ディスクカーボンホイールの作製

何度もご注文いただいていますお客様より紹介いただいたということで新規のお客様よりご連絡いただきました。

ENVEハブ 後輪用232g
ENVEハブ 前輪用124g

初めてのディスクカーボンホイールの作製依頼です。ハブはENVEハブを持ち込みされました。

リムとスポーク、ニップルをこちらで手配いたします。

リピーターのお客様より手組ホイールファンのカーボンホイールを借りられてすでに試乗をされておられますのでホイールの乗り心地などはご理解されています。

リム高あるのに410gは非常に軽い 波打った形が特徴です

ホイールの詳細ですが、リムは28mm幅46.5mm高で波のある特殊なデザインのリムです。空力が良いということでいろいろなメーカーが同タイプのホイールを作っています。因みにこのリムは今年のMt.富士ヒルクライムの優勝者も使用しているとのこと、出来上がりが楽しみですとお客様よりご連絡いただきました。

スポークはサピムのCX-RAYを前輪に、後輪左にもCX-RAY使い、剛性を上げるために後輪ドライブ側にはCX-SPRINTという組み合わせでお作りしました。

バルブの穴が一つあるだけのリムです

リムは穴ナシリムなのでリムテープがいりません。少しの違いですがテープがいるのといらないのでは手間が違います。後々のメンテが楽なことはとても大きな利点です。TNIのリムとかのご指定が無い限りカーボンホイールのご注文はほとんど穴ナシでご注文いただきます。作るのは難しい穴ナシリムですが、使う側にとっては剛性も上がりとても有益なリムと思います。

前輪671g
前輪スポークテンショングラフ
後輪790g
後輪スポークテンショングラフ
リムは空力を考えられて波打っています

出来上がりは前輪671g後輪790g前後1461gとリム高のあるホイールとしましては非常に軽量です。波打った形状は空力を上げるためです。各スポークの張りを出来るだけ均一になるようにして駆動ロスを少なくしています。

お客様の今後に出られるレースにサポートできればいいなと願っています。

MTBホイールのご注文

9月に開催される王滝のレース用としてホイールを新調したいとご連絡いただきました。今までにロード用として3セット、今回のMTB用ホイールで4セット目のお客様です。

シマノハブにスタンスのリムを使いました

リムはお客様がご用意されお送りいただきました。ハブ、スポークはこちらで準備しています。リーズナブルに手に入れた部品を持ち寄って良いホイールを作り上げていきます。

Stans MK4リム 378g

リムはスタンスのCrest MK4に決まりました。27.5規格の軽量リムです。1.5㎜のオフセットがありますのでスポークテンションの左右差を軽減することが出来ます。

ハブはアルテグラグレードのシマノハブを使います。スポークはエアロ効果を期待することはないので丸スポークで提案しています。

前輪はピラーのTB2015 2.2/1.5/2.0mm

後輪左 TB2015 2.2/1.5/2.0mm

後輪右 TB2018 2.2/1.8/2.0mm 

後輪右を少し太くして剛性を上げています。お客様と打ち合わせしましたところ左右を1.8㎜にしますと剛性がありすぎて足が残らないかもしれないということで右側だけ太くして剛性を上げすぎないようにしています。

リムは378gと非常に軽量です。外周部の軽いホイールに仕上がりアップダウンの激しい場面にはとても有利なホイールに仕上がります。

ホイール作製の注意点としまして、穴位置に1.5mmオフセットがありますのでリムの向きには注意が必要です。クランクから伝わる力が減じることなく伝えるにはスポークの張り方はとても重要です。スポークテンションを均一に張ることで駆動ロスを少なくできます。ホイールでは一番大切なところと考えています。

前輪713g
出来るだけスポークテンションを均一に
後輪947g
出来るだけスポークテンションを均一に

シマノハブは重いのですが重いということは剛性が高いということでもあります。大きな力がかかるハブの剛性が高いということは回転のロスが少ないということです。決して重さはマイナス要因ではありません。

