注文いただきました。

 

体重を伺っていましたので24/28でお勧めしました。ホイールが地味なので、スポーク1本色を変えて注し色として作ることで依頼されました。

 

本日、ご注文いただいたキンリンXR31T/RT F24/R28のホイールセットを納品いたしました。タイヤをインストールしてすぐに使えるようにしてお渡しいたしました。

タイヤはインストールしますとテンションが変わりますので少し調整してセンターをしっかり出して納品しています。

24h ラジアル組 1本グリーンスポーク
28h 2クロス組 1本グリーンスポーク

緑のスポークがアクセントとして効いています。どこにも売っていないホイールですねと気に入っていただきました。事前に試していただいていますので安心していただいたようです。

 

あとで教えていただいたのですがホイールの試し乗りの時はサイコンアプリ「Strava(ストラヴァ)」を使ってホイールの性能を比較されたことを教えていただきました。

 

アプリでアウトプットされたデータは正直です。今まで使っておられたホイールの乗車データと比べて大きくスピードは改善されたようです。

リムの性能がいいので前へ進む力が逃げないのでしょう。もちろん均一にスポークテンション調整しましたことも影響していると考えます。

以下当ホイールの特徴まとめました。

特徴

Pros

ゾンダ、レー3に負けない、もしくはより上の性能

いろんな方に試していただいています。ブランドアルミホイールと乗り比べましても同等もしくはそれ以上の性能です。

リムの剛性が高いので前へよく進む

リムハイトが高くワイドリムのため高剛性です。後輪はオフセットリムです。このため後輪左スポークテンションは高く前へ進む力が逃げないホイールです。

コスパは最高

ホイール作れる方ならわかるコスパの良さです。最強といわれてますCX-RAY を使っています。CX-RAYは地面からの衝撃を和らげてくれます。

ホイールはクリンチャー、チューブレス兼用です。ぜひともチューブレスで乗っていただきたいホイールです。

修理は簡単

汎用部品のためトラブっても修理は容易に行えます。部品がすぐそろうというメリットは大きいです。

★ベストの性能を出すには90kgまでの方にお勧めです。

 

Cons

地味 普通のデザイン

ブランドのホールで走っていますという自慢はできません。あくまで実質本位のホイールです。地味でもよく走るホイールがいいという方にはお勧めのホイールです。

 

前輪

リム  キンリン  XR31T  24h

ハブ  ノヴァテック  A291SB 24h

スポーク サピム CX-RAY  黒  ラジアル組

ニップル  アルミ

 

後輪

リム  キンリン  XR-31RT   3mm オフセット  28h

ハブ  ノヴァテック  F482SB-11  28h   シマノ10速11速兼用

スポーク  サピム  CX-RAY  黒  2クロス

ニップル  アルミ

ホイールの軽量化を図るには

ホイールに関して効果ある軽量化はホイールの外周部から考えるのが良いと言われています。

 

順番に上げますと

1 タイヤ

2 チューブ

3 リムテープ

4 リム

5 ニップル

6 スポーク

7 ハブ

以上の順番です。ハブは中心部のため最後になります。

 

この考え方をホイール別に表にしますと次のようになります。ホイールは後輪です。タイヤは一例です。

 

効果ある順位 ゾンダ後輪 重量 手組TB25 32h 重量 手組xr31rt 重量
1 タイヤ コンペティション 215 コンチネンタル 280 IRC 260
グランプリ5000 25c コンペティション25c チューブレスライト
2 チューブ パナレーサー並品 100 0
3 リムテープ 0 テープ 8
4 リム ゾンダリム 500 tb25 440 xr31rt  24h 500
5 ニップル ブラス 21 アルミ 10 アルミ 10
6 スポーク 1本5g 105 1本5g 160 1本5g 120
7 ハブ 250 シマノハブ 350 台湾系ハブ 250
重量合計 1,191 重量合計 1,240 重量合計 1,148

 

こうして表にしてみると

 

  • 効果の高い順にみていきますとやはりタイヤですね。高価なタイヤは軽いのでお金をかけるならタイヤですね。高いタイヤですが費用対効果で見ると最良の対策です。

 

