DTリムRR521,ティアグラハブでホイール作製

リム、ハブをお送りいただきスポークは手組ホイールファンで提案ということでお作りします。

部品の詳細は次の通りです。

リム DT RR521 

DT RR521 DB 532g

ハブ シマノ ティアグラハブ RS470セット

シマノ RS470ハブ 32H

スポーク 前輪 ブレーキ側 DTコンペティション黒(2.0/1.8/2.0mm)

     前輪 反ブレーキ側 DTレボリューション黒(2.0/1.5/2.0mm)

スポーク 後輪 ギア側 DTコンペティション黒(2.0/1.8/2.0mm)

     後輪 反ギア側 DTレボリューション黒(2.0/1.5/2.0mm)

ニップル 前後共にDT SquorxPro ブラス 黒

ニップルワッシャー DTリム付属のワッシャーを使用

組み方はシマノ方式で組みます。シマノホームページで組み方を図で解説しています。

シマノホームページより  前輪 逆イタリアン  後輪 JIS
リムに付属のアルミニップルSquorxPro

ニップルはリムの付属品としてDT SquorxPro アルミニップルがついていますが今回のホイールには使いません。別にブラスニップルを希望されていますので黒のSquorxProを使用します。

リムに付属のニップルワッシャー  今回はブラスニップルに使います

スポークはDT製品で組み上げています。軽量化にはバテッドスポークが有効です。剛性アップのために前輪ブレーキ側、後輪ギア側には中央部が1.8mmのコンペティションを使っています。

各スポークは出来るだけスポークの張りを揃えて組み上げています。こうすることで長く使っても振れが出にくい仕上がりとなります。スポークテンションが揃うことで前に進む駆動力が各スポークに均一に加わりますので効率よく力が伝わります。

前輪888g
前輪スポークテンショングラフ
後輪1085g
後輪スポークテンショングラフ

組み方の出来栄えは見た目では分かりません。きれいに振れ取りが出来ていれば全く分かりません。スポークテンションと振れ取りは別物です。ペダルを踏み込んだ時に違いがわかります。これがホイールを難しくしているところかもしれません。

馴染みだしを何度も行っています。振れが出にくいホイールに仕上がりました。お客様には喜んでいただけると思います。

DT RR521リムにティアグラハブの組み合わせ

カーボンホイールをご注文いただきましたお客様より連絡いただきました。今回はアルミホイールの作製依頼でした。リムはDTのRR521,ハブはシマノRS470ハブを使ってほしいと部品持ち込みです。スポークは手組ホイールファンで提案してほしいとのこと。

532g 重いと言えば重いリムですが剛性があるとも言えます 重いリムはよく走る
付属のアルミニップル 
付属のワッシャー リムベッドを強化します

送られてきましたリムを点検しました。DTのリムはニップル、リムワッシャーが付属します。どのリムを注文しましてもDTリムにはニップル、ワッシャーが付属しますので少し得した気分になります。

付属ニップルはアルミSquorxProニップルでした。お客様はブラスニップルをご希望されましたので今回はブラスでお作りします。

ワッシャーを使ってホイールを作ることはあまりありませんがリム穴部分を強化する意味では効果がありそうです。スポークをハイテンションで組み上げる場合リムベッドにかかる力は大きいのでワッシャーで補強することは有効と思います。

完組ホイールのリムです スポーク穴の周りを厚く残しています 他の部分は軽量化のために削っています 

完組ホイールでリム穴部分を強化するために穴部分を厚くしているリムを見かけますが考え方としてこの方法を取り入れた手法と言えます。しかし軽量化のためにリムを削ってスポーク穴部分を残しているこれらのリムはリムの強度が増しているのか疑問が残ります。

ワッシャーで強化する方法は有効と思います。リム本体を削って軽くしていませんので剛性は担保しています。ワッシャーで穴部分を強化していますのでこの方法はとても合理的と考えます。

ティアグラハブ 

ハブはシマノのティアグラハブを使用します。はっきり言いますとシマノのクラス分けでは下層のハブです。しかしハブ回転ではクラス分けは出来ません。わかっている人はこのハブを使います。上位グレードと同じカップアンドコーンの構造でベアリングも同じです。調整をしっかりすればDURAもSORAも同じと考えています。

