DT RR521リムにティアグラハブの組み合わせ

カーボンホイールをご注文いただきましたお客様より連絡いただきました。今回はアルミホイールの作製依頼でした。リムはDTのRR521,ハブはシマノRS470ハブを使ってほしいと部品持ち込みです。スポークは手組ホイールファンで提案してほしいとのこと。

532g 重いと言えば重いリムですが剛性があるとも言えます 重いリムはよく走る
付属のアルミニップル 
付属のワッシャー リムベッドを強化します

送られてきましたリムを点検しました。DTのリムはニップル、リムワッシャーが付属します。どのリムを注文しましてもDTリムにはニップル、ワッシャーが付属しますので少し得した気分になります。

付属ニップルはアルミSquorxProニップルでした。お客様はブラスニップルをご希望されましたので今回はブラスでお作りします。

ワッシャーを使ってホイールを作ることはあまりありませんがリム穴部分を強化する意味では効果がありそうです。スポークをハイテンションで組み上げる場合リムベッドにかかる力は大きいのでワッシャーで補強することは有効と思います。

完組ホイールのリムです スポーク穴の周りを厚く残しています 他の部分は軽量化のために削っています 

完組ホイールでリム穴部分を強化するために穴部分を厚くしているリムを見かけますが考え方としてこの方法を取り入れた手法と言えます。しかし軽量化のためにリムを削ってスポーク穴部分を残しているこれらのリムはリムの強度が増しているのか疑問が残ります。

ワッシャーで強化する方法は有効と思います。リム本体を削って軽くしていませんので剛性は担保しています。ワッシャーで穴部分を強化していますのでこの方法はとても合理的と考えます。

ティアグラハブ 

ハブはシマノのティアグラハブを使用します。はっきり言いますとシマノのクラス分けでは下層のハブです。しかしハブ回転ではクラス分けは出来ません。わかっている人はこのハブを使います。上位グレードと同じカップアンドコーンの構造でベアリングも同じです。調整をしっかりすればDURAもSORAも同じと考えています。

機械ものの回転に松竹梅のクラス分けは出来ません。調整出来ているか、いないかの違いです。お客様はしっかりこの理屈をご理解されていますので実利重視でティアグラハブを選ばれました。お見事です。

スポークの選択ではほんのわずかですが空力の影響を受けるため丸スポーク、扁平スポークとクラス分けが存在します。レースにでて1秒の差で勝ち負けが決まるということでもない限りは大きな差はありません。しかし僅差が出ることは確かです。

扁平の高級スポークは一般の丸スポークと3倍くらいの価格差がありますので乗り方で選ばれるのが良いと思います。お客様は一般スポークを選ばれました。目的がはっきりされています。

急ぎませんと言っていただきましたのでゆっくり時間をかけてお作りしたいと思います。

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