ハブの持ち込みでカーボンホイールの作製依頼です。
ハブはDT350ストレートプルハブの前後セットです。7月からDT製品はヨーロッパのセラ―から購入できなくなっていますのでどちらでお求めなったかをおたずねしましたら昨年ヨーロッパのセラーより買ったということでした。もう買えないので残念です。
勿論DT製品は日本の代理店より購入できますがすべての製品が手に入るわけではありませんし価格の点でもとても高価な値付けとなっています。消費者が好きなセラーよりDT製品を購入できなくなったことはDTが決めていることですので仕方ないことです。
リムは56mm高30mm幅のカーボンリムを使います。マット、UDという仕上げでオーソドックスな仕様です。リム高があるのに重量は461gです。空力が期待できるので平地用と考えてしまいますが登りにも使えそうな軽さです。グランツールでは登りでもリムハイトが高いホイールをよく見かけます。今回のホイールもそんな感じになると思います。
DT製品の場合スポーク長を出すにはDTが出しているスポーク長計算ソフトを使うと楽です。念の為いつも使っている別の計算ソフトでもスポーク長を出してダブルチェックしています。
スポークはピラーのwing21を提案しています。CXRAYより剛性がありますのでいわゆる温いホイールにはなりにくいです。しかしこのスポークでも剛性が足りない人もおられますのでこの場合スポークを替えることになります。大概はこのスポークで十分ということが多いです。
出来るだけスポークテンションを揃えることに注意して振れを最小になるようにスポークを調整しました。
出来上がりは前輪739g後輪837g前後1576gとこのリムハイトあるのにゾンダと同じくらいでとても軽量です。リムは剛性が非常に高いリムです。これは走ると確信しています。お客様のご感想が楽しみです。