  • 手組チューブラーは一番安価で効果あるとみています。ただパンクすると高価なタイヤも一瞬でだめになりますので皆さん躊躇するところでしょう。

私はホイールの前だけいいタイヤにして乗り心地の良さや、ハンドリングの確かさを得るようにしています。

ヴェロフレックス カーボン
  • チューブはかなり効果あります。パナレーサーRairが74gですのでチューブの軽量化に効果があると考えます。
パナレーサー 並品チューブ100g
パナレーサーRair 74g

 

  • リムテープもシマノのリムテープは15gですのでこれをチューブレステープが代用できますのでテープはとてもいいと思います。
シマノリムテープ15g
チューブレステープ2回巻き8g
  • 一般的にはホイールの総重量に注目されますが一番影響が少ないのはハブですのでメンテナンスが楽で丈夫なシマノハブはもっと使われていいハブと考えます。

 

  • チューブレスホイールはさわれるところがタイヤだけです。固定されています。軽いタイヤをインストールするだけで効果アップです。

 

  • 重い入門用の完組ホイールを安く手に入れてタイヤ、リムテープ、ニップル、スポークの順で取り換えできる範囲でチューンナップしていくのは楽しいです。

チューブラーホイールの提案

ホイールビルダーとしてはいろんなホイールを提案していますのでチューブラーホイールが最高ですよというつもりはありません。

クリンチャー、チューブレス、チューブラーといろんなホイールがあり各ホイール一長一短があります。

現状ではチューブラーホイールはカーボンホイールの高級品しか手にいる環境ではありません。要は人気がありません。タイヤ交換に手間がかかるのでどうしてもクリンチャーホイールにメーカーはシフトします。売っていないのでいいか悪いかわからないのが実情ではないでしょうか。

こんな状況ですのでチューブラーは良いですよと言ってもわからない方が多いと思います。下の表で示すようにお小遣いでチューブラーを試せますので是非お勧めしたいと思います。

私は36hで作りました

ホイールの部品を販売しておられる福島のパックスサイクルさんより部品を購入するとして計算してみます。次のような表になります。重量はおおよその重量です。

単価 個数 合計
TB25 32h 440gx2  880g 3,520 2 7,040
星スポークバテッド 5gx64  320g 47 64 3,008
ニップルアルミ 20g 19 64 1,216
ハブ ティアグラ 530g 5,640 1 5,640
合計 1750g 合計 16,904

約17000円で魅力あるチューブラーホイールが作れます。工賃は別です。

このホイールは安価ですが重い初心者向けホイールのように見えます。しかし性能はバカにできません。理由は外周部が高級クリンチャーホイールに比べて軽いことです。総重量ではハブが530gほどありますので重いホイールと思われてしまいますがこれは中心部の重さですので回転には影響はありません。

 

自転車で一番効果のあるアップグレードはホイールです。中でもタイヤがいちばん有効です。転がり抵抗が低く軽量のタイヤをインストールすることが最良のアップグレードといえます。

高級タイヤを使えば乗り味は変わります

高価なホイールで走ると優越感で気持ちいいのはわかりますが安価なチューブラーホイールも性能では負けていません。

 

キンリンのTB25で作ったホイールはリム剛性が高いので前へ進む力が逃げない感じがします。もちろんスポーク数が多いので少スポークホイールと比べて空気抵抗の点では劣っているかもしれませんがスポークの空気抵抗に関しては私個人的には大きい問題ではないと思っています。

乗り手の空気抵抗が最大ですのでスポークになりますとほんのわずかというのが理由です。

ホイールの空気抵抗も大事ですがホイール剛性がいちばんスピードに影響すると思っています。競輪選手のホイールは36hです。スポークの多さは空気抵抗に影響するわけですがあんまり気にしなくていいのではないでしょうか。もちろん影響ないとは言えませんが少ないでしょう。

今回はチューブラーホイールを乗ったことがない人に提案しています。

安価なホイールですがよく走るホイールだと実感できます。ポイントはタイヤです。チューブラータイヤの数は減ってはいますがまだまだ高品質タイヤは沢山販売されています。ツールなどのプロレースではチューブラータイヤを使われています。

是非ともお勧めしたいホイール、チューブラーホイールは一度考えてよいと思います。

Light bicycleカーボンホイールを完成

Light bicycleの後輪リムが届きましたので早速作ることにしました。今回は前輪を作成済ですのでセットにするため後輪です。リムは穴なしのリムでチューブレスホイールとして作ります。