MTBホイールについてお客様とご相談しながらハブ、リムを決めました。いろいろと勉強できありがたいことです。

45mm高30mm幅フックレスホイールの作製

FTP280の猛者ライダーさんより以前ブログ記事(23年6月8日)に発表しましたホイールに興味を持たれお問い合わせいただきました。

当初は記事のホイールと同じものということでしたがご希望のリムで作るには別の種類でなければならなく最終的に今回のリムに決定しました。

リムは亀甲柄でつやアリリムです  特注です
フックレスリム

リムは45mm高の軽量リムでリム面には亀甲柄が施されたとても美しい特注リムです。

ハブはノバテックのハブ、スポークは前輪にはサピムのCX-RAY、後輪左CX-RAY、後輪右にはwing21と少し太くして剛性を上げています。

前輪707g
スポークテンションは出来るだけ均一に
後輪843g
スポークテンションは出来るだけ均一に

前輪707g、後輪843g、前後で1550gと軽量です。リムが美しいので存在感がたっぷりのホイールに仕上がりました。

使用部品はすべてが海外調達です。円安なので価格面では影響ありますがブティックブランドのホイールと比べますと1/3の価格で作れますので価格競争力はあります。性能もスポーク調整に時間をかけていますので踏み込んだ力は正しく伝わります。駆動ロスの少ないホイールに仕上がっています。

10速ハブ、AL31W28Hリムで後輪ホイール作製依頼

ご自分でもホイールを組める方よりご注文いただきました。プロに頼んだほうが安心できるといっていただきました。メールでプロと呼んでただきますと少し緊張します。

ご連絡の内容は下記の通りです。

日常使いの後輪を組んでいただきたいです。
10s
28Hを以下の構成で考えています。
ハブ:FH-RS300シルバー
リム:AL31Wまたはxr 31Tオフセット
部材調達からお願いしたいのですが、可能でしょうか。

このようにホイールには部品のご指定がありました。

部品は手持ちがありましたのですぐに取り掛かれます。

リムはTNIのAL31W 28Hオフセットアリ シールは剝がします

スポークは非ドライブ側にピラーTB2015(2.2/1.5/2.0mm)、ドライブ側にはTB2018(2.2/1.8/2.0mm)と太さを替えています。

ニップルはダブルスクエアを使っています。

後輪1067g 重いがよく走る
左スポークテンションが高い

リムは3mmオフセットのリムです。このため左スポークテンションは約10%も高く作れます。スポーク長計算ソフトではスポークテンション比率を計算できるようになっているソフトが多いです。今回のホイールのテンション比率を計算しますと計算値では67:100になります。

この数値は非常に高い比率です。これはホイールの駆動効率の良さを考えるうえで一つの指標になると思っています。やはり左スポークのテンションが低いとスポーク折れの原因となったりしますので高いほうが有利と思います。

お客様は10速ハブの利点をよくご存じでした。すでに記事にしていますが10速ハブはスプロケットが限定されますが11速でも使えます。おまけに10速ハブはハブ構造上のセンターオフセット値が11速ハブと比べて小さいのでスポークテンション比率に関して11速ハブよりも有利です。

このようにハブの特徴をご理解されて今回のホイールをご注文いただいています。ホイール組が出来る黒帯の有段者さんからご注文いただきましたので大いに喜んでいます。

カーボンホイール4本目のご注文

最初はこのブログでは定番のアルミホイールから始まりました。2年前にカーボンホイールを1セットお買い上げいただき、その年の暮れに後輪をご注文いただきました。お客様よりこの度36mm高の前輪をご注文いただきました。今回でカーボンホイール4本目のご注文です。これで合計4本2セット分になります。

①56mm高のリムで後輪ホイール1本

後輪889g  56mm高28mm幅 穴ナシリム使用

②46mm高のリムで前輪ホイール1本

前輪702g  46mm高28mm幅 穴ナシリム使用

③46mm高のリムで後輪ホイール1本

後輪868g 46mm高28mm幅 2:1組

④36mm高のリムで前輪ホイール1本  今回のご注文です

前輪687g 36mm高28mm幅リム使用
つやアリ加工の36mm高リム  穴ナシリムです
ブレーキ面はオプションで強化加工しています

リムは同じ柄で特注していますので統一感があります。リム高がそれぞれ違いますので走る場面に応じて取り換える使い方が出来ます。これだけあればどんな所でも良い走りが出来ます。

