安価な中華カーボンホイールを勉強のために買ってみました。勉強と思えば安いものです。部品をばらして再利用もできます。
ホイールを購入しますと先ずはスポークテンションを調べます。
結果は次のグラフ状態で分かります。
前輪は振れがない出来上がりですが、スポークテンションのバラつき度は約10%でした。使われているスポークは6.5gの扁平スポークですのでとても硬い乗り味になります。このスポークは2㎜径の丸スポークと同じものです。
後輪も大きいフレはありません。しかしスポークテンションを調べますと驚きました。テンションのバラつきはとても大きくアマチュアのビルダーが作ったホイールのようです。
やはり安価なホイールは驚くばかりのグラフとなります。メーカーは短い時間で少しでも沢山作るということで仕事をしています。部品自体は悪くないのですが仕上げに時間をかけていません。振れさえなければ良いという見た目重視の考えです。
安価な中華カーボンホイールはコストダウンを図るため安価な太いスポークを使われています。これは剛性が高いホイールに仕上がりますので特別悪いことではありません。しかし一般的な日曜ライダーさんには高負担で疲れやすいホイールとなります。
このホイールはスポークテンションの調整に問題があります。スポークが強弱強弱と張られていて、グラフを見ればよくわかりますがこの仕上がりではお勧めできません。駆動効率が悪くスピードは踏み込んでも伸びません。スポーク折れの心配もあります。後輪スポークテンションが緩くて不揃いでは偏ったスポークに負担がきますので折れやすいです。
手組ホイールファンではこのホイールを分解してスポークを細くしたいと思っています。太いスポークなので剛性がありすぎるのでもう少し柔らかくします。じゃじゃ馬ホイールを手なずけるには先ずはスポーク替えです。スポークテンションを出来るだけ均一になるようにして振れが出にくいホイールに仕上げるつもりです。
この中華カーボンホイールは振れ取りやスポーク調整を自分で出来る人なら、もしくは調整をやってくれるショップのメカニックさんを知っている人ならよいホイールと思います。