スポークを休ませるとスポークテンション値は下がる

リピーターのお客様よりシクロレースに使うホイールをご注文いただきました。      ホイールはほぼ完成しています。

仕上げ段階のホイール

仕上げの段階でスポークテンションを測ってみます。この時のテンショングラフがこの図表です。

左81.6kgf 右123kgf

出来上がりましてから3時間ほど作業場を離れました。

続きの作業する場合、一度確認のためにテンションを測ってみます。

左79.7kgf  右119.4kgf  3時間ほっておいてスポークのテンションは下がっている

仕上げ前のテンショングラフと比べますと全体に少し数値が下がっています。このようにスポークに休み時間を与えるとテンションは下がります。

このブログ記事で何度もホイール出来上がり後は1日ほど時間をあけて再調整すると書いていますが3時間でもよくわかる結果が出ています。

手組ホイールファンではオーダーホイールを作っていますので馴染みだしは時間をあけて何度も行っています。緩んだテンションを元に戻してしばらく時間をあける。また緩むので元に戻すの繰り返しを何度か行うと変化がなくなります。これで初めて出来上がりです。

こんな面倒なことを省くのはどうしたらいいのでしょう。答えはこれです、一度タイヤをはめて乗ってみることです。それで再調整を行うといいホイールが出来上がります。

手組ホイールファンでは発送作業があります。このためこの一度乗ってみる作業は出来ません。何度も馴染みだしを繰り返す必要があります。面倒な作業ですが馴染みだしを上下のプレス式で行っている完組ホイールではできない作業と思っています。

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