BoraOne ホイールの分解

BoraOneのハブを使って特注の幅広リムでホイールを作るご注文をいただきました。リムは特注しますので穴位置の連絡をして特別にオーダーします。リムメーカーは特注リムを受付してくれましたが時間は通常よりも時間が掛かります。

特注リムの受けてくれたことをお客様に連絡しまた。事前にBoraを送ってこられたので今回はこのBora分解の話をしたいと思います。

BoraOne ディスク用 前輪675g
BoraOne ディスク用 後輪803g
お預かり時点の後輪スポークテンショングラフ  少しバラつきがあるのは仕方ないことです

お預かりのBoraはとても良く出来た製品です。さすがに高価なホイールだけあってスポークはよく調整してありました。カンパの製品はいつも感心するのですがすべてオリジナルの部品を使っています。

ホイールはリム、ハブ、スポーク、ニップル、4つの部品を組み合わせて作りますがすべてオリジナル規格の部品です。今更すごいなと感心するのも変ですが真似できないようにしているところがすごいです。

ホイールの構造は16:8の組み方ですので同じ構造のホイールは作ることが出来ます。手組ホイールファンの16:8組ホイールとBoraならどちらがよく走るか?を考えますと一般にはBoraを選ばれます。今回このBoraをばらしてオリジナルのホイールを作ってほしいとご依頼いただきましたことは本当に感謝です。おまけにいろいろ勉強出来るチャンスを与えていただきました。

後輪ハブ 245g 8:16
35mm高 リム 396g
左ニップル DT SquorxProブラス  右ニップル BoraOne用 ねじ部分が長いので緩みにくいと思います

Boraを分解するには普通のレンチでは分解できません。ニップルはカンパのオリジナルニップル(4mm角)です。このためニップルレンチも特別サイズでないと回せません。

幸いにも手組ホイールファンでは自作(特別な道具ではありません)のニップルレンチがありますので通常より時間が掛かりますが分解することが出来ました。

リム、ハブ、スポーク、ニップルすべての部品がオリジナル部品ですので部品交換の必要が生じた場合新しく取り寄せが必要です。代品は使えません。これがいいのか悪いのかを言う資格はありませんが不便なこと、高価であることは確かです。時間もかかるし扱えるショップさんも制限されています。しかしもともと完成度は高いので頻繁に調整が必要なことはないように作られています。スポークのねじ部分を見ても分かります。その分十分な価格になっています。

ハブだけでなくニップルまでオリジナルを作って真似できないようにしているカンパ、一目でカンパを使っていると分かってもらえるデザイン、どれをとっても感心しました。このカンパBoraを分解して新しいホイールを作る注文をいただきましたお客様に感謝しています。

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