前回の記事にはこの逆の組み合わせを説明しています。ホイールはうまく完成しました。次はロバ―ルハブとフルクラムリムの組み合わせで2:1組のホイールを作ります。
結論から言いますとこの組み合わせは上手くいきませんでした。


フルクラムリムはチューブラーリムで、穴はインターナルニップルを使う仕様です。見た目は簡単そうに見えますが結構難しい組み替えです。ERDの決定には特に注意が必要と思います。

スポーク長を出して仮組をしました。振れ取り台に載せたホイールを回してみますと何故かきれいに回りません。仮組が終わったホイールはきれいに回るものですが回してみるとハブが振れ取り台から浮き上がりました。こんなことは初めてのことで何がどうなっているのか分からない状態です。
ハブをじっくり観察しまして原因が分かりました。ハブ軸が歪んでいたのが原因です。ほんの少しですが軸が歪んでいてきれいに回らなかったわけです。
軸が歪んでいるときれいに回らないということは当たり前のことですがホイールをお預かりした時点では分かりませんでした。理由は分かりませんが何かが傷んでいたようです。

ハブ軸が歪んでいると分かったのはきれいに仕上がっているスーパーチームのホイールからリムを取り外してロバ―ルハブに組んでみて初めて分かりました。フルクラムリムにはひずみがないと調べました。取り外したスーパーチームのリムもきれいに回っていましたのでひずみがありません。これでやっと原因はロバ―ルハブにあると分かりました。
ハブ軸が歪んでいるとホイールは組めません。遠回りしましたがロバ―ルハブにフルクラムリムの組み合わせは出来ないことが分かりました。ハブ軸が僅かに歪んでいる、こんなことは初めての経験で理由を見つけることに時間が掛かりました。ハブ単体を手回しで回して回っていても微妙な歪は分からないときがあります。
一度はスーパーチームリム、Rovalハブで仮組したホイールを分解しました。しかし再度確認の為組み立ててみました。振れ取り台にセットして回してみましたところ、同じような回り方でハブ軸が振れ取り台から乗り上げる感じになります。残念ですがホイールはばらしました。
ホイール作りは難しいです。