フルクラム RACING SPORT フロント分解しました

フルクラムのRACING SPORTのフロントを勉強のため分解してみました。

完組メーカーの造りかたを調べたらとても参考になります。

フロント 824g

 

リム 503g 21mm幅 24mm高

ブラスニップル 14mm 頭部ヘックスタイプ  合計18個 19g

スポーク 2mmストレイトプル  18本 合計 124g

ハブ 18h ストレイトプル 158g

 

  • スポークを取り外すには軸棒を外さないと取り外すことはできません。jベントスポークと違いとても面倒です。

  • ニップルの緩み止めは非常に強力です。振れ取り、なじみだしが終わった後に緩み止め液を注して作られています。ニップルヘッド側にもしっかり塗られています。スポークネジの中央には何も塗られたあとがありませんのであとから緩み止め液を注して作られたと思います。
ネジ部分の中央にプレップが塗られていません
  • ベアリングは 6001-2RSの規格です。

 

  • リムの503gはゾンダも約500gですので妥当な重さでしょう。16、18hの少スポークアルミホイールでは剛性を確保するには500gはいるのかもしれません。

  • ニップルはブラスです。18個で19gです。やはり軽量化にはアルミニップルですがトラブるを防ぐにはブラスのほうが有効です。アルミかブラスか悩むところです。

  • ハブは予想外に重いです。158gはシマノハブの中でDURA以外のハブがほぼこの重さです。ベアリングも大きいサイズですので丈夫だと思います。丈夫さは重要なポイントです。
分解したハブ
  • 18hでフロントが800gを超える重量は重いホイールと思います。しかし練習ホイールとして丈夫さを追求するとこの重量は妥当な重さと思います。

 

次に後輪も分解する予定です。また報告します。

虫食い防止

いつもご連絡いただくベテランの方よりアドバイスです。

雨のライディングあとはハブの手入れをしていますと教えていただきました。

こんなコメントです。

今日は、先日一時間だけ雨の中を走ったので、ハブのチェックしてみました。

反フリー側は、水が入りやすいので、一時間走っただけで、グリスが真っ黒(新品はグリーンの透明)になっていました。

以前 ほったらかして 虫食いになったので、最近は、タイヤ交換時にやるようにしています。

ハブの手入れはいろんな方々のブログで方法はよくわかると思いますのでこのブログでは割愛します。

優秀なDURAハブでもやはりこまめな手入れは必要です。メンテを怠らない人にはシマノハブは裏切らないですね。私もさぼらないようにしないと。

 

フルクラムの格安ホイールを購入

写真を見てかっこよく1万円台の超格安なのでフルクラムRACING SPORTを購入しました。

重量は見た目とは違って重いホイールです。どうも入門用のホイールのようです。

フロント824g、リア1079gと少スポークホイールで考えると重いホイールです。

内容は

フロントスポーク 2mm ストレイトプル ラジアル組

リア 24h 2:1組

左 2mm ストレイトプル ラジアル

右 2mm jベントスポーク 3クロス組

ニップル 前後ともにブラスニップル

 

フロント18h、リア24hの組み合わせです。リアは2:1組なのでリアのスポークテンション比率は左が高いと予想していましたが思っていたほど高いテンションではありません。しかし低いというわけでもありません。

フロント18hテンショングラフリア24h2:1組テンショングラフ

スポークは前後ともに2mmストレートの太いスポークです。前輪は18本、後輪は24本ですので剛性が足らないのではないかと考えますがスポークが太いので剛性は十分高いと考えます。

スポークテンションはグラフの通り悪くありません。センターはしっかり出ています。

後輪左スポークテンション対右スポークテンションの比率が約55:100の比率は2:1組で済んだ場合では非常に低い比率です。通常は70:100くらいの比率で仕上がるのですがこの低い比率はハブのオフセットに帰来しています。

ハイトゲージでハブを実測しましたら左フランジからセンターまで、右フランジからセンターまでの幅を計測しますと左47.3m、右13.2mmです。オフセットの値が高いハブです。

左テンションの実測値は左61kgf右110kgfです。この数値は1:1組で考えますと高い数値ですが2:1組で考えますと低いです。

このハブのオフセット値で左12右12のハブを使って1:1組で組み上げると仮定すればテンション比率が27:100で仕上がります。驚くほど左テンションが低いです。このハブで仮に左を8本にするとテンションは倍になると考えますと54:100になります。実測も近い数字です。