機械ものの回転に松竹梅のクラス分けは出来ません。調整出来ているか、いないかの違いです。お客様はしっかりこの理屈をご理解されていますので実利重視でティアグラハブを選ばれました。お見事です。

スポークの選択ではほんのわずかですが空力の影響を受けるため丸スポーク、扁平スポークとクラス分けが存在します。レースにでて1秒の差で勝ち負けが決まるということでもない限りは大きな差はありません。しかし僅差が出ることは確かです。

扁平の高級スポークは一般の丸スポークと3倍くらいの価格差がありますので乗り方で選ばれるのが良いと思います。お客様は一般スポークを選ばれました。目的がはっきりされています。

急ぎませんと言っていただきましたのでゆっくり時間をかけてお作りしたいと思います。

ミニベロホイールのリピート注文

3回目のご注文になります。リムとハブをお送りいただきました。スポーク、ニップルは手組ホイールファンでご用意いたます。

アレックスリム R390 326g
ミニベロ用 ディスクハブ 101g
DT350 ストレートプルハブ リムブレーキ用

ホイールの組み立てはスポーク選択と長さを決めることがキーポイントになります。今回のミニベロではスポークはストレートプルのスポークを使います。とてもスポークが短いので手に入るスポークは限定されます。

一般には短いスポークは特注になりますので各メーカーにオーダー注文をしないといけません。これを受けてくれる商社は少ないのが現実です。こんなことから手配しやすいスポークは2㎜径のスポークとなります。今回はサピムのLeaderを使っています。

カット処理で長さ調整ができるスポークということでこの2㎜径のスポークは使いやすいスポークです。今回はシルバーのスポークをカットして準備しました。

ストレートプルのスポークで成功するには正確なハブ計測と正しいリムERDが必要です。スポーク寸法が間違いなければ比較的容易に仮組が出来ます。Jベントスポークで作るホイールより早く出来ると思います。しかしストレートプルのハブ計測ではスポークオフセットという数値が必要です。ハブは2クロス組が多いのですが3クロスのハブもあります。この点も注意が必要です。今回は前輪、後輪ともに2クロスでスポーク長を出しました。

今回のミニベロも作るにはハードルが高いホイールでした。

前輪587g
前輪スポークテンショングラフ  出来るだけ均一になるようにテンション調整を行います
後輪712g 
後輪スポークテンショングラフ  出来るだけ均一になるように調整を行います

ミニベロホイールのスポーク調整は難しいというのが印象です。ニップル回しで反応がシビアなため少しの回転ですぐに振れ具合が変わります。少しずつ回すのが良い方法です。700cのリムと基本は同じですが扱い方を小さくすることです。

出来るだけスポークのテンションが揃うように組み立て、出来るだけ振れが少なくなるように調整しました。スポークは大きなホイールと同じくらいのテンション調整で組み立てています。出来上がりホイールは喜んでいただけると思います。うまく出来るとまたご注文いただけます。何度もご注文いただけてありがたいです。

ミニベロホイール後輪のご依頼

一度お作りしていますリピートのお客様よりご依頼いただきました。

ハブ、リム持ち込みでのご注文です。

アレックスリム 323g
DT240 193g

リム アレックスリム DA22 24H

ハブ DT240 24H

スポーク サピムLeader ストレートプル 黒

ニップル SquorxPro 黒

どのホイールも部品の計測は正確でないといけませんがストレートプルの場合特に注意が必要です。DTのハブの場合ホームページで分かりますので作業は早いです。今回はホームページのデータを使っています。

リムのERDを測ってスポーク長計算ソフトに数値を入力しますとすぐに必要な長さが出ます。

念のため他のソフトでも計算しています。2種類のソフトで算出した数値はほぼ一致していますので決定としています。

今回のような小径車のホイールはスポークが短いのでバテッドスポークでは必要なスポークのサイズは販売していません。長さが特殊になりますので手に入りやすい2mm径のスポーク、DTならチャンピオン、サピムならLeaderをカットして使います。Jベントのスポークは手に入れやすいのですがストレートプルのスポークはなかなか難しいです。

前の記事に小径車は難しいと書いていますが今回も結構難しい作業でした。小径車も700Ⅽもスポーク調整では同じで、スポークテンションを出来るだけ均一にすることは変わりません。テンションが揃っていればリムのフレは出にくいということです。この調整はとても大切ですがスポークが短いとニップルを少し回しても直ぐに反応しますので難しいと思います。