ハブ、スポークは準備してあったので作り上げていくだけです。ラジアル組の前輪と違いスポークがクロスしていますのですこし厄介です。

ニップル穴がないので作り上げていくには少し手間がかかります。

ニップルに小さな磁力のついた小ねじを取り付けて一つだけあいた穴からニップルを入れます。磁石でニップルをひっぱり出すのですが一番時間のかかるところです。

バルブホールが1つだけです

リムはオフセットしていませんので通常のリムです。ハブはDURAのFH-9000 28hを選択しています。

24hか28hか迷うところですが4本スポークが増えたから空気抵抗が大きく変わるものではありません。剛性面から28hを選んでいます。

左右2クロスで組みますとリムがオフセットしていませんので理論値ではスポークテンション比率は49:100です。左3クロス右2クロスで組みますと51:100の比率です。2%ですがテンションが上がることで左3クロスにしました。実測ではグラフで示すようにこの比率までは収まりませんでしたが十分使えるテンションには収まっています。

左2クロスで組みますと49%左3クロスで組みますと51%スポークテンションは均一に

ニップルは前輪同様に12mmブラスにすることにしました。1個1gですので合計28gになります。アルミで作ると10g以下です。外周部の軽量化にはアルミが有効ですが今回はカーボンリムですのでガルバニック腐食も考えてブラスにすることにしました。また丈夫さではやはりブラスのほうが勝っていますのでブラスニップルを選択しています。

前輪18h後輪28h 前後1565g
前輪696g
後輪869g

前後で1565gで仕上がりました。バルブだけを用意すればチューブレスホイールとして使えます。テープは要りません。

ホイールを作り上げた満足感はとても大きいです。

 

手組チューブラーホイールとゾンダの価格比較

コスパがよくてよく回るホイール作りにはチューブラーの手組ホイールは最強の一つと思っています。

チューブラー派がどんどん減っていっていますがチューブラーの良さを知ってしまうとこれも良いなとハマってしまうこと間違いありません。

ハブは重いが外周部が軽いので漕ぎ出しが楽
コンチネンタル コンペティション25c

私はシマノハブで組んだチューブラーホイールを愛用しています。

練習タイヤのジロ、ヴェロフレックス カーボン コンチのコンペティションなど使い分けて楽しんでいます。

今は完組クリンチャーホイールばかりでチューブラーホイールは高級カーボンホイールしか手に入りませんが手組で作ればアルミチューブラーホイールを楽しめます。

 

手組チューブラーホイールを重量、値段で試算してみました。参考になるかと思います。

TB25 TB25 Zonda
後輪 rimTB25 430g rimTB25 430g 500g
al nipple 10g al nipple 10g 21g
ヴェロフレックス 260g ヴェロフレックス 260g 215g
チューブ 75g
合計 700g 合計 700g 811g
ティアグラ 350g 台湾系ハブ 250g 250g
スポーク32本 224g スポーク32本 224g 105g
1274g 1174g 1166g
TB25 TB25 Zonda
前輪 rimTB25 430g rimTB25 430g 500g
al nipple 10g al nipple 10g 16g
ヴェロフレックス 260g ヴェロフレックス 260g 215g
tube 75g
合計重量 700g 合計重量 700g 806g
ハブ重量 ティアグラ 150g 台湾系ハブ 80g 80g
スポーク重量 スポーク28本 196g スポーク28本 196g 80g
合計重量 1,046g 合計重量 976g 966g
タイヤ込み重量 重量 2,320g 重量 2,150g 2,132g
価格 円 リム2本 9,000 リム2本 9,000
ニップル  @30 1,800 ニップル  @30 1,800
スポーク  @60 3,600 スポーク  @60 3,600
ティアグラハブ 5,500 台湾系ハブ 11,000
ホイール価格 19,900 25,400 43,000
タイヤ2本 20,000 タイヤ2本 20,000 10,000
チューブ2本 2,000
価格で比較 合計 39,900 45,400 55,000

リムはキンリンのチューブラーリムTB25を使っています。4000円ほどの安価なリムですが剛性が高くよく走るホイールに仕上がります。

ゾンダは海外通販の価格です。国内代理店のものなら5万円以上です。

チューブラーのタイヤやヴェロフレックスの高級チューブラー260gです。

ヴェロフレックス カーボン

クリンチャータイヤは1本5000円の高級タイヤで計算しています。

こうしてみていただきますとまず外周ではゾンダよりも軽くできます。ハブを台湾系の軽量ハブにしますともっと軽いホイールが出来上がります。

乗った印象は軽くてタイヤの柔らかさを実感できます。

今は流行らないチューブラーですがお小遣いで高級ホイールに負けないホイールを楽しめます。ハブに高級部品を使っても安価にできますしタイヤにお金を回すことができるのでコスパの良さは最高です。

