シュパーブハブでホイール作製

1985年くらいの古いロードバイクをお持ちの方からご連絡いただきました。

シュパーブ100/126mm28Hハブを持ち込みでクリンチャーホイールの見積もりをご依頼いただきました。使用タイヤは23cということです。ハブは新品です。約40年前に使われていたハブですが新品でしたのでびっくりしました。

前輪用 138g 28H
後輪用 218g ボスフリー 28H

リムはナローリムをご希望されました。提案リムとしてTNIのAL300かAL22ですが軽量の後者リムを選ばれました。

AL22 28H 379g 軽量です

AL22 は400gを切る軽量リムです。ナローリム全盛の時代にはよく使われていました。勿論、今でも軽量ホイールが出来ますのでよく使われています。特にクライマーの方には人気があります。

お送りいただきましたシュパーブハブは前輪100mm後輪126mmボスフリーハブです。昔のハブは後輪ギア数が少ないのでハブのセンターオフセット値は今の11速と比べて小さい値です。左右のスポークテンション比率を計算しますと左右のテンション比率は63:100の割合です。現行の11速ハブでは45:100くらいになるのハブが多いです。左右のスポークテンション比率で比べますと非常に優秀です。

後輪スポークテンション比率を左右100:100に出来るだけ近づけようとゾンダのような2:1組ホイールがあるわけで、後輪ホイールの左テンションは大切な要素になります。

少し偏った意見になりますが、古いロードは使用ギアが少ないだけで使うホイールの性能としましてはけっして最新のホイールに負けないものがあります。8速ギアのクロスバイクをチューンアップすればロードバイクに負けないものが出来ると思っています。

出来上がりました。出来るだけスポークテンションの均一化を図りました。

前輪 698g
前輪スポークテンショングラフ
後輪 790g
後輪スポークテンショングラフ
40年前のボスフリーハブ 新品です

前輪スポークは中央部1.5mmのスポークを使っています。

後輪ギア側に中央部1.8mmスポークを使い剛性を上げています。

前輪698g後輪790g前後1488gの仕上がりです。

使うタイヤを上手に選べば現行ホイールに負けないホイールが出来ます。

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