約3年前にご注文いただきました定番の36mm高カーボンホイールの点検依頼がありました。


手前味噌になりますがホイールのフレはほとんどありません。後輪ホイールの3カ所ニップルを1/4回転回すだけでした。馴染みだしをしっかり行っているから振れが出にくいのでしょう。

前輪ハブはきれいに回っています。新品の状態と変わりません。後輪はホイールを持って回してみてわずかにゴリ感を感じます。ベアリングを替えるほどではありませんので今回は清掃して新しくグリスを入れるだけにしています。

両手でハブを持って回してみるとよくわかります。回転が滑らかに回らなくゴリゴリ感が出ている場合はベアリング交換の時期だと思います。

今回のグリスアップではフリーを外さないといけません。両側のキャップを取ってフリーを抜き取るわけですが手で簡単には抜けません。手組ホイールファンではゴム板を切った手作りの道具を使って引き抜いています。
油汚れは油で取るようにしています。大まかに汚れを取ってからはグリスをつけて汚れを取って行きます。数回繰り返すときれいになります。最後は新しいグリスを塗って終わりです。
お客様は約15000km走られて整備依頼をいただきました。ベアリング交換までの疲労はない状態で点検、清掃だけで終わっています。定期的にハブ、スポークの点検を行いますと安心です。お勧めします。