Light bicycleリムでチューブレスホイール前輪を作製

カーボンリムでチューブレスホイールを作製しました。

リムはlight bicycleのリムです。中華カーボンですがしっかりしたメーカーですので使っています。値段もそんなに安価でもありませんし超軽量でもありません。しかしメーカーの評判はいいので安心です。

今回のリムはチューブレス用です。リムテープがいらない穴が1つだけのリムです。ニップルに磁石を取り付けて穴の位置まで運んでニップルを引っ張り出してスポークを取り付けるという方法を取ります。

磁力の持った小ねじを使います
ニップルに小ねじを取り付けました
磁石でニップルを穴からひっぱり出します

私も最初は穴がないのにどうしてニップルを取り付けるのか不思議でした。磁石を使うのです。私は磁力の持った小ねじを使っていますが、ニップルに鉄の小ねじを取り付けて磁石でニップル穴からニップルを引っ張り出す方法があるとネットで紹介されています。

この方法はやったことがありませんが磁力の持った小ねじを使ったほうが当然作りやすいでしょう。

Light bicycleではスポーク長計算に必要なERDも発表されていますので安心です。私は心配だったのでメールで問い合わせいたしました。問い合わせに関しても返事が早く信頼できるメーカーと思います。

 

仮組までは慣れていない人は時間が掛かるでしょう。私もニップルを穴の位置まで運んでくる練習を繰り返しました。

 

仮組さえできれば後は普通のホイールと同じです。今回のリムは精度が高いのか縦ブレ横ブレとても取りやすくテンションの均一化も楽に出来上がりました。

下のテンショングラフのようにストレスを取りますとぐっとテンションが下がります。これを希望のテンションに上げていけば出来上がりです。

ほぼ完成時のスポークテンションです。

ストレスを取りますとぐっとテンションは下がります。

テンションを上げて完成です。

 

今回ホイールの内容は下記の通りです。

リム light bicycle 46mm

スポーク ピラー 1422

ニップル ブラス12mm

ハブ DURA HB9000 18h

重量 696g

そんなに軽くはありません。これは46mm高のカーボンリムでチューブレス仕様のためです。ハブは信頼のDuraです。ノバテックなどの台湾勢に比べると倍の重量ですがメンテナンス等のことを考えるとやはりシマノですね。玉あたりの調整など好みにできます。

何よりこのホイールで気に入りましたのはチューブレス仕様ということです。テープ貼りがいりません。もちろん楽に作るなら穴あきリムですが今回は難しいほうに挑戦しました。

 

穴が開いているリムと穴が1つだけあいているリムの剛性の差はわかりませんが個人的には剛性は穴なしのほうが高いと思います。まったく関係ないと思われる方も多いと思います。私の実力では判定付きません。

 

うまく出来上がりましたので後輪も挑戦します。リム選択では同じリムの24hか28hです。空気抵抗のことを考えますと24hですがスポークの空気抵抗の影響力はほんのわずかですので剛性を考えて28hです。ハブはDuraのFH9000 28hを考えています。いつまでDURAのハブが手に入るかわからない状況ですので早くしようと考えています。

XR31T/RT 24/28hホイールのインプレいただきました②―続3

前回はクロモリでXR31T/RT 24/28hホイールのインプレをいただきました。

今回はアルミロードに乗せ換えて再度評価していただきました。

以下乗られた印象です。

 

本日アルミフレーム車にホイールを組み付けて50km走ってみました。

これは素晴らしい組み合わせで、とても気持ちよく走れる印象でした。

 

硬いアルミフレームの美点としてよく語られる、クランクを回した力が効率よく駆動力になるのをより実感できました。

(私は出力が低いので、貴重なエネルギーが駆動力になるかネットリして散逸するかを余計に感じてしまうのかもしれません)

 

