お客様より連絡をいただきました。
次の仕様でホイール製作をお願いすることは可能でしょうか?
前輪(リムブレーキ使用予定)
・ハブ…20H(OLD100mm)
・リム…Silverock XR-240 20インチ(451)20H
後輪(リムブレーキ使用予定)
・ハブ…シマノALFINE11 SG-S7001 ブラック 32H
・リム…Silverock XR-240 20インチ(451)32H
内装ハブは特殊ですがホイール作りではオーソドックスな組み方になります。
組み立てをお受けすることになりました。

お送りいただきました内装ハブは結構重量があります。32Hなので通常の3クロス組で組みます。前輪は通常の20Hハブでラジアル組です。
用意するスポークは約200mmと短いので手に入りやすい2mm径のスポークを使います。
スポークを使うホイール作製ではテンションメーターがなくても振れ取りは出来ます。しかし適切なスポークテンションで組み上げることが重要です。
ここで小径車のホイール作製では困ったことが一つあります。短いスポークではテンションメーターが使えないことです。勘に頼るしかないのですが解決策はあります。
それはスポークを弾いて出る音に頼ることです。これはビルダーさんが昔からやっていることですが一歩踏み込んでスポークが110kgf、120kgfではどんな音がするのか知ることで解決します。調律師のようにスポークの音を聞いて組み上げていきます。音を頼りにスポーク調整を行うのですが、音を使った調整はキリがありません。頃合いのところで切り上げますがホイールの精度は格段によくなります。


ホイールの振れ取りは慣れればできます。しかし振れが出にくいホイールに仕上げるには振れ取りだけでは足りません。スポークテンションの均一化です。
出来上がり後はしっかりと馴染みだしを繰り返して仕上げます。リムテープを巻きまして納品です。うまく出来ました。