ICANホイール AERO40のスポーク替え

中華ホイールのスポーク替えをご依頼いただきました。お客様は2回目のご注文です。前回もぬるいICANホイールのスポーク調整でした。

前輪 575g
お預かり時点の前輪スポークテンショングラフ
後輪 763g 
お預かり時点の後輪スポークテンショングラフ
ドライブ側 ラジアル組 非ドライブ側 2クロス組

今まで何度も中華カーボンホイールの調整を行ってきましたがどのホイールも組付けが問題でした。中華カーボンは安価で価格訴求のあるホイールです。使われている部品も確かなものばかりで悪くはありません。必要なのはスポークの調整です。ホイールは乗り手に合っていないといけません。

高級ホイールの3分の1で買える中華カーボンホイールはとても魅力的です。しかしホイールを安価に仕上げるためには時短で作っています。ゆっくり調整する時間がもったいないという感じです。時間を節約するために今回のホイールのようにラジアル組で作る部分が多いようです。クロス組をしないので組み立ては簡単です。簡単に組める構造にして組み立て時間を節約しています。具体的に言いますと振れ取りだけを行っています。振れがなければOKという考えのようです。

このため調整不足のホイールは特定のスポークに負担がかかり、スポーク折れや振れが出たりするわけです。しっかりとスポーク調整を行えばとても良いホイールと思います。

お客様は中華カーボンの特徴をシッカリと理解されています。今回はハブ交換とスポーク替えをご希望でホイールを送ってこられました。安価なホイールを適切に手を加えれば工賃が掛かっても充分元が取れるという訳です。

ホイール性能はリムが7割他の部品で3割と考えています。今の中華カーボンはとてもしっかりとしたリムを使っていますので安心です。正しく組みつけすればビッグブランドの負けないホイールが手に入ります。名より実を取られる方にはおすすめです。

分解しましたリム 40mm高415g
お預かりホイール 前輪ハブ

今回のホイールはパワーのあるお客様にはとてもぬるいホイールでした。前後共にすべてスポークはCXRAYを使われていましたのが理由です。いくら高級スポークを使っていても乗り手に合っていなければダメホイールとなります。

前後ホイール共にcxスプリントに組み替えて剛性アップをはかる提案をしました。多分大丈夫と思いますがこれで温い場合はドライブ側をもう少し太くすることが考えられます。

ノバテック ストレイトプルハブ 225g
前輪 お預かり時点と同じ姿ですがスポークは太くなっています
組み替え後の前輪スポークテンショングラフ
スポーク組み替え後のホイール ハブも交換しています
後輪スポークテンショングラフ
ハブ交換しました スポークは左右2クロス組です

組み替え終わったホイールです。後輪ハブも交換しました。左右共に2クロスです。この組み方にすることでプルスポークは12本となりました。スポークの負担は軽減されると考えます。ご感想が楽しみです。

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