振動のうち、体に厳しい衝撃の成分はうまくカットされて角がとれた感じとなり、体がホイールとタイヤに守られているような感覚を覚えました。

意外なほど衝撃が優しいので「空気圧が下がってるんじゃ?」と心配になって何度も確認してしまいました。

 

またよく転がるためか一度出した速度を保ちやすく、進みの良さと相まって、かすかな追い風でも吹こうものなら麻薬的な走行感です。

ニヤニヤが止まりません。

 

これらは昨日のクロモリフレーム車でも感じましたが、アルミフレーム車だとさらに分かりやすくなります。

このホイールとチューブレスタイヤの組み合わせは、アルミフレーム車のうまみ(進みの良さ)を活かし、雑味(体への攻撃性)は抑えて、トータルの味を高めてくれる、そんな印象を強く感じました。

 

踏めば応えるし、流せば流れてくれるし、体への当たりも優しい、オールラウンダーです。

 

どの方もオールラウンダーのホイールと評価していただいています。

 

今までキンリンのXR31T/RT20h、24hなどは国内で販売されていませんでした。32,36hのみ手に入れることができていましたがTNIよりAL31Wというリムが同じリムのようです。容易に手に入れることができるようになりました。ご自分で作れる方は是非とも試されることをお勧めいたします。

作れない方、作るのは面倒とお考えのかた当ブログにご連絡ください。ゾンダ以下のお値段でユーラス並みのホイールです。

XR31T/RT 24/28hホイールのインプレいただきました②―2

インプレをいただいた方より続きの感想をいただきました。

以下評価です。

 

XR31T/RTホイール+チューブレスタイヤで100km走った感想

チューブレスタイヤを取り付けたので100km走ってきました。

車体はクロモリのフレームの入門ロードバイクです。

 

このタイヤ SCHWALBE PRO ONE 25C 、25Cにしては太めに感じるのとグリップが高いのとで、使い古しの廉価クリンチャータイヤよりも鈍重な印象だったのですが、速度計を見るといつもより1km/h速かったりして不思議な感じでした。

 

ホイール交換前に比して明らかに感じた変化点は以下です。

・上りが「ぐいっ」と進む

・手の神経を潰すような加速度の大きい衝撃と振動が減り、手の痺れが軽減

・足を止めたときの減速が緩やかで、巡航が楽

・50kmを超えたあたりで、以前よりも明らかに疲労が軽いのを感じる

・ホイール縦横センターが正確なのでブレーキの当たりも滑らか、制動力が滑らかに出るので挙動を予想しやすく安心感がある。長時間乗ったときの精神的な疲労が少ない。

 

若干の向かい風が多い行程でしたが、100km走行後の疲労感が予想以上に軽いのに驚いています。

日没で帰宅しましたが、ライトの予備バッテリーを用意してあと100kmぐらい走りたい気分でした。

 

私見ですが、ツーリングという状況下でこのホイールセットは以下の要素を併せ持っていると感じました。

  1. クランクを回す力を駆動力として路面に伝える効率が高く、ムダに捨てていたエネルギーが減っている
  2. 乗り手を痛めつけて消耗させるダメージ(手が痺れるような衝撃、脳や眼球が揺さぶられて視界が乱れるような激しい振動、予想と異なるブレーキの挙動による精神的ストレスやムダな握力による疲労など)が少なく、長距離走行での疲労の蓄積を緩和している
  3. 空走での転がりが良い(よく回るハブ、空力の良いスポークとリム)ことによるエネルギーの節約が、長距離では徐々に疲労度の違いとして現れてくる

 

「軽量と高剛性による効率の良さ+乗り手のダメージをやわらげる性質」を併せ持つ印象です。

 

ゆっくり流すツーリングでこのような効果を実感できたということは、もっと運動強度の高い走り方をする場合や、苦痛で走行距離を伸ばしかねているような状況では、さらに効果的なのではと思います。

改めて、ロードバイクを始めたけど長距離がつらくて後悔し始めているような状況の方に是非おすすめしたいホイールセットと感じました。

 

欠点も探したのですが、走りにおいてはちょっと見当たりません。

 

ローディでもないシロウトが長々と偉そうに語って恐縮ですが、それぐらい気に入ってしまいました。

私の身体能力はフィジカルエリートではなく「ロングライドがつらくて苦しんでいる準ビギナー」寄りだと思うので、そういう方がこのホイールセットを使えば、私と同様に効果を感じて走りを楽しんで頂けるものと思います。