後輪679g

小径車のホイールは名の通り小さいので簡単そうに見えますがシビアなテンション調整は難しいです。街乗り用のホイールと割り切ったら簡単です。振れ取りだけならすぐに出来るホイールですが40kmで走る小径車オーナー様もおられますのでいい加減な調整ではよく回るホイールは出来ません。

グランジのレンジャーリム650使用アルミホイール作製

3年前にお作りしましたホイールを分解してハブを取り出し新しいホイールを作るご注文です。

ホイールを分解してハブを取り出します リムはアラヤのリムです

新しいリムはグランジというブランドのレンジャーリム650を使います。

489g

ハブはアタリが出ていましてとてもよく回ります。シマノハブの良いところはこんな点かもしれません。手入れがしっかりしていますととても長持ちします。シールドベアリングは取り換えれば新しくなりますがカップアンドコーン式はグリスアップの手入れが必要です。慣れればどちらも簡単ですが、シマノの方が面倒という人もおられます。シマノの場合道具はコーンレンチだけですので手軽ですがシールドベアリングの場合は特殊な道具がいりますので厄介かもしれません。

FIXを使って腐食防止を行います

今回使用するスポークは中央部が1.5㎜の細いスポークを使います。後輪ギア側は1.8mmのスポークで剛性を上げています。スポークにはFIXという塗料を塗っています。腐食防止とニップルの回転予防に役立ちます。段ボールの片側をはがして波状にしてスポークを乗せると便利です。急ぐ場合はヒートガンで暖かい風を送り乾かします。通常は一日放っておくことにしています。

ニップルは後ろから締め増しが出来るDTのSquorxProニップルを使っています。後ろから専用のトルクスレンチで締めますので楽にできます。どのくらい回したかを確認しやすいのでとても使いやすいです。ダブルスクエアやこのSquorxProのように後ろから回せるニップルは少し高価になりますがお勧めいたします。

ホイールの組み方は王道の3クロス組です。

銀輪リムにシルバースポーク、ハブもシルバーで組みますと存在感がたっぷりのホイールに仕上がります。出来るだけスポークの張りを均一にして、振れを最小になるようにします。テンションメーターは必須の道具です。データを取るのは時間が掛かりますが急がば回れで意外と早くで出来上がります。メーターがない場合振れ取りはできますが各スポークテンションが揃わないので駆動効率が悪く、振れも出やすいホイールに仕上がります。

前輪826g
前輪スポークテンショングラフ
後輪 1058g
後輪スポークテンショングラフ

出来上がりのホイールです。美しいホイールに仕上がりました。喜んでいただけると思います。

シクロレース用前輪ホイールの作製

何回もご注文いただいていますお客様よりご連絡いただきました。シクロレースに使うということで10月にご注文いただきましたホイールの予備ホイールを再度ご依頼いただきました。

今回は前輪のみのご注文です。

前輪 AL22W シマノHB-RS400 コンペティション シルバー

スポークは同じコンペティションを使うのです今回はシルバーをご指定です。前回は黒スポークで作製しました。スポークの色を替えたのはタイヤの種別を替えたとき、見分けがつきやすくするためです。組み方は前回とおなじで3クロス組です。

リム TNI AL22W 

ハブ シマノHB-RS400 

スポーク コンペティション シルバー

ニップル SquorxPro ブラス シルバー

リムは軽量ですが剛性があります。ハブは150gと重いハブですが丈夫です。スポークは5gスポークですので剛性が高いです。リム、ハブ、スポークを組み合わせてホイールを作るのですが選ぶ部品でホイールの性能が変わります。

シクロレースは泥の中を走ったりして汚れがひどく洗車が必要なレースがよくあります。ホイールのメンテナンスも頻繁に行う必要があります。

ホイールのハブメンテナンスを考えますとシマノハブはメンテナンスが楽です。シールドベアリングを使ったハブはベアリングを取り換えれば新品に戻りますが取り替えとなりますと結構ハードルが高くなります。

ベアリング取り換えにはベアリング取り外しの道具がいるのと少しの勇気が必要です。シマノハブの場合特別な道具が不要です。ハブレンチと六角レンチがあれば作業は出来ますのでお勧めです。

定番XR31T/RTホイールのご注文

ホイールのアップグレードを考えておられたお客様よりご連絡いただきました。

お客様は手組ホイールファンブログをしっかり読んでいただいたようです。定番ホイールになっていますXR31T/RTリムを使うアルミホイールの見積もり依頼をいただきました。

ホイールの詳細です。

リム XR31T/RT 20・24H

ハブ ノバテックA291SB F482SB

この2点は変わりません。スポークの違いで2種類提案いたしました。

1案 TB2015 中央部が1.5mmのスポーク 後輪ギア側のみTB2018

2案 ウィング21 後輪ギア側のみTB2018

お客様が選ばれたのはWing21を使ったホイールです。後輪のギア側は剛性を上げるため中央部が1.8mmの丸スポークで作ります。ドライブ側スポークを太くして剛性を高めています。

Wingスポークと丸スポークの違いは空力の差です。風洞実験では数ワットの違いがあるのですがこの差異とスポークの値段の兼ね合いです。少しの差ならいい方を選ぶという方とそんなに差はないのだから安価なほうを選ぶ方、考え方で決まります。お客様はいい方をお選びなりました。折角オーダーするのですからということです。

XR31T/RTリムをお勧めしている理由はリムの剛性にあります。ブログ記事にも紹介していますがある公的機関で荷重試験をお願いしたことがあります。試験していただきましたリムの中で一番好成績だったリムはこのリムでした。

自転車が前に進む際ホイールが地面に触れている部分はほんの少しですが体重で凹んでいます。この凹みの連続で前に進んでいますが、凹みが少ないホイールは駆動ロスが少ないと言えます。カンパやシマノの高級アルミホイールのリムも調べていただきましたが成績の良かったリムはこのXR31T/RTでした。この理由でお勧めするわけです。

しかしホイールは乗り手との相性がありますので重いリムのホイールより軽いリムでくるくる回すほうが乗りやすいという方もおられます。

剛性が高いという理由だけでこれが一番いいということは言えません。ただ、このリムは空力の援護がありますので走りやすく足を休めることが出来るホイールに仕上がります。ラベルがないノーブランドのホイールですがとても良く回るホイールです。

さて、ホイールを作る作業時間ですが組み上げるのはすぐにできますが組み上がってから出来上がるまでには時間をかけています。ホイールが組み終わってからの作業に時間をかけます。馴染みだしを行ってはひと休みし、時間をあけてまた馴染みだしを行います。これを繰り返すことで振れの出にくいホイールに仕上がります。

一般には完組のホイールはプレス式の馴染みだしを行っています。機械で押し込んで馴染みだしを行うのですが何回も繰り返して行ってはいません。ましてや日をあけて再度行うということはやってはいません。この辺りが違うところと思います。

前輪 706g Wing21 2クロス組
前輪 2クロス組
後輪 901g ドライブ側TB2018 左側Wing21 左右2クロス組
後輪 左右2クロス組

出来上がりました。お客様には喜んでいただけるように出来るだけスポークテンションを揃えています。また出来るだけ振れが少なくなるように調整しました。ご感想が楽しみです。

シクロレース用にアルミディスクホイールのご注文

このブログにご連絡いただきました。シクロレース用に使う計画されています。ライダーさんはFTP260でぐいぐいと行くタイプではなくどちらかと言えば耐久レース向きと言っておられます。

前輪722g スポークはWing21 ハブ REVOハブ
前輪スポークテンショングラフ  出来るだけ均一になるようにしています
後輪 869g スポークは左右コンペティション ハブ REVOハブ
後輪スポークテンショングラフ  出来るだけ均一になるようにしています

当初ホイールのプランは

リム 22mm高24mm幅 オフセットリム

ハブ TNI REVOハブ

スポーク 前後共に ピラーwing21

ニップル ブラス

剛性を意識してCXRAYよりは剛性の高いスポークで提案していました。しかしシクロレースとなりますともう少し剛性があったほうが良いと考え後輪をDTのコンペティションに変更していただきました。

シクロレースではロードレースとは違い高い頻度で瞬発力が要求されると伺っています。今回のホイールでは外周部は軽いリムを使って回転に対して反応しやすくし、後輪のみスポークを太くして剛性を上げています。

ホイールはスポークの選択で性格が変わります。ロングライドに使うのなら細いスポークで沢山使うほうが疲れにくいホイールに仕上がります。乗り方によってリム、スポークを選んで作る手組ホイールは奥が深いです。

1368g超軽量アルミホイールの作製

2年前にご注文いただき気に入っていただいたホイールですが交通事故のトラブルで使えなくなったということです。お気に入りホイールでしたので再度同じホイールをご発注いただきました。同じものがまた欲しい、とてもありがたいお話です。お客様からは6年ほど前にも定番ホイールのXR31T/RT 31mm高ホイールもご注文いただいています。これで3セット目のホイールです。

前輪574g、後輪794g、合計1368gの超軽量ホイールです。

前輪 574g
前輪スポークテンショングラフ
後輪 794g
後輪スポークテンショングラフ

ホイールの内容は次の通りです。

キンリン XR200 前輪20H 後輪24H

ハブ ノバテック 前輪A291SB  20H 後輪F482SB 24H

スポーク 前輪 サピム Laser 2.0/1.5/2.0mm

スポーク 後輪 サピム Race 2.0/1.8/2.0mm

ニップル ダブルスクエアニップル ブラス

XR200 371g
ノバテック A291SB 20H 78g
ノバテック F482SB 24H 242g

XR200リムはナローリムで400gを切る超軽量です。剛性も高いのでワイドリム全盛の今でも根強い人気があります。台湾の軽量ハブを使いますと1300g半ばで仕上げることが出来ます。

使用するタイヤは23c、25cに限定されますが超軽量ホイールで登りを試してみたい方にはおすすめです。

しかし何事もトレードオフの関係があります。このホイールは登りには力を発揮するホイールですが平地にはリム高が低いので空力の援護がありません。足を休めることなく常に回し続ける乗り方が必要です。したがってクルクル回す乗り方をされる方におすすめです。ただし注意点があります。剛性高いホイールですが軽量ですので体重が70kg以上の方にはおすすめできません。

波型リム使用カーボンディスクホイールのご注文

今までに31mm高アルミホイール、46mm高カーボンホイールと当ブログの定番ホイールをご注文いただきましたお客様よりご連絡いただきました。ディスクブレーキ用のフレームを注文したので今回も手組ホイールファンでホイールを注文したいとのことでした。これで3セット目です。

TNI REVOハブ 前輪用 133g
TNI REVOハブ 後輪用 247g

使用リムは当ブログでも定番化しつつある46.5mm高28mm幅の波型リムを使ってほしいとのこと。ハブは必要十分の性能を持つTNIのREVOハブ、スポークはサピムのCXRAYより少し剛性の高いピラーのwing21を提案しました。

サピムのCXRAYは万能スポークと言われていますが使い方によりましては万能ではありません。弾力があるスポークなので前輪には向きますが後輪をCXRAY24本で作りますと少し剛性が足りないと感じる方も多いようです。

その点このwing21ではCXRAYよりも少し剛性が高いので前輪24本、後輪24本の組み合わせでちょうど良い剛性です。FTPが300以上の方には少し物足りないかもしれませんが適度な剛性という評価をいただくことが多い組み合わせです。

ホイールの部品で評価し易いのはリムとスポークですが意外と知られていません。リム、スポークは性能がはっきり出る重要な部品と考えています。どうしても目立つハブに注目が行きますが、ハブは差異を評価するのは難しい部品です。一般にハブは値段の差がありすぎるのと手入れが難しいのが理由かもしれません。

リム重量 411g

今回のカーボンリムは体重制限ありますがオプションで約400g前後のリムと通常の450g前後のリムの2種類作られています。当然価格は軽量の方が高くなるのですがオプションの軽量リムのご注文が多いです。

波型リムは精悍です
前輪688g
後輪805g

前輪688g、後輪805g、前後1493gで仕上がりました。

今までに空力が良い、軽量で回しやすい、ワイドタイヤが良いなど高評価をいただいています今回のホイールですが、見た目はシンプルでとても精悍なスタイルのホイールです。よく似たブランドホイールが2倍、3倍で販売されているのを見ますといつも驚いています。ラベルのない無印ホイールですが逆に風格を感じます。