 

後輪リムはセンターホールリムです。オフセットではありません。

 

このホイールは練習用、毎日の通勤用にいいなと考えます。レース用には難しいです。

リム1セットの値段でホイール1セットを手に入れた感じですので分解して新しいホイールを作ろうと考えています。2:1組のハブが手に入ったと思えば格安です。

プランとして

リムはF18、R24hのシャロ―リムです。18hが転用の利きにくいホイールですので格安で売りに出されたのかもしれません。私はアルテグラハブのフロント18hリア24hを持っていますのでこのハブで作りなおそうと考えます。Duraハブでも18/24hが作られています。これも良いですね。

ハブはフロント18、リア24h2:1組ですので別注で取り寄せたキンリンのリムxr31T/RT 18/24hを持っていますので組み替えようかなと考えています。

1万円台の激安のホイールセットを手に入れたらこんなことを考えるのも良いと思います。分解しましたら報告します。

超ベテランの方より再度インプレいただきました

毎年最低でも年間1万km以上は走っておられる超ベテランの方よりラインでホイールインプレ送っていただきました。

以下のグラフは納品しましたDT RR411 32hのスポークテンショングラフです。

フロント32hリア32h

以下インプレです。

 

二種類のホイールを作ってるもらいましたが、両方とも無風 平地だと ホイールが勝手に転がって行く感じがします。なぜか?分かりました。剛性あるリムに、テンションが均一の組み方なのでだと思います

 

私の乗っているホイールはいろいろと種類は沢山ありますがすべて自作品でしてほかのホイールとなかなか比較はできません。私もいろんなメーカーのホイールを乗ってきましたが最近は自作品ばかりです。最近は他流試合をしていないので本当の立ち位置がよくわからないのが現実です。比較のため潤沢に高級なホイールを揃えることはやはり経済的にもなかなか成り立ちません。こんな時私の実情がこういうことなのでお買い上げいただいた方々のインプレがとてもありがたいです。

各地のベテランライダーさんがインプレをメールしていただきますので私のホイール作りに反映することができます。

また、ホイール作りにはメーカーのホームページも参考になります。

ホイールメーカーであるDTのホームページにスポークテンションの重要性を書かれています。

とても勉強になります。

https://www.blog.dtswiss.com/spoke-tension/

DTスイスのホームページはただ自社製品の宣伝だけでなく結構為になる事柄が載っています。

このページはスポークのテンショングラフを使ってスポークテンションの均一化が大事と述べています。

 

本日ベテランライダーさんより連絡いただき改めてスポークテンションを揃えることが大事かを再確認できました。

ホイール作製依頼を受けました

私の作ったホイールの実力を調べていただいたAクラスシクロ選手より再度ホイールの作製依頼されました。

リム、スポークは選手から私のほうへ送られました。当方はハブ、ニップルの手持ちがありましたのでこれを使うという方法です。私はハブ、ニップルの部品代と手間代4000円をいただきます。

 

お互いの持ち物を出し合ってホイールを仕上げています。

ホイールの設計は選手のほうからいただきました。私はアドバイス的な立場です。

 

リムはメカニコのリムが送られてきました。

フロント AL24F 20h  センターホールリム 439g

リア   AL24R 24h  オフセットリム  454g

 

スポークはフロントDTチャンピオン2.0mm

リア 左DTコンペティション2.0/1.8/2.0mm

リア 右DTチャンピオン2.0mm

 

組み方は フロント 2クロス

リア 左 3クロス 右2クロス

フロント 2クロス組
リア 右D側2クロス 左ND側3クロス

ホイールの剛性は主にリムの剛性とスポークの総面積できまります。スポークが太くなると剛性も高くなるということです。

ご注文のホイールは20/24hの少スポークのホイールです。シクロ用として高い剛性を得るために設計されています。通常シクロではフロント24hを使いますので今回の20hでは剛性高めるためにより太いスポークを使っています。

前輪スポーク20本で2クロス組はあまり見ない組み方です。通常はラジアル組です。しかし2クロス組により横剛性を高めるとともにクッション性もよくなるということで計画されました。私も前輪20hの2クロス組は姿が好きでよく使います。

 

手組ホイールはこのように自在にスポークを変えることができますので好みの剛性に仕上げることができます。

フロント 679g
リア 872g

重量もフロント679g、リア872g、前後あわせて1551gで仕上がりました。非常に軽量です。ゾンダクラスの重量ですがチューブレス対応ということで価格、メンテのしやすさではこちらのほうが優れています。性能面ではまたリポートいただけると思います。おそらく負けていないでしょう。

フロントテンショングラフ

リアテンショングラフ

スポークテンションも前輪115kgf、後輪右124kgf左73kgfとしっかりスポークテンションも取れています。チューブレスタイヤをインストールしてテンションダウンしますが15%下がっても十分テンションは維持できます。

チューブレス用のテープを貼ってチューブレスホイールとして今期シーズンのシクロレースに挑まれるようです。

手組ホイールも面白そうだと思われる方ご興味あれば連絡お待ちいたします。

固まったリンシードオイル

写真を見ていただいておわかりのように左のオイルはシャーベットのように固まっています。右は新しいオイルです。

左固まったオイル 右新しいオイル

以前にもこのリンシードオイルのことはブログに紹介しました。しばらく使わなかったリンシードオイルが写真のように見事に固まっているのでわかりやすい例としてあげてみました

リンシードオイルは時間が経つと固まります。この性質を利用してニップルの緩み止めに使われています。

 

リンシードオイルは安価です。私は東急ハンズで買ったのですがアマニボイル油のキーワードで調べるとこの製造元のHPが出ます。高価なスポークプレップを使わなくても十分役目を果たします。

スポークプレップ

スポークのねじ部分をオイルに浸すか、ニップルを通して仮組が終わった後にネジ部分に百均で買った注射スポイトでリンシードオイルを一滴ずつ注しています。

 

スポークテンション上げる前にニップルとリムが触れる部分にも一滴注せばニップルの回転がよくなります。

 

ホイールが組みあがりますとリムはオイルが漏れてきますがふき取ればいいだけです。

完組メーカーは後でオイルをふき取る手間を省いてオイルは使わないようですが個人では良いということはやればいいと思います。

リンシードオイルが固まるには少し時間がかかりますが1週間ほど経ってみますとオイルは固まっています。ニップルに緩み止めの役目を果たします。

カーボンホイールのご注文いただきました

ホイール既に2セットお買い上げの方、リピーターの方です。超軽量のカーボンホイールをご注文いただきました。仕様はこのようになっています。

前後1208g 超軽量カーボンリム使用チューブラーホイール  シマノ10/11速兼用

前輪

リム  LightBicycle  幅25mmx深さ25mm  20h

ハブ  ノバテック ストレイトプル 20h

スポーク サピム Lazer    ラジアル組

ニップル  アルミ

重量  496g

後輪

リム  LightBicycle  幅25mmx深さ25mm  24h

ハブ  ノバテック ストレイトプル   24h シマノ10/11速兼用

スポーク  左DT コンペティション 左右2クロス

ニップル  アルミ

重量   712g

 

タイヤ取り付での注意事項を教えてほしいと連絡いたしました。

以下連絡の詳細です。

 

タイヤですがコンチネンタルのタイヤでは、コンペティションやガータスキンが有名ですがどちらもはめにくいです。性能は確かですがはめるのにとても力が要ります。ヴィットリア、ヴェロフレックスのほうがはめるのは楽ですね。

 

ちょっと節約するのに前だけ高級タイヤにして後ろは練習用にする方法があります。ハンドリングでは前輪が重要ですので前をいいタイヤにするのです。私はレースに出ないので常に練習用にしています。

 

残念ですがタイヤは使い捨てです。しかし日本の道路事情ではそんなにパンクはしないものです。

最初ミヤタのテープを使わずにタイヤをはめてみて慣れたら本番にすれば良いでしょう。

チューブラーにすればまた違う感じで驚かれるでしょう。

 

ブレーキについての問い合わせがありました。以下詳細です。

 

ブレーキシューはカーボンリム専用にしてください。アルミリムと併用できるシューがありますがこれはお勧めできません。

私はコリマのコルクパッドを使っていました。おススメです。ちょっと高いのですがカーボンリムを痛めません。

 

シマノのブレーキシューを別に購入してコリマのパッドを入れたものを用意して取り換えていました。面倒ですがカーボンリムを守るのに必要です。

 

超軽量チューブラーホイールを経験されたらまたホイールの楽しみが増えると思います。インプレを期待しています。

DT RR411リム使用32hホイールのインプレまとめ

7月にお納めしましたDT RR411 32hのホイールセットのインプレをラインで何度もいただいています。ホイールの印象は前のブログに紹介していますが今回まとめてブログに上げたいと思います。

Dura hub 32h  3クロス組
DT RR411 32h 後輪オフセットリム
FH7700 32h 3クロス
HB7700 32h 3クロス

年間1万km以上は走っておられる超ベテランのライダーならではの印象を書いていただきました。乗っておられる間の微細な情報を的確に感じておられると思います。ホイールを新調される方には参考になると思います。

 

以下まとめです。

 

「リンチャーホイールと、古いチューブラーホイールは、もう出番なしかもしれません。」

「今日 フロントのテープを張り替え クロモリに付けて走ってみました。自分の中では クロモリには 手持ちのユーラス+ミシュランパワーエンデュランス(ハブにグリスホール開いてる)が、相性抜群に思ってました。が、今回作った ホイール+チューブレスレディも、負けてません。軽さ 加速 負けてませんでした。路面の情報も 凄く良く分かります それでいて乗り心地が良いし転がり感も良い不思議な足下です」

「インプレで、忘れてましたが、中間加速が良いです。」

「新しいホイールセットで、走りに出ました。転がってる感が凄いのと、路面からの情報が 心地良く伝わってきます。」

「カンパのユーラス持ってまして、完組が良くて、もう手組には、戻らないと思ってましたが、間違えでした。」

「チューブが無くなったからですかね?軽いし 加速もいいです。
他のホイール タイヤに戻れないかもです」

「このホイールなら、200キロも 楽に行けそうです」

「30キロ走りました。すばらしいです。初めてチューブラー乗った時よりも、素晴らしい。ホイールが良い?タイヤが良いのかとかは、分かりませんが、素晴らしい。ビートがあがらなくて敬遠してる人は、やってみるべきですね」

「今日 雨予報だったので、昨夜久々に、DTをつけた アルミカーボンバックのマシンで65キロ程乗りました。32Hのホイール 良いです。地味だけど、こちらの方が好みかもしれません。かなり良い 別の自転車になった感じがします。」

「200キロブルベ 完走しました。DTRR411のホイール使いました。」

「今日は、台風の風が強くて 難易度高かったそうです。ホイールが転がってくれたおかげです。」

 

以下は私のおススメです。

多スポークホイールははロングライドに最適です。地面からの衝撃を多スポークが減らしてくれて疲れにくいのです。また落車などでスポークが1本折れても振れは大きくなりますが無事に帰れます。20/24hのホイールではスポーク折れたその時点で乗れなくなりタクシーを呼ばなくてはなりません。

 

ロードバイクにはまるとバイクが1台2台と増え、ホイールが何セットも増えていくのですが、1セットは多スポークホイールを持たれることをお勧めいたします

ニップルインサーター

百均でニップルインサーターに使えるやすりを見つけました。20cmありますのでディープリムにも使えます。

インサーターはたくさん作ってあるのですが今回のインサーターは使いやすいです。

この100円は値打ちです。

長さも適当で握りも少し太くなっていて回しやすいです。スポークを改造したものや綿棒などいろいろ試しましたがやすりを使うのが私には一番いいように思います。

ヤスリを少し改良したこれも使いやすいです。精密ドライバーにヤスリを取り付けたのですがドライバーのグリップが滑りにくくとても使い良いです。

ホイールを発送

ホイールを発送にはいろいろ箱を考えました。

今から考えますとその時に応じて工夫していたと思います。

最初は畳サイズの段ボール板をホームセンターで買ってきまして箱を作って送っていました。90x180cmの段ボールをカットして箱にします。中にはリムを保護して写真の赤図のように2本並べます。

 

ずっとこれを続けていましたが毎度箱を作るのでは時間がかかりますので段ボール箱屋さんに箱を作っていただくことにしました。

ある程度の数を発注しないと単価が下がりませんので一部屋つぶれるくらいの数になりました。

ホイールを保護

箱が届いてしばらくはこのような状態でホイール2本を入れていました。しかしこの状態では中が動くので段ボール板を一枚入れていました。

仕切り板に固定

この方法がしばらく続いたのですが研究用のホイールを購入した時にいい方法を完組メーカーさんからヒントをいただきました。これが現在の方法です。

底に仕切りを入れる
ホイールをセット
底と同じように仕切り

中の仕切りづくりに少し時間がかかるのですが完璧です。まったく中身は動きません。ホイールを送った方より箱は残しておきますと連絡いただきました。再利用できます。