アルミフレーム車でも走ってみて感想をお伝えいたします。

XR31T/RT 24/28hホイールのインプレいただきました②

XR31T/RT 24/28hホイールを納品しました別のお客様よりインプレをいただきました。

899g サピムCX-RAY 2クロス組
699g サピムCX-RAY ラジアル組
XR31RT オフセットリム

ホイールをご注文いただきましたきっかけは前回のホイールインプレを読まれて共感いただきました。このブログより連絡いただきこちらから説明の連絡を行いお買い上げに至りました。

 

以下いただいたメールです。

 

『只今ホイール受け取りました。

想像以上に素晴らしく感服しております。

スポークを指で弾いた音の音色が驚くほど揃っていて、テンショングラフのイメージそのものだと思わずニヤニヤしてしまいました。(多少張力がバラついてもわからないとは思いますが)

 

詳細で実践的なご説明にも感謝致します。初めてチューブレスレディを扱うので、たいへん助かりました。

 

チューブレス取扱いのコツのご説明、重ね重ねありがとうございます。
このような実践的な情報はなかなか見つからないもので、ありがたいです。

昨晩あれからクリンチャーのタイヤを取り付けて試走しました。

タイヤは前のホイールから外した25Cで、量販店で売っている耐パンク性をうたった廉価品です。

車両はいわゆるエントリークラスのクロモリフレーム車です。

前輪にタイヤを取り付けるのがきつく、樹脂タイヤレバー必須で、しかも1本折り、おまけにチューブを噛み込みパンクさせてしまいました。シロウトまる出しです。

後輪の取り付けは楽でした。タイヤの個体差かもしれません。

 

はじめの一踏みから「おおお~」となってニヤニヤが止まりませんでした。

乗った感じとしては、以下の印象が強かったです。

 

ペダルを踏み込むときには強いコシ(剛性感)を感じるが、体に伝わる衝撃はまろやかで、硬さとしなりの調和が好印象
(路面からの入力のうち加速度の大きい衝撃とそこから生じる周波数の高い振動はうまく減衰されて、それでいて舗装の砕石の凹凸などを舐めるような入力はスムーズに流れ込んでくるため、インフォメーションが多い安心感がある)

手がしびれにくい

踏力が発散せずにスルッと路面を押す力になっていく感じ(前のホイールは、同じタイヤと空気圧でも「ネットリ」感が強かった)
速度維持が楽

ブレーキをかけた際の減速が滑らかで、変な脈動や断続感を感じなくなった(ホイールの縦横センターが出ているためと思われる)

 

変な表現ですが「あとを引く美味」という感じです。

頑丈さ優先の廉価タイヤがいきなりグルメ化して驚きました。チューブレスタイヤを組めばさらに良くなるのでしょう。
近所を1~2km乗ってみる程度のつもりが、つい県境まで走ってしまいました。

外観も精悍でたいへん気に入りました。
確かに有名ブランドのロゴは入っていませんが、むしろそこが最高です。
「謎の高性能ホイール」感が、自分の理想とぴったりで、我が意を得た思いです。

このホイール、パワーのある競技者だけでなく、ロングライド派やツーリストを助けてくれる素晴らしい選択と確信します。

特にエントリーグレードのロードバイクをしばらく乗った方が「長距離がつらい」と感じている際には、ぜひ目を向けてほしい品です。
チューブレスタイヤに組み替えて、アルミフレーム車でも試してみたいと思います。

この度は素晴らしい品をありがとうございました。
初めてスポーツ自転車に乗った30年前の驚きと感動がフラッシュバックしました。』

 

日をおいて次のメールをいただきました。

 

『当方競技者ではないので、競技に真剣に取り組まれている方にとっては価値のない話だと思いますが、ロードバイク始めたけど苦痛でロングライドどころじゃない、買ったのを後悔し始めているような方の参考になれば幸いかと考えます。

マイナス面を感じるほど使い込んでいないのですが、むりやりマイナス面を上げるとすれば、やはり有名ブランドや華やかなデザインを求めるニーズとは異なるという点でしょうか。

私にとっては実用本位の潔さと迫力を感じる魅惑のプラス面ですが、まあ好みはそれぞれですので。

あと乗車感が優しいので、衝撃がビリビリ伝わる「剛性感」が好きな方には物足りないかもしれません。

脚力が競輪選手並みになれば「もっと硬くして」と言うかもしれませんが、たぶんその日は来ないでしょう(笑)

