Boraを分解、新Boraを作製

Boraからハブを取り出して新しい波型カーボンホイールを作製するというご注文です。

お送りいただきました分解前のBora

今回でお客様からの注文は2回目です。お客様はボラを2セット持っておられたようでした。今回は新しいリムを波型で注文しています。ボラと穴位置を同じにしたカーボンリムを注文しますと入荷に約2か月掛かります。時間が掛かるのですがこれは仕方ありません。

分解して取り出した後輪ハブ 245g
分解して取り出した前輪ハブ 138g

前回の記事にも説明していますがボラのハブはとてもよくできています。ハブ分解は11mmの6角レンチとハブスパナで分解します。ハブは一度分解しないとスポークを取り外すことが出来ません。ハブの構造は単純なので簡単に分解できるようになっていますが初めての方にとっては勇気のいる作業と思います。

お客様から伺った話では完成度の高いボラを分解してまでまた新しいホイールを作る理由はタイヤから始まったようです。勿論今までと同じように2:1組で組んだホイールが主目的ですがタイヤのことをよく考えておられます。お預かりのBoraは旧タイプでリム幅が狭く最近のワイドタイヤには適合しません。

タイヤが合わないことが理由で新しく組みかえをご依頼いただいたわけです。加えて料金も気に入っていただいたようです。

私見ですがホイールの重要度、回転に影響する度合いは外側から中心部と考えています。先ずはタイヤ、次にリム、スポーク、最後にハブです。

順番から考えますとハブ重要度は最後ですが、Boraのハブはシンプルでとてもよくできています。ホイール全体の総合点を大きく上げていると思います。リムは要らないのでジャンクのホイール見つけたら買ってみたいと思っています。

今回の作業で難しいポイントは

①ホイールの分解

②スポーク長の決定

①ニップルレンチは汎用ニップルレンチが使えません。たまたまニップルに合うサピムのレンチを持っていましたので良かったです。

このレンチは国内では売っていないようです。

サイズが合わないときは既成のレンチをディスクグラインダーで削るのも良いかと思います。

②スポーク長に関してはハブの正確な計測が大切と感じました。スポーク長は計算ソフトを使っています。

G3ホイールと言っても特殊なホイールではありません。組み立て作業は通常ホイールと変わりません。出来上がりの波型G3ホイールはなかなかカッコイイホイールです。これなら欲しいです。

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