3年前にお作りしましたホイールを分解してハブを取り出し新しいホイールを作るご注文です。
新しいリムはグランジというブランドのレンジャーリム650を使います。
ハブはアタリが出ていましてとてもよく回ります。シマノハブの良いところはこんな点かもしれません。手入れがしっかりしていますととても長持ちします。シールドベアリングは取り換えれば新しくなりますがカップアンドコーン式はグリスアップの手入れが必要です。慣れればどちらも簡単ですが、シマノの方が面倒という人もおられます。シマノの場合道具はコーンレンチだけですので手軽ですがシールドベアリングの場合は特殊な道具がいりますので厄介かもしれません。
今回使用するスポークは中央部が1.5㎜の細いスポークを使います。後輪ギア側は1.8mmのスポークで剛性を上げています。スポークにはFIXという塗料を塗っています。腐食防止とニップルの回転予防に役立ちます。段ボールの片側をはがして波状にしてスポークを乗せると便利です。急ぐ場合はヒートガンで暖かい風を送り乾かします。通常は一日放っておくことにしています。
ニップルは後ろから締め増しが出来るDTのSquorxProニップルを使っています。後ろから専用のトルクスレンチで締めますので楽にできます。どのくらい回したかを確認しやすいのでとても使いやすいです。ダブルスクエアやこのSquorxProのように後ろから回せるニップルは少し高価になりますがお勧めいたします。
ホイールの組み方は王道の3クロス組です。
銀輪リムにシルバースポーク、ハブもシルバーで組みますと存在感がたっぷりのホイールに仕上がります。出来るだけスポークの張りを均一にして、振れを最小になるようにします。テンションメーターは必須の道具です。データを取るのは時間が掛かりますが急がば回れで意外と早くで出来上がります。メーターがない場合振れ取りはできますが各スポークテンションが揃わないので駆動効率が悪く、振れも出やすいホイールに仕上がります。
出来上がりのホイールです。美しいホイールに仕上がりました。喜んでいただけると思います。