自転車に再び乗り始めてからはネット記事や雑誌を見るようにしており、その一環でこのブログも拝見いたしました。

ホイール壊しては勢いでデタラメに組んでまた壊していた自分には実に興味深い内容で、楽しみにしております。

最近はツーリングと言わずにロングライドと言うことも、恥ずかしながら最近知りました。

一方で最近のネットでの論調に疑問を感じることもあります。(初心者はストレートスポークの完組ホイールがおすすめ、とか)

ネットでも雑誌でもロングライドという言葉を多く見かけますが、ロングライドしたいけど走るのが苦痛で距離を伸ばせない初心者に、競技志向ガチガチでしかも高価な完組ホイールを買わせようとする論調には違和感を感じておりました。

そんな折、当ブログのスポーク張力計を校正している記事に「これは買うしかない」と思ったのが購入のきっかけです。

昨晩は届いたチューブレスタイヤを取り付けてみましたが、フロアポンプではビードを上げられずに石鹸水が泡を噴くだけだったので、自動車用のエアタンク(近所のガソリンスタンドで借りる)で上げようと思っています。走るのが楽しみです。

チューブレスである程度走ったらまた感想をお伝えいたします。』

 

うまくチューブレスタイヤをインストールされたか心配でしたが連絡いただきました。

 

つい先ほど帰宅して作業しました。

フロアポンプが壊れかけていて少々てこずりましたが無事ビード上がりました。

自動車のエンジンやトランスミッションを組んだときより難しさを感じました。

ある程度距離を乗れたらまた感想など送ります。』

 

こんなに詳しく印象を書いていただきとてもうれしく思っています。

 

私は自分で作ったホイールばかり乗っていますので自分のホイールに慣れてしまっています。このため自分では批評をするのが難しくお客様の評価がいちばんありがたいです。正しく評価していただいてホイール作りに反映したいと思います。

エンヴィのホイールに触れる機会を得ました

通常はエンヴィのリムにはエンヴィとわかるだけなのですがこのホイールにはビルダーのシールが貼ってありました。どのビルダーさんとわかるホイールに触れる機会を得ました。

前輪タイヤ付きで722g         タイヤなしで約470g 軽い!!
後輪タイヤなしで639g 軽い!!

エンヴィのチューブラーリムにアメリカンクラシックのナローハブです。

フロント20hラジアル組、リア24hで右12本2クロス組左12本ラジアル組1:1組です。スポークはサピムCX-RAY、ニップルはインナーニップルです。ニップルの頭からスポークプレップのブルーの色が見えています。

 

先ずきれいにしました。スプロケットを外してきれいにふき取りました。ここまで準備しましてスポークのテンションを見させていただきました。下のグラフがテンショングラフです。

ロントのスポークテンション平均値が70kgf

リア 右スポークテンション平均値が87.5kgf

左スポークテンション平均値が54kgf

左スポークテンションは均一化されてなく少し疑問あります。

チューブラーホイールですのでタイヤをインストールしたためにスポークのテンションダウンを起こしているとは考えられません。この状態が初期値でしょう。

 

エンヴィに乗ったことがないのでこのテンションがいいのか私にはわかりませんが通常では低いと考えます。漕ぎ出しの軽さは最高とホイールオーナーは言っておられました。

 

人様のホイールにあれこれ言うのは行儀が悪いと思いますがこのスポークテンションの低さはどうかなと思ってしまいます。

 

以前このビルダーさんのお店を覗いたときツイストレジストでスポークのねじれを抑えながら手際よくニップルを回されている姿を覚えています。使っておられたテンションメーターはTM-1でした。

ツイストレジスト(twist-resist)

仮に正確でないテンションメーターを使っているとしましたら理解できます。 20%くるっているメーターで作ったとなれば話が分かります。おそらくこのビルダーさんのテンションメーターは誤差が大きいのでしょう。メーターがくるっていれば振れがとれてうまく仕上がっていても緩いスポークテンションのホイールには変わりありません。

いやいやこんなことも考えられます。

エンヴィのような剛性が非常に高く超軽量のリムならあんまりスポークテンションを上げなくてもよく回り優秀なホイールが仕上がるのかもしれません。

どちらが答えなのか教えてほしいです。