ヨーロッパのセラーからDT製品が買えなくなりました

7月からDTSwissの製品をヨーロッパのセラーから購入できなくなりました。今月のはじめですがDTのスポークを購入しようとヨーロッパのセラーに注文したのですが購入できません。理由を尋ねたところこのような返事がありました。

残念ながらヨーロッパのセラーからは日本に発送出来なくなっています

Unfortunately DT Swiss started a “selective distribution network” the last week, which doesn’t allow European retailers to ship to most countries outside of the EU anymore. There is unfortunately no exception possible. We’re really sorry for that. 

選択的流通ネットワークという方式が始まったようです。理由はよくわかりませんがDTさんが、いいよ、いいよと大人(たいじん)ではいられなくなったような気がします。勿論DTさんは日本の商社さんと契約していますので全く買えないという訳ではありません。残念ながら製品はヨーロッパの価格では購入できなくなりました。日本の商社さんにとっては取り扱いが絞られたのですから喜ばれているかもしれません。DTさんも販売商社を絞ることで扱い高を増やそうと考えているのかもしれません。

この選択的流通ネットワークという方式はヨーロッパのメーカーはよく使います。ブランド戦略がとても成功している筆頭にローレックスや宝飾ブランドなどあります。どのメーカーも生産数量を絞って消費者の持ちたい意欲をあおっています。しかしもともとの製品に魅力があることが一番です。

では何故DTSwissさんは日本の消費者を締めだしたのか?間口をぐっと絞ったのかをこの一週間考えました。DTのハブはスターラチェット方式で爪方式のハブよりも構造的には優れています。ずっとこの優れた方式で優位を保って大いに儲けてきたわけですがハブの特許が切れました。

最近はスターラチェット方式のハブが中国の通販会社で沢山見受けます。まるで雨後の筍のような感じです。性能もしっかりしています。そりゃそうでしょう、DTさんの特許があって販売が出来なかったのが、辛抱していた縛りがなくなったのですから自由に売ることが出来ます。まるでアジアの逆襲のような感じです。

ホイールは購入した時点からメンテが始まります。スポークが折れたら取り換えないといけません。ハブの修理も必要です。勿論日本では販売店で修理はできますが今までのように自由に部品が手に入らないので一般店では扱わなくなるかもしれません。部品を扱える店はとてもメリットがありますが部品入手が面倒な製品は取り扱い店が減ることも予想されます。ヨーロッパに押さえ込まれるのか、アジアが逆襲するのか、さてこれからどうなるのでしょう?

“ヨーロッパのセラーからDT製品が買えなくなりました” への1件の返信

  1. 個人的には、ラチェット音がどれもこれもじジージーうるさくて嬉しくないですねー。
    静かな3つ爪ハブでリムブレーキ用、ワイドリムのホイールを探すとなると、もうこちらで組んで頂くぐらいしか方法がなさそうです。希望が残っていて有り難いです、本当に。
    さて、初心者なのでよくわかりませんが、なんだかメーカーさんがユーザーの方を向いていない気がしてなりません。もちろん、利益を求めることは大切ですが、結局は誰のためにもならないような気も。。。

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