お客様とは最初に31mm高のキンリンリムで作りました定番のアルミホイールのご注文からが始まりです。

チューブレスホイールを始められたのもほぼ手組ホイールファンと同時期なのでいろいろと教えていただきました。最初はこちらがお教えしましたがだんだんお客様の情報量が多くなりこうしたほうがいいよという感じでご教授いただいています。ホイールがご縁で売り上げだけではないお付き合いが広がりました。ありがたいことです。

AL22Wリムでホイール作製

7月24日に記事にしていますカーボンホイールから取り出しましたハブを使ってもう一つアルミホイールの作製をご依頼いただきました。一つのホイールより2種類のホイールを作ることになりました。ありがたいことです。

カーボンホイールより取り出しましたハブはノバテックの軽量ハブです。当初お返しする予定でしたが新しくアルミホイールを作ることで再利用いたします。新しくご用意する部品はリムとスポーク、ニップルです。

リム TNI AL22W20・24H

ハブ ノバテックA291SB F482SB カーボンホイールより取り外した部品の再利用

スポーク 前輪 TB2015 2.2/1.5/2.0mm

スポーク 後輪左 TB2015 2.2/1.5/2.0mm

スポーク 後輪右 TB2018 2.2/1.8/2.0mm

ニップル ダブルスクエア 

前輪666g
後輪876g

今までに何度もこのブログ記事で紹介していますホイールです。AL22Wリムは軽量ながら剛性があります。縦ブレの取りやすいこのリムはチューブレスレディーです。チューブレス用のリムテープを巻き、バルブとシーラントを用意すればチューブレスホイールとして使えます。

スポークは中央部が1.5mmの細いスポークを使って乗り心地を柔らかくしています。後輪ドライブ側は中央部が1.8㎜の少し太いスポークを使って剛性を上げています。

細いスポークはねじれ易いので取り扱いは難しいスポークですがねじれ防止をしてうまく使えば利点の多いスポークです。一般にはCX-RAYのような扁平スポークが空力の面で良いといわれています。しかしあるホイールメーカーの風洞実験では1Wの差があるだけです。高価なスポークを使わなくても高性能のホイールは作れます。

出来上がりホイールは前輪666g、後輪876g前後1542gと軽量です。手に入れやすい汎用部品で作りましたホイールです。練習すればだれでも作れるホイールですがどれも同じ出来栄えではありません。。ブランドホイールではないのですが同じグレードなら勝負できるといつも思っています。

キンリンリムXR31T/RT28・32Hでホイール作製

もの凄いパワーを持っておられる方よりご連絡いただきました。FTP350wということでびっくりしました。自転車歴は17年とベテランのライダーさんで、プロ以上のアマチュア選手として活躍されました。今はレースには出られていませんが自転車のことはとてもよくご存じです。

今回の提案ホイールはキンリン社のXR31T/RTリムを使った前輪28H後輪32Hのホイールです。一般にはパワーのある方は軽さよりも剛性を希望されます。リムは500g前後の24mm幅31mm高のこのブログでは定番のリムをご案内しました。

スポークはバテッドスポークの弾力を利用することで2mmスポークの太いスポークを使わなくてもパワーを伝えることが出来ます。前輪には中央部が1.5mmの細いスポークで組みました。後輪もバテッドスポークをうまく組み合わせます。左は1.5mm、右に1.8mmで組んでいます。

ハブはノバテック・ハブを使用しています。性能は必要十分で価格もリーズナブルです。

今回使うXR31T/RTリムは約500gありますので重量は軽いリムとはいえません。しかしリムは剛性がとても大切です。重いリムということは剛性があるということです。

地面に接するリムは凹んでいる

自転車のリムは地面に接しているところは常に凹んでいます。この凹みの連続で前に進んでいるわけですが凹みが小さいと駆動ロスが当然小さいのでよく進むということです。リムに剛性が大切な理由はこのリムの凹みを小さく出来るということにあります。

多スポークホイールはスポーク数から生じる空気抵抗を危惧されがちですが、リムを28本、32本と数多いスポークでリムを支えることになりリムの変形を小さくしますので前に進む力はロスなく進むと考えます。

リム高が31mmありますのも利点です。空力の援護を得ることが出来ますのでスポークが多いと空気抵抗が増えるというマイナス点をカバーできるのも良いところです。

前輪740g
振れは最小になるように スポークテンションは出来るだけ均一にしています
後輪951g
振れは最小になるように スポークテンションは出来るだけ均一にしています

