BitexHub BX301が届きました

バイテックスのストレイトプル2:1組(16:8)ハブが気になっていまして注文しました。

227g

重量はカタログ通りの重量です。

 

Weight

227g
Bearings 4 sealed Enduro 688 bearings
PCD NDS 32mm – DS 52.5mm
Center-to-Flange NDS 38mm – DS 13mm
OLD 130mm
Flange Diameter NDS 38.4mm – DS 56.2mm

 

Wheelproのスポーク長の計算ソフトでスポークの左右テンション比率が出ますのでこのソフトを使って大まかなテンション比率を出してみます。

下図に表示します。

左右のスポークテンション比率は左71:右100で悪くありません。DTのRR411のオフセットリムを使うと90:100で仕上がります。

分解してみました。5mmのヘックスレンチと17mmのソケットレンチで簡単に分解できます。ベアリングの取り換えも簡単にできます。

手組で2:1組に挑戦するのによいハブと思います。

カップアンドコーンもいいがベアリングもいい

ミケハブが気になるという題目で記事を書きましたがフロントベアリングは6001規格を使っています。6001規格は大きい分ハブ重量も増えますが丈夫さも増します。何事もトレードオフです。

ハブ価格が安価なうえにハブ構造が単純ですのでベアリング交換はいたって簡単です。おまけにベアリングが安いのです。ベアリングを毎年変えてもわずかな出費で済みます。

私はもともとシマノハブが好きで少々重くてもシマノを支持してきました。メンテナンスさえ怠らなかったら20年使っても十分使用できるからです。こまめにグリスを新しくすればいいのです。おまけに部品の交換にも対応できるので安心できるハブです。

回転に関しても自分で調整できることも気に入っているところです。この考えは今もあまり変わっていません。

 

最近ですがハブのことを調べていまして英国のHambiniさんのホームページ(勝手にリンクすることは控えています)にたどり着いたときに少しだけ考えが変わりました。普通のベアリング(深溝玉軸受)使用のハブもいいぞと思うようになりました。

 

このHambiniさんはエンジニアでベアリングの研究をされています。

単に平面での回転だけの比較ではカップアンドコーンのシマノハブはベアリングハブに負けるということを知りました。構造的には深溝玉軸受のほうが回転が良いということです。ホイールになるとカーブではハブが斜めになったりするので一概にカップアンドコーンが劣っているとはいえませんが単純に平らなところでの回転を比較するとNTNの6001LLB規格に取り換えたミケハブの回転がシマノのカップアンドコーンの2倍近く回転するという実験を行っているのです。

 

シマノハブがいちばん良いと考えておられる方は結構おられると思います。私もシマノのカップアンドコーンが優れていると思っています。しかしこれはこまめにメンテナンスする人にはいいハブであるといえます。頻繁にグリスアップが必要です。

グリスアップが必要

ほったらかしのカップアンドコーンならべリングハブのほうが優れています。そしてベアリングハブは中のベアリングを交換すればまた新品状態に戻ります。

ベアリング交換は難しそうに見えますが意外と簡単です。私個人的にはホイール作りのほうが道具もいるし技術力も必要ですのでよっぽど大変と思います。

後輪ハブのベアリングを交換

ステイホームを有意義に過ごすためノバテックの後輪ハブベアリングを交換しています。

今回の目的はNTNのLLB(非接触型)ベアリングに交換して少しでもハブの回転をよくすることが目的です。マージナルゲインを得るための一つです。

 

ノバテックのハブを分解しますとよくわかりますが使用されている部品は僅かです。

分解したフリー

 

6mm、10mmのアレンキーがあればハブのエンドキャップを外せます。

写真のように使われている部品は少ないです。汚れを落としてまた組み立てます。グリスも塗るようにしています。刷毛を使うと楽です。

フリーのベアリングはまだ新しいので今回はさわりません。ハブシェルのベアリング2点を取り換えることにしました。NTNの6802LB、6902LBの非接触型ベアリングを用意しました。1000円以内で回転が良くなるというならやってみる価値があります。

 

今回はスライドハンマーを使いません。ハンマーで叩き出します。

スライドハンマー

フリーを取り外してホイールをしっかり抱えてハンマーでたたいて取り出しました。3回ほどたたけばポロっと取り出せます。音がやかましいのでスポークには古いバスタオルのようなものをかけて作業すると静かにできます。

 

力強くカツーンとたたいてベアリングを出してからきれいに古いグリスをふき取ります。ベアリングを圧入するときも事前にベアリンにもグリスを塗っておきます。

 

ハブシェルをきれいにしてから新しいベアリングを圧入します。ベアリングと同じ寸法の圧入用金具を使って叩き入れます。私はDTのベアリング交換工具を持っていますがベアリングの外周と同じ寸法のソケットをホームセンターで探せばよいと思います。外周28mmは売っています。

塩ビ管も活躍

水道の継手塩ビ管を使って浮かしています。アンビルの上にのせて真上からたたいてベアリングを圧入します。この作業がいちばん注意するところです。ベアリングのセンターを出して入れていくのですが真上から叩き入れることです。最初の一打目を注意すればあとは簡単です。ゆっくりとコンコンとたたけば入っていきます。

 

ポイントは取り出した古いベアリングを使うことです。新しいベアリングの後ろに古いベアリングをセットしてその後ろから同じサイズのソケットを使ってたたくという方法です。

ねじ棒を使って押し入れていく方法もありますが私はたたくほうを選んでいます。

2日で6個替えました

ホイールを作るのは難しい作業ですがベアリング交換は簡単です。道具もそんなにいりません。

いるのはほんの少しの勇気です。

前輪ハブベアリングを取り換え

ハブベアリングを取り換えました。ベアリング選択には英国のHambiniさんのブログを参考にさせていただきました。

取り換えまでのベアリング

ベアリングは接触型の6001RS規格からNTNの非接触型6001LBに交換しました。

左ベアリング2個は接触型 右はNTNのLLB

写真左側はハブから取り出したベアリングです。接触型ですがハブ内側のシールは取られていました。シール半分を取られています。もし接触型のベアリングでシールが両側にあるともっと硬い回転であると思います。

シールが半分のLLU(接触 )ベアリングとNTNのLLB(非接触)規格とさわって回してみましたところ驚きました。シールがあるNTNのほうが軽いのです。回るときの感覚が全く違います。

同じ6001規格のベアリングですがシールが接触、非接触では手で回すと全く回り方の感じ方が違います。ベアリングの製法の違いで回り方が大いに違います。もちろん長持ちという観点から選ぶ方法もありますがベアリングは安価なものですので回転を主眼に選ぶほうが良いと思います。

たたいて圧入します

ベアリングを取り出したハブに新しいベアリングを叩いて圧入する方法を取りました。アンビルの上に置いて真上よりベアリングと同じサイズの金具を使いハンマーで3回ほどたたいて押し込みます。私はDTのハブツールセットを使っていますがハブのサイズに合う金物であれば何でも良いです。

ベアリングを引きぬいてセンターがずれないようにしながら新しいベアリングを真上から軽くたたく、これだけです。ベアリング交換でホイールの回転は大きく改善できそうです。コツコツとマージナルゲインを稼いでいます。

ベアリングは勉強すると面白い

ベアリングのことを調べていますと英国のHambiniさんのブログに行きつきました。YouTubeでもこの方の話が聞けます。とても参考になります。

 

昨日もハブベアリングのことを勉強していましたのですが本日この方のホームページを開けますと今までの記事がなくなっています。シマノハブはだめハブというような記事を書いていましたのでいろんな圧力があったのかもしれません。

 

シマノのハブはきっちりメンテナンスできる人にはいいハブだがこの作業ができない人はカーボンチタンのハブにNTNのベアリングを取り付けしたハブが良いという記事があったのですが見事になくなっています。

 

印象に残った記事の中にミケのハブにこれも同じくNTNのLLB(非接触)ベアリングを取り付けたハブがいちばんいい結果を出していました。私もやってみようと思っています。

NTNのLLBベアリングを取り付ける

ハブの回転は摩擦が影響するシールとグリスが重要です。もちろん長持ちするかという問題もありますがLLU(接触)かLLB(非接触)なら触れないほうを選ぶほうが良さそうです。

 

セラミックベアリングとスチールのベアリングの比較記事も面白い記事でした。

これまでの話はHambiniさんのブログを読んでいた人には良くわかる話で突然消えてしまったことは残念です。

 

いずれにしましてもベアリングを交換して得られるマージナルゲインはわずかです。しかしながらプロの間ではこれらのわずかな良いところの積み上げで大きな結果を得ているのも事実ですのでアマチュアも見習うべきところと考えます。もちろんかかる費用と効果の問題もありますがベアリング交換は費用も安価ですのでこれからはNTNのLLB(非接触)ベアリングに取り換えていこうと思います。

Micheのハブは気になる

英国の The Cycle Clinicというホームページで勉強させていただきました。

イタリアのMicheというメーカーのハブですがこちらのショップではとても高い評価をしています。私はこのミケのハブをwiggle経由で購入しました。ノバテックのハブよりも安価です。

ホイールオーダーいただきこのハブを使ってお納めしたこともあります。初めてのハブではありません。ハブ前後で426gです。重量はそんなに軽くありませんがシマノの中グレードのハブよりは100gほど軽いです。

軽いハブとはいえませんが私の評価では星が☆☆☆☆☆です。

 

前後セットで28h、32h、36hと販売しています。ミケのホームページを見ますと20/24hは注文販売のようです。このハブは多スポークホイール用のハブで使えます。シルバーホイールにも適しています。価格的にも1万円を割るリーズナブルな価格です。

 

ハブを分解してみました。

前輪ハブ

前輪後輪ともに5mmの6角レンチで簡単にハブキャップを外すことができます。後輪は逆ねじ方向です。ベアリングは前輪6001と大きいベアリングです。ノバテック、バイテックスは699、688と小さいベアリングです。

後輪ハブ

後輪は右6001左6901規格です。フリーは6901x2です。重量は重くなるのですが回転のことを考えるとベアリングは大きいほうが良いです。トレードオフの関係です。

 

ベアリングの取り換えには最初は勇気がいりますが慣れればそんなに難しい作業ではありません。前輪後輪も分解は簡単にでき、グリスアップは容易です。ベアリング交換には特殊な道具が必要ですが道具さえあれば難しい作業ではありません。ベアリング交換まで乗り続けるのは相当な距離と考えますので通常はグリスを充填するだけのメンテナンスで十分と思います。

 

ミケはあまり使われていないハブです。いろいろなブログでもあまり紹介されていません。軽量でないから敬遠されるのかもしれませんがこのハブはもっと使われてもいいハブではないかと思います。前20後24の少スポークホイール用のハブはなかなか手に入らないハブですが多スポークのホイール用には容易に手に入ります。価格も気にいっています。手組ホイール派は注目していいように思います。

DTのハブツールセット

特別な道具なしでホイールのハブサービスを行う方法がいろんなブログで紹介されています。それはそれでいいのですがDTのハブを使っている人はこのツールセットもっておいても損はないと思います。このツールはよくできています。

使い方はDTのホームページhttps://www.dtswiss.com/en/support/manuals/でわかりやすく紹介されています。私もこのホームページで勉強しました。道具好きにはたまりません。DTが教えてくれる通りすればばっちりメンテナンスができます。

高価なロードを買うのならこのツールセットを買おうと思たのですがやっぱりこれでよかったです。

シマノFH6700 24Hハブを手に入れました

シマノハブの古い品番のハブを手に入れました。後輪用10速で24hのハブです。

FH6700 24h 10速

新品ですがバルク品です。箱に入っていません。バルクですのでどこか傷があったり、ねじの部分が歪んでいたりすることもあるのですが今まで買ったバルク品の中で傷があっても回転部分の不良品には当たったことがなかったのです。しかしながらついに当ててしまいました。

玉押しの調整で済むと思っていましたがいくら調整してもうまく回転しません。高い買い物でもないのでまあいいかと思っていましたが念のためシマノのホームページを見て部品の詳細を見てみました。

シマノのホームページから検索できます。
Manuals & Technical Documents
を見ますと部品が詳細に調べることができます。

https://si.shimano.com/pdfs/ev/EV-FH-6700-2932.pdf

必要な部品は4番

Complete Hub Axle 141 mm (5-9/16″)

この部品の中に含まれています。

シマノ部品を検索しますとハブ軸組み立て品という名前です。ネットで購入することができます。品番を確認しますとこれに間違いありませんので注文いたしました。

ハブ軸組み立て品

届いた部品がこれです。この中の一部品が必要でしたが残ったベアリングなどまた使えますので余分な買い物とは思っていません。

揃った部品で新しいホイールが出来ました。ハブは調子いいです。よく回ります。

シマノのスモールパーツ、すごいです。今まで買えなかったパーツを簡単に買うことできます。

他所で買った自転車は面倒見ないところがあります。昔はどこで買えばいいのかわからなかったことがネットで調べたら探し当てることができます。今まで隠すことで商いが成り立っていたことが出来なくなってきています。私はありがたいのですが秘密にしていたことが皆さんに知られるようになって嫌な人もたくさんおられると思います。時代です。

アメクラ、ゴキソのナローハブについて

アメクラハブ後輪用を実測しました。

アメリカンクラシックRD205 24h

ハブフランジ左右66mm 左CTF27.8mm右CTF16.7mmでした。左右2クロス組で計算しますとスポークテンションは60:100です。左が高い数値です。

このハブを使ってリムをオフセットリムにすると簡単に左テンションが上がり駆動ロスの少ないホイールが出来そうです。

ちなみにオフセットリムXR31RTで計算してみます。Wheelproのソフトを使って計算しますと下図のようになります。

スポークテンション比率は左80:右100です。左が非常に高い比率です。ちょっと見過ごしていました。アメリカンクラシックのハブを見つけたら買いですね。良いホイールが出来ます。

次はあのゴキソハブです。

ゴキソハブはサイズが公表されています。以下ゴキソのHPよりサイズを参照させていただきました。

24穴センターホールリム使用、左右2クロスで組みますと64:100で良好なスポークテンション比率です。

オフセットリムを使えば80:100です。

オフセットリムに左3右2クロスで組みますと84:100と非常に高い数値を得られます。ただ左スポークはオーバーラップするために見た目が気になります。

ゴキソは使ったことがないのでよくわかりませんがこのナローフランジハブは左スポークテンションを高く得ることができます。

ツールド沖縄でゴキソホイールが活躍しましたのでとても気になります。

虫食い防止

いつもご連絡いただくベテランの方よりアドバイスです。

雨のライディングあとはハブの手入れをしていますと教えていただきました。

こんなコメントです。

今日は、先日一時間だけ雨の中を走ったので、ハブのチェックしてみました。

反フリー側は、水が入りやすいので、一時間走っただけで、グリスが真っ黒(新品はグリーンの透明)になっていました。

以前 ほったらかして 虫食いになったので、最近は、タイヤ交換時にやるようにしています。

ハブの手入れはいろんな方々のブログで方法はよくわかると思いますのでこのブログでは割愛します。

優秀なDURAハブでもやはりこまめな手入れは必要です。メンテを怠らない人にはシマノハブは裏切らないですね。私もさぼらないようにしないと。