36mm高定番リムで2:1組ホイール作製

ブログをいつも読ませて頂いてます.

カーボンホイールを組んで頂きたくて、メールしました。

こんなメールをいただきました。

ご希望伺いますと定番の36mm高28mm幅リムを使った2:1組のホイールです。体重から前輪20H後輪24Hを提案しました。

前輪は左右20本のラジアル組です。サピムのCXRAYを使いました。後輪の2:1組はスポークがギア側16本反対側8本の構成です。スポークはCXRAYより剛性の高いピラーのWing21です。後輪のハブはギア側16穴反対側8穴のハブが必要です。これは左右各16穴の32穴ハブでも対応できますが、やはり16・8穴のハブが見た目はきれいです。

探せば手に入らないことはありません。

2:1組ハブ  探せばあります

通常の左右1:1のスポーク数で組む場合後輪ハブは右ギアがあるのでハブの中心部は真ん中ではありません。すると中心部がずれますので左右のスポークテンション比率は左が右側の約半分となります。前輪のように左右が同じ引っ張りではないので駆動効率は少し下がります。

これはハブの構造上仕方ありません。どのようなハブでもこのようになります。このため出来るだけ左右の比率を1:1に近づけるように考えられたホイール組が2:1組です。

2:1組の場合スポークテンション比率が完璧に前輪のように1:1にはなりませんが80~90:100のような比率になりますので駆動効率は通常の50:100と比べて上がります。

しかし8本:16本で組みますので耐久面では12本:12本の方が無理が少ないと感じます。何事もトレードオフの関係で一長一短です。

ホイールの短所を少なくする方法はスポークテンションを出来るだけ均一にして真円に近づけるのが一番良いと思います。加えてスポークテンションのバラつきを少なくするわけです。

高価なホイールを調べてみますとスポークテンションのバラつきはとても少ないです。時間をかけて調整されているのが想像できます。高価なホイールには残念ながら宣伝費等が大きく含まれているのですが調整はしっかりと行われています。価格に見合った調整です。

高いには理由があります。

では手組ホイールはどうしたらいいのでしょう?

答えは安心度の高いリムを使って、組みつけに時間をかけて理想形に近づけます。こうすれば高価なホイールに負けません。ホイールは剛性の高いリムと組付けで決まると考えています。

前輪 ラジアル組  632g
スポークテンションを出来るだけ均一になるように  出来るだけ振れが少なくなるように調整します
後輪 2:1組  821g
左右テンション比率88:100で仕上がっています
ニップル穴がないリムを使っています  リムテープがないメリットは大きいです

出来上がりました。前後輪1453gです。ご感想が楽しみです。

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