ホイール作りで一番大切なポイントはスポーク調整と考えています。クランクを回して前に進む力は各スポークを通して前に進みますがこのスポークテンションがバラバラに張ってあれば均等に力が加わらないので駆動ロスが発生します。力を減じることがないようにスポークテンションを均一に仕上げることを重視しています。

上記の注意点をしっかり守って作り上げました。

前輪740g後輪951g前後1691gと軽量です。多スポークホイールでこの重量はとても軽いと思います。今回のホイールですが普段使われているホイールと比べたレポートをいただけそうです。これは大いに楽しみです。

46mm高リムブレーキカーボンホイールをディスク用に組み替え

昨年に前輪20H後輪24Hリムブレーキ用カーボンホイールをお納めしましたお客様よりご連絡いただきました。

時代の流れなのか今使われている自転車をディスク化されました。そうなるとせっかくのカーボンホイールがリムブレーキの為に使えなくなってしまいました。ホイールはとても気に入っていただいていましたので何かいい方法がないかと考えられたようです。

お客様はとても素晴らしい妙手を考えられました。リムはそのままで前輪20H後輪24Hのディスク用ハブをご用意されたのです。

お送りいただきました昨年納品の20・24Hのホイールです
前輪ハブ 20H 159g 
後輪ハブ 24H 280g

ホイールとハブを送るので新しいハブで組み替えできますか?とご連絡いただき、すぐにお受けいたしました。技術的には特別難しいことではありません。20/24のディスクホイールは誰もが思いつきますがなかなかハブを手に入れるのが難しいです。個人的にも20Hのハブは売っているのか調べたのですが結局買うことはできませんでした。今回のように20Hのディスクハブを手に入れられたことが素晴らしいです。

スポークが20本と強度的に心配なところもありますがそれには少し太めのスポークで対応するというような工夫がいるかと思います。今回は当初のリムブレーキに使ったスポークと同じスポークwing21で作ります。

リムブレーキのリムをディスクブレーキに使えるのかと心配される方がおられると思いますが心配は要りません。見た目も全く違和感なく使えます。だいぶ前の記事ですが、リムブレーキ用リムを使用したディスクホイールの修理をしたことを書きましたが今回も同じです。ブレーキ面はディスク用として使っても気になりません。

最初はリムブレーキで運用して、将来的にはディスクブレーキ用に変更しようということなら最初から24/24、24/28の組み合わせでカーボンリムを注文されても良いアイデアと思います。リムをディスクからリムブレーキには構造上できませんがリムブレーキからディスクブレーキ用に変更するのは可能です。見た目も違和感ありません。ハブも手に入れやすくなります。これはなかなかいいアイデアと思います。

前輪746g リムブレーキ用リム使用 違和感はありません
前輪スポークテンショングラフ
前輪左右2クロス組
後輪893g リムブレーキ用リム使用 違和感はありません
後輪スポークテンショングラフ
後輪左右2クロス組

ホイールの組み替えは出来上がりました。スポークも新しく用意したのは前輪のみで後輪用はスポークカットで対応できました。ニップルはブラスなので再利用できますが念の為新品を使うことを希望されました。安心の為には良いことと思います。

20Hのディスクハブを手に入れられたお客様には脱帽です。取り外したリムブレーキ用のハブセットはいつでもホイール作りに再利用できますので無駄な投資ではありません。お金を出せばなんでもできる時代ですが大切に物を使い切るということは大切です。良いヒントをいただいたご注文でした。

XR200リムで超軽量ホイール作製

昨年ご注文いただきました方よりリムとハブをお送りいただきホイール作製のご注文です。

前輪66g
後輪用183g 超軽量!
リムは400g前後です

リムはキンリン社のXR200です。ナローリムで約400gの軽量リムです。ハブも初めてお目にかかるQUANXARというブランドです。計量しますと前後で249gと驚きの重量でした。お客様は登りに使うホイールとして部品をお送りいただきました。前輪を24H、後輪28Hとスポーク数を増やして計画されています。軽量部品を使いながらも剛性には十分気を使われています。

スポークは手組ホイールファンで提案します。前輪はピラーのTB2015,後輪左TB2015右TB2018という組み合わせです。前輪は中部が1.5mmの細いスポークです。後輪左もこの細いスポークにして、後輪右は少し太くして剛性を上げています。

ピラーホームページより

ニップルはブラスのダブルスクエアを使います。このダブルスクエアは前からも後ろからもニップルを回せます。最初は取り扱いしやすい前で回して最終の締め増しに後ろから回すという方法が取れるのでお勧めです。価格が通常の倍以上しますが扱いやすさを考えますと納得できると思います。

XR200リムは剛性が高いリムなのでとても組みやすいリムです。競輪用のチューブラーリムは柔らかいのでとても難しいリムですがその点このキンリン社のリムはとても扱いやすいのでお勧めです。しかし何事も長所短所があります。軽量で剛性が高いからオールラウンドホイールとして使えるかといえばやはり無理があると思います。平地ではもう少し高さがあるほうが空力の援護があり乗りやすいと思います。

お客様もこのことはよくご理解されていますので登り専用に使われるようです。勿論平地でもくるくる回して乗られる方がおられますがそんな乗り方される方にはあっているホイールです。ぐいぐいと踏み込むのではなく、くるくると回転で走られる方には軽くていいホイールと思います。

ホイールのスポークテンションは出来るだけ均等になるように、フレは最小になるように注意します。スポークの寸法さえ間違えなければ誰でも作れるのですが出来上がりは作り手によってそれぞれ違います。手組ホイールの面白いところでしょう。

前輪599g 2クロスで組みました
スポークテンションを出来るだけ均一に
後輪778g
振れは最小になるように

出来上がりました。前輪599g、後輪778g、前後1377gと軽量です。お客様のインプレが楽しみです。

レーシング3を36mm高カーボンホイールに組み替え

リピーターのお客様よりご連絡いただきました。

スポークを曲げられて使っていないレーシング3をカーボンホイールに組み替えするというご注文です。

レーシング3前輪654g
レーシング3後輪884g

使用しますリムは当ブログでは定番の36mm高28mm幅のリムです。いつもお願いしているメーカーの係の方に特注リムを注文して作り替えします。このような組み替えは何度も行っていますので発注の打ち合わせに関してもわりとすんなりと進みます。ただ特注なので出来上がり時間は通常よりも掛かりました。部品の内容は以下の通りです。

リム 36mm高28mm幅 穴ナシリム リムは特注穴あけ

ハブ フルクラム レーシング3ハブより転用

スポーク ピラー Wing21 黒

ニップル DT SquorxPro ブラス 黒

傷んでいるスポークがありましたのでスポークカットが出来ません。結局使いますのはハブだけになったのですがとてもいい感じに仕上がっています。リムは前輪のみオプションでブレーキ面を強化加工しています。穴ナシリムはテープがいらないので運用面ではとても楽です。36mm高は空力も期待でき、軽量リムなので用途の広いホイールに仕上がります。

体重がある人にはスポーク数が少ないので剛性不足を感じるかもしれません。しかし同じタイプのゾンダ改造版を持っていますので乗り味などの内容はよくわかります。

やはりカーボンリムは剛性がありますので少スポークでもリムが真円を保つ力が強いのでしょう、よく進むと思います。

カーボンリムはアルミリムと違いつなぎ目がありません。このため真円の状態を維持しやすいと思います。値段はアルミリムの何倍もするだけのことはあると思います。

見た目もオリジナルでフルクラムの新型ホイールかな?と思ってしまいます
前輪667g
後輪853g
リム柄がオリジナルです
2:1組です

ホイール作製においてリムが均質なので各スポークへ均等に力を加えれば振れも出にくいホイールに仕上げることが出来ます。別注ホイールは決して安くはありませんが値段が3倍のブランドホイールとは違ったオリジナル感たっぷりの2:1組ホイールが出来上がります。剛性不足を感じる場合は少しスポークを太くすればよいだけで応用が利くのも良い点だと思います。

・別注の穴ナシリムを注文する

・特別なスポーク長を計算

・ホイールを分解する

上記のように考えてみれば難易度の高いホイールです。しかし組み終わった時の達成感は格別で、また組みたいと